マシュ・キリエライトしか分からない   作:ats376

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パン。 開戦

 

 

前回までの3つの出来事!

 

一つ.製パン戦争実質の中止!

二つ.守銭奴女神の登場!

三つ.お母さんと一緒(強制)!

 

 

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「____で、なんで来たんですか?というか来てよかったんですか、ティアマトさん」

 

今となってはその存在意味を失ったパン工房『フジマルパン』にて一同は膝をつき合わせて話し込んでいたが、そもそものところへマシュが切り込む。第七特異点での戦いが終わってからまだそう日は経っておらず、最大の脅威として立ちはだかったビーストⅡ本人がこの場にいることは何か狙いがあるとしか思えない。

 

「不思議か、気になるか」

 

「あぁ、気になるとも。ティアマト。如何にメソポタミアの特異点とはいえ、君が出てくるなんて一大事だ。なぜなんだい?」

 

「俺も気になります」

 

各員からの当たり前の問いかけにティアマトは押し黙る。圧倒的な力を持ち、その身を形作る逸話も神代に相応しいビッグネーム。

場が静まること数分。全員が無言の空間に耐えきれなくなり始めた頃にティアマトはもじもじしながら口を開く。

 

「えっと。私を倒した、あなた達が頑張っているのに、こんな形で苦しむのは認められない。そもそも、ご飯をちゃんと食べれないのは、母として、許せません!イシュタルを、叱ります。それに、カルデアのマスターは、多くのビーストを抱えていると聞きました。私も、折角なので混ざりたい」

 

「え?来てくれるんですか、カルデアに!?」

 

「大変頼もしいです・・・・!

 

これからも苦難が多いであろうカルデアと人類最後のマスターにとってこの上なくありがたい申し出。現在のカルデアにビーストが多いのは確かである。本物では無い獣もいるとはいえ、既に合計8騎もいるのだ。時計塔が知ればぶっ倒れる人間が出るだろうし、何より人理が泣いている。人理....彼女が一体何をしたというのか。どんな悪事を働けば人類最後のマスターが得体の知れない侵略的外来生物を手懐けて英霊もどきの害悪を従えたりする展開になるのか。可哀想な人理。ひとえにお前に見る目がなかったせいだが.....。

 

 

「なので、お母さんは頑張ります。カルデアで母としてのポジションを、手に入れる。そのためにまず、イシュタルに痛い目を見て貰います」

 

「あぁ、それならギルも納得するだろう。イシュタルにはかつて無いほど苦しんで貰わないとね」

 

「やっぱりこの人、物騒じゃないですか~、ヤダ~」

 

 

 

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「それで、だ。ティアマトが来る前にギルと話していた対イシュタル作戦のおさらいをしようか。マシュ、頼んでもいいかな?」

 

「はい、かしこまりました。ティアマトさんが参加される場合を考えて若干の修正を加えてお話しします」

 

この特異点解消のため組まれた作戦。それは実に単純である。エビフ山近郊を浮かぶグガランナへ乗り込んで内部にいるフィリア/イシュタルを襲撃。そして無力化を図りつつ聖杯を回収する。

実に単純である。だが、簡単に言うもほど難しいものである。そう、グガランナへ乗り込むのは至難の業である。まず上空にいるために近づくのが困難。ばらまかれるパンエネミーを対処する必要もある。近づけたとして圧倒的強度を誇るグガランナに突入口を設けねばらならない。

元々は藤丸がORTに頼んでしがみつく予定だったが、ティアマトがそれに加わるのであれば耐久力を活かしての接近は可能だろう。

突入口の問題もエルキドゥがこなす予定だ。

だが、まだ問題はある。

 

「内部がどうなっているか、それがまるで分からないのが痛いです.....」

 

「なんかあの人が言うにはパン工場になってるっぽいですけどね~。どこがどうなってるかということはサッパリです」

 

そう、内部の構造がまるで分からないのだ。

恐らくグガランナについて一番詳しいであろう人物が敵として存在し、同じくらい詳しそうな旧知の方のイシュタルもいない。なによりカルデアとの通信が途絶えている今では、内部調査については文字通り踏み込むしか無い状態だ。敵は神霊、如何に阿呆なことをしていてもその力は本物であり、一筋縄でいくと思えない。

 

「ですがイシュタルさんは動く気配はなく、それに合わせてかグガランナも同じ場所に浮遊を続けています。攻撃を始めるタイミングはある程度こちら側で選べるでしょう」

 

「そうだね。でもマシュ、地上をうろつくパンエネミーはどうしたらいいと思う?このまま放置するのはまずいかなって思うんだ。できるだけ対処した方がいい気がする」

 

「その必要はないよ、マスター。ギルとウルクの兵達があれこれ頑張ってるからね。君は突撃作戦のために体力を温存する方がいいと思う。短期決戦を心がけないといけないから」

 

エルキドゥの言葉は正しい。藤丸が言うように自分たちも動いてウルク各地へ展開するパンエネミーを倒すべきという気持ちは人として立派だが、来るべき戦いに備えて体力を温存するのが今は優先される。それにブチ切れたギルガメッシュが本気で兵を展開したことで少しずつではあるものの各地のパンエネミーは倒されていっている。

そもそもギルガメッシュの性格的に必要になれば呼びつけるだろう。

だが一声もかかっていないことから察するに、「そっちはそっちでやることをやれ」ということなのだろう。

 

「・・・分かった。そうするよ。それで作戦だけど、グガランナに穴を開けるのはエルキドゥでいいんだよね?」

 

「あぁ、そうだね。僕の宝具の出力を可能な限り上げて比較的装甲が薄い箇所を一点突破する。初手でイシュタルのいるところに繋がって欲しいけど多分上手くは行かないだろう。でも、まずは侵入しないと何も分からないからね。そこ受け入れて欲しい」

 

「エルキドゥさん、お気になさらないで下さい。とても頼もしいです」

 

 

パン工房『フジマルパン』での話し合いは続く。

特異点に来た休暇という名目はすでに返上されて、人類の食卓を守る戦いの意見交換が行われた。

日が沈み、夜が更けていく。時に真剣な声に、時に笑い合うような声が外へと漏れる。

作戦決行は翌々日。厄介者(イシュタル)に一泡吹かせるその時に備えて眠りに就いた。

 

 

 

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製パン戦争(中断) Day21

 

 

 

「おはようございます、先輩。お目覚めですか? よくお休みでしたね」

 

「あぁ、おはようマシュ。もしかして寝過ぎだったり・・・? あれ?シドゥリさんやエルキドゥ達は?」

 

「まさか。休めるときに休むのは素晴らしいことかと。シドゥリさんはお仕事に赴かれて、お二人は情報収集をされています。ウルク兵の手伝いもすると仰ってましたね。我々は休むように言われています。この特異点に来てから色々ありましたが、パン作りに精を出されてましたしゆっくりするのが一番だと思います」

 

「そっか。じゃあ、散歩でもする?」

「是非!」

 

 

ウルクの街を歩きながらマシュは思う。自身は何度も人理焼却事件に立ち向かい、同じ人と何度も同じように歩いた。

同じ景色を見て、同じ道を歩いて。

だが今はもう違う。あの時とは比べものにならないほどに自身は強くなった。先輩(マスター)が得体の知れないサーヴァントを引き連れているが、本人は自分のよく知る優しい少年のまま。本来であればもうすぐ時間神殿へと向かい、自分は命を落とす。そして再び繰り返すことになる。

だが今はそうならないという確信があった。何もかもが違う。もちろん全てが変わったわけでは無いが、間違いなく本来の道とは違うものを歩んでいる。

未来を描けることがこんなにも素晴らしいものかと。隣に歩く少年と共にこの先もいられるかもしれないと思いを巡らせ、幸せを噛みしめていた。

 

「マシュ・・・?あの、さっきからなんで服掴んでるの?」

 

「えっ? あっ、失礼しました。無意識的に・・・・。これは、あれです。迷子にならないようにするための緊急の処置です」

 

「俺そんなに頼りない?」

 

和やかな話し合いの最中、藤丸の影から同居人が姿を現す。

何やら随分不満そうな顔をしている。物申してやるという雰囲気が隠れていない。というか、隠そうとしてない。

 

「立香。聞きたいことがある。なぜ私が用意したサーヴァントを使わない?あいつらを使えばあんな女神、あっという間に消せるはずだ。なぜだ」

 

「あっORT起きたんだ。彼女たちは確かに頼もしいよ。でもさ、たまにやりすぎなんだよね。いやさ、確かにものすごい強いよ?他のサーヴァントのみんなとは強さの方向性が違ってて本当にすごいって思うよ。何度も助けられたこともある。でも、流石に仲間なのに傷つけるのはよくないよ。フランチェスカさんがいなくなった理由があんなことだったなんて。何も聞かされてなかった」

 

 

フランチェスカ・プレラーティ行方不明事件。何も告げずに第四特異点頃に突如として第一特異点からの仲間が姿を消したという(藤丸やマシュにとって)大変大きな出来事である。当初はロマニやダ・ヴィンチらも困惑していたが、「人理の危機に力を貸してくれているのだから、時には立ち去るときもあるだろう」という結論を出していた。だが実際はまるで異なっていた。

最初期からマシュと共に藤丸を献身的にサポートしてたサーヴァント達・・・、すなわちビーストサーヴァント達が密かに始末していたことが発覚したのだ。

主犯はモルガン、ブーディカ。そしてジャンヌ。

元々自分たちのマスターへの振る舞いに思うところがあったのだろうが、決定的になったのはオケアノス修復後の藤丸へのアプローチ。活躍を褒められたことで調子に乗ったのか、レポート作成中のタイミングを見計らって机の周りでダルがらみしていた。

藤丸自身は、あ~はいはい、とでも言うように適当に流し、フランチェスカもそれに満足して部屋を出た。

 

そして、二度と戻らなかった。

モルガンが偽装して聖杯を持ち出し、極めて限定的な特異点もどきの空間を作成。その中でジャンヌとブーディカによる本気の説教。もとい凄惨な教育が施された...らしい。ジャンヌがこっそりジャックへ語り、ロンドン攻略後にうっかりそれが露呈するという最後だけ杜撰な血塗られたイベント。どうしてこうも血の気が多いのか。

 

 

「・・・いや、しかしだな?藤丸。お前の身の安全を図るためだぞ?多少は致し方ないだろう。不快だったならすまんが」

 

「もういいよ、今は目の前のことに集中するから」

 

「先輩、ORTさんが仰られていることも確かに大切なことです。ですが、先輩の気持ちも分かります。」

 

「分かった。藤丸。せめてもの詫びとして、喚び寄せてるリチャードは下げさせる。それで手打ちにしてくれ」

「なんで勝手に喚んでるの・・・・?」

 

 

 

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夕方。藤丸は夕暮れの都市を見ながら一人城壁に腰掛けて黄昏れていた。

マシュは明日に備えて装備を整え、パンドラ達もそれに倣っている。藤丸は手早く準備を整えて気持ちを整えることにした。

家路を急ぐ民を眺めながらぽつりとこぼす。

 

「ここまで頑張ってきたけど、俺ってサーヴァントのみんなにちゃんと向き合えてるのかなぁ」

 

一人呟くその背中は7つの特異点をくぐり抜けたにしてはあまりに小さく見える。

背負うものに対して彼はあまりにも矮小だった。紡がれた縁は偉大であっても彼はどこにでもいる一人の人間。歴戦の猛者や偉大な功績を打ち立てた偉人達は曲者揃い。自分が彼ら彼女らと上手く関係を築けているか、というのはずっと抱いてきている悩みだった。

 

「なにやら悩み事かな? 隣、いいかな。よっこらせ」

 

「ネビルさん、パンエネミーの排除お疲れ様です」

 

現れたのはネビル・シュート。あれからギルガメッシュのパン掃討部隊に加わり各地で活躍しているという。

機械の駆動音を出しながら肩・・・恐らく肩をほぐしながら藤丸の隣へ座り親しげに話しかけてくる。

 

「で?どうしたのかね。何か悩み事のようだが。話したら楽になるかも知れないぞ。・・・・君の活躍、マシュ君から聞いたよ。すごいじゃないか。世界のために戦うだなんて」

「俺なんて・・・たいしたことないです。みんなの力を借りて、なんとかここまで来れただけです。あとは運ですかね?」

 

その言葉に嘘は無い。唯の一般人にできることなど知れている。命の危機など山ほどあった。初めての戦いを経験した冬木から必死にやってきたが、自身が成長した実感は乏しい。

周りは目つきや纏う雰囲気が変わったとよく言うが、魔術のことは未だによく分からないし、レポートだって作成に一苦労。体だけは丈夫だから体力や身体能力は大きく伸びたと言えるだろう。

 

「・・・・私が歴史に名を残すことになったとき、世界は大変な時代でね。みんなが必死に戦っていた。多くの人が命を投げ捨てる様子を見たし、数え切れない失敗も取り返しの付かないこともあった。それでも前に進むためにみんな諦めなかったよ。泥臭く藻掻いた、僅かな明かりを頼りに暗い海へこぎ出すように。今の君と変わらないだろう」

 

「それって」

 

「あぁ、詮索は止してくれ。君のためにならないからね。あの時代は特に。ただ、一言伝えたかったんだ」

「どんなことを?」

 

「自分自身を疑わないでくれ。君の思った成すべきと思ったことを果たすんだ。未練や悔いを残して散っていくなどあってはならない。そうした人間は・・・・少ないに越したことは無い」

 

パン作りの特異点で聞くことになるとは思わなかった励ましの言葉。

藤丸自身、思い直す。英霊達の励ましの言葉はこれまでにもたくさん貰っていた。そのどれもが特別だった。だが、目の前の人物は少しだけ違う。

まるで自分と同じ、どこにでもいる人間が辿り着いたかのような身に染みる内容だった。

 

「君自身は覚悟をしているようだし、私の言葉で変わることは無いだろう。だが、不安を漫然と抱えているようだ。それも仲間に問題があると抱えるタイプの。分かるとも」

 

「・・・・もう少し、向き合い方を考えます。俺のために必死になりすぎるサーヴァントが何人かいるんです。自慢の後輩もソッチ寄りなんですけど」

 

「それは、うん。なんというか。私の考えているものとは少し違ったかも知れないな。だがきっと出来るさ。あぁ、あとそれから。明日の作戦には私も同行して良いかね?足手まといにはならないとも。約束しよう」

 

 

ティアマトに続く戦力補強。英国紳士はなんと頼りになるのだろうか。

若者の行く末を案じて必要なことをする。大人の鑑である。

 

「お近づきの印にこれを上げよう。パンにつけて食べるといい。美味しくて食が進むからと食べ過ぎには注意だ」

「・・・これは?」

「マーマイトだ。役立ててくれたまえ」

 

「い......いらないです......」

 

「そうかね・・・・」

 

余計なこともするかもしれない。

 

 

 

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製パン戦争(中断) Day22

 

 

すがすがしい朝。

今日もウルクは晴れ渡り、人々に活気が満ちている。

いつも通りの光景を横目に一行はクタへと向かう。道中でも見えていたが、エビフ山近くを浮かぶのは巨大な黄金の牛。神が現れ支配を齎さんとする_____、動機はともあれ食い止めねばならない非日常がそこにはあった。まぁ、パンドラの箱だの、明らかにやばい兵器のネビル・シュートがパーティーメンバーにいるカルデア一行も大概非日常なのだが。

街外れに着いてからマシュが口を開く。

 

 

「皆さん、作戦は何度も反芻されていらっしゃると思います。まず必要なのはあの巨体へ取りつくこと。そのためには」

 

「そこの青髪のウシと私が動く。そうだな?藤丸」

 

「間違ってないけどそこにいるのは牛じゃ無いよ。ティアマトだよ」

 

ムッとするティアマト。

彼女は「お母さん」であることを自負する存在であるが、それと同じくらい神としてのあり方を大切にしている。創世の母、大地母神としての己のあり方は重要なアイデンティティである。故にこそ人類を絶対に守護する存在として今も姿を見せているのだ。ぱっと見の外見だけで牛呼ばわりは流石に癪に障る。そもそも、人類でも無い明らかな異物がカルデアのマスターに固執している。

その事実が尚更不服であるように頬を膨らませてマスターへと小言を述べる。

 

「我が子よ、悪いことは、言いません。可及的速やかにに、この存在と手を切りなさい。母は、心配です」

 

純粋な善意を込めての言葉。エルキドゥや藤丸がやれやれと言うように顔を見合わせ場の雰囲気が少し和む中、マシュは見逃さなかった。

普段表情があまり動かないORTの表情、とはいえなんとなく何を考えてそうかという雰囲気を感じられる程度に関係は出来たマシュだからこそ気づいた。

明らかに目の前の存在を排除しようという気配を。

 

「み、皆さん!!場の雰囲気も和らぎましたし、作戦開始としましょうか。向こうがこちらを認識している可能性はありますが、少なくとも動きはありません。このままエビフ山中腹より近づいてティアマトさんとORTさんが巨大化して組み付いたらエルキドゥさんの宝具の出番です。では、よろしくお願いします」

 

 

 

一行は暫く山を歩き、山腹の目標地点へ到着。そして相も変わらずグガランナが浮遊し続けていることを確認し、藤丸が合図を出す。

合図に合わせて二つの巨大な影が大地より盛り上がる。

有角有翼の巨大な竜、ティアマト。地球外生物(フォーリナー)たる宇宙蜘蛛。積乱雲を切り裂きながら空を漂う巨大な牛へと二体が巨体に見合わぬ素早さで接近し、その肋骨へしがみついてから背骨へ向かう。本来であれば巨大すぎる2つ巨影もグガランナからすれば矮小な生き物とでも言うかのように異音を鳴らすのみ。認識していないのだろうか?

 

「・・・っ!いや、反撃が来そうだよ。みんな、しっかりティアマトに掴まれ!!」

 

エルキドゥがそう言い終わるやいなや、グガランナから雷が迸る。だが、二つの怪物を引き剥がすには出力が物足りない。海をなぎ払う嵐を振りかざせず、空から大地へ柱のように雷を走らせることも出来ない。己の懐へ入られては本領を発揮できず、この程度では無意味と判断したのか各部からパンエネミーを放出してくる。ただの雑兵として使わず、高速で射出されたそれらは砲弾のように一行を襲う。

だが、それすらも化け物達には有効打にならない。・・・・藤丸達からすれば普通に脅威だが。

 

「ちょっとぉぉおお!?マスター、機械の私やネビルさんに電流はまずいし、質量のある大きい物体はキズ・ヘコミの原因ですってぇぇ!!」

 

「ノープロブレム!我々はサーヴァント、多少は大丈夫さ! 多少ね!」

 

「エルキドゥ!普通に無理そうだからよろしく!令呪のブーストもかけるよ!!」

 

 

手の甲の令呪が輝き、エルキドゥに力を与える。黄金の鎖が幾本も魔力で編み上げられ、エルキドゥが飛ぶのに合わせてそれらも追随していく。

射線上のパンエネミー達を粉々に吹き飛ばしながら減衰すること無く突き進み、そのままグガランナの外壁へ突き刺さる。

爆発的な魔力で練り上げられた鏃がぶつかったことで火花を上げながら外壁はガリガリと削られていく。

が、何せ分厚く簡単には破れない。

しかし自身を一つの神造兵装と変化させるその宝具は令呪のサポートを受けたのもあり、勢いは衰えない。膨大なエネルギーを変換して形成されたその力は黄金の骨格へ突き刺さり続け、抉り、穿ち、決して止まること無くその装甲へ突き進み_____

 

 

 

巨大な孔をその背骨へ作り上げた。

 




仕事がハードすぎてもう疲れちゃって 全然動けなくてェ…

書きたくても、書けない..... 
ネビルさん、俺はどうしたら
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