合間に暗部組織のグループとアイテムを出して行く感じかなと思ってます。
最終的には不知火と御坂美琴の決着は書く予定です
常盤台中学近くのカフェ。
落ち着いた雰囲気の店内で、美琴といつもの4人が向かい合って座っていた。
美琴「急に呼び出してごめん。どうしても話さなきゃいけないことがあるの」
美琴は一瞬だけ言葉に詰まり、慎重に口を開く。
美琴「佐天さんが前に言ってた「正義の拷問師」の噂は本当だった。昨日の夜、実際に会ったの。4人組の女の子たちだった」
佐天「マジで?本当に存在してたんだ、ヤバ」
白井「お姉様、そんな危険人物と直接接触なさるなんて、一体どのような経緯ですの?」
初春「その、「正義の拷問師」って、どんな人たちだったんですか」
美琴「4人組だったんだけど、そのうちの1人は、みんなも知ってるかもしれない」
美琴「学園都市第8位の重力使いよ」
美琴「私もネットの画像でしか見たことなかったけど、レベル5ってだけで有名だし、昨日、直接顔を見てすぐ分かった」
佐天「あのレベル5ですか!?そんな人がそんなことを」
その場にいる全員が、言葉を失う。
美琴「それで、みんなにお願いがあるの」
そう前置きしてから、美琴は昨夜の出来事と、不知火達とのやり取りを詳しく説明した。
美琴「この事件を私たちの力で解決したい」
美琴「アンチスキルですら、もう1ヶ月以上犯人を捕まえられてない。犯人は今も逃げ続けてるし、名前すら分からない」
美琴「でも、だからこそ、絶対に正しい形で、明石さんの無念を晴らしたいの」
短い沈黙が流れる。
黒子「お姉様が、そこまで本気で仰るのなら、私も協力しますわ」
黒子「それにジャッジメントとして、この件を見過ごすわけにはいきませんもの」
初春「私もです」
初春「情報処理ならお役に立てると思います。学園都市の監視カメラや記録を調べて、何か手掛かりがないか探してみます」
佐天「私も頑張ります」
佐天「できることは少ないかもしれませんけど、聞き込みとか、地道な調査とか何でもやります!」
美琴「ありがとう」
美琴はそう言って、深く頭を下げる。
美琴「絶対に解決しよう」
ジャッジメント第117支部
室内にはキーボードの軽快な音だけが響いていた。
初春はモニターを見つめながら、事件のデータを洗い出している。
初春「事件の概要を整理しますね」
初春「被害者は大元有里さん。学校からの帰宅途中、通り魔に襲われて死亡しています」
初春「所持品のうち財布がなくなっているので、犯行動機は強盗目的の可能性が高いです」
黒子「強盗目的、それでしたら、アンチスキルがすぐに犯人を確保できそうなものですけれど」
黒子「その通学路には防犯カメラも多数設置されているはずですわよね?」
初春「私もそう思いました」
初春「そこで、有里さんの推定死亡時刻の17時の前後1時間分の防犯カメラの映像を確認したんですが」
初春「犯人らしき人物が、どこにも映っていないんです」
初春は操作を続け、黒子は黙って映像を見つめていた。
そのとき、黒子がふと眉をひそめる。
黒子「おかしいですわ」
黒子「死亡推定時刻が17時なら、もっと薄暗いはずですのに、映像が明るすぎませんこと?」
初春「もしかすると、防犯カメラにハッキングが行われて、別の映像が上書きされている可能性があります」
初春「少し調べてみますね」
キーボードを叩く速度が一気に上がる
数秒後、初春が声を上げた。
初春「ありました」
初春「白井さん、ビンゴです。映像がすり替えられた痕跡を確認しました」
初春「元の映像に復元します」
画面が切り替わり、空気が一変する。
黒子は食い入るように映像を見つめた。
黒子「この人物が犯人ではありませんの?死亡時刻とも一致していますし、他に該当者はいませんわ」
初春「可能性は高いですね、このままリレー操作をかければ現在地も分かると思います」
初春「それと防犯カメラの映像から、容疑者の個人情報も割り出せました」
初春「名前は東光太。レベル4のパイロキネシストです」
初春「素行不良で学校は欠席がち。仲間とつるんで毎日遊び回っているみたいですね」
黒子「そこまで特定できるなんて、さすがですわ、初春」
さらに解析を進め、情報が一つに収束する。
初春「現在地を特定できました」
初春「東光太は、仲間と一緒に第19学区の廃工場に潜伏しています」
黒子「ここまで分かれば十分ですわね」
黒子「後は、私たちの出番ですわ」
美琴「ありがとう、初春さん」
美琴「黒子、行くわよ」
そう言って立ち上がると、御坂美琴と白井黒子の二人は、迷いなく第19学区の廃工場へと向かった。