数日後。
御坂美琴たち4人は街を歩いていた。
通りの途中、美琴の視線がカフェの窓越しに止まる。
そこにいたのは「正義の拷問師」の4人だった。
迷いなく店内へと入りテーブルへ向かう
美琴「アンタ達、あんな事をしておいて呑気にカフェで過ごしてるとか何を考えてるのよ。反省とか一切ないわけ」
陽炎「別にカフェに居てはいけない事はないでしょ。私達も14歳の女子だし。カフェでおしゃべりするくらい普通でしょ」
黒子「普通ですと?人を拷問して殺しておいて何が普通ですの、その顔を見てるだけで吐き気がしますわ」
佐天「この子達が「正義の拷問師」って、話には聞いてたけど、見た目は普通の中学生じゃん。正直に言うと拷問とかしてなさそうに見えるけど」
初春「見た目だけならですけどね、人を拷問しておいて、それを正義って言うのはちょっと、気味が悪いです」
陽炎「ジャッジメントさんさぁ、めっちゃ怒ってるけど、私達は今はオフだよ。それとも、ずーっと眉間にシワ寄せてなきゃダメなの」
黒潮「ウチらかてカフェで過ごす自由ぐらいはあるで。オンオフの切り替えはめっちゃ大事やん」
睦月「御坂美琴の苛立ちは分かる。けれど私達は今は誰も傷つけてない。休んでるだけ。それすら許されないの」
美琴「ふざけないでよ。 人の尊厳を何度も踏みにじって殺しておいて、 今はオフだからって呑気に過ごしてるなんて理解出来ないし、したくもない」
黒子「お姉様が怒るのは当然ですわ。明石さんが救われたとかいうのも、結局は人を殺した結果でしょう、それは正義でもなんでもありませんわ」
睦月「理解してくれなくていいよ。私たちは「正義の拷問師」被害者全ての怨嗟怨念を背負っている。理解しろなんて言わないよ」
美琴と黒子の怒りに対して「正義の拷問師」の挑発的な態度が続く。
睦月「御坂美琴達とは。只の価値観の違い。明石さんの様子を見たよね。苦しみ続けていた彼が涙を流して前に進めた。君達にはそれが出来たの?」
陽炎「知ってる?戦争が起きる理由って、どっちも自分が正しいって思ってるからなんだよ」
陽炎「私達とアンタ達も同じ。正義がぶつかり合ってるだけ。どっちも譲れないんだよね」
2人の言葉は静かだが明らかに棘があるような言い方だった。
美琴 「私が明石さんを救えなかったのは事実。アンタ達のやり方で前に進めたのも悔しいけど認めるよ。 でも、それを正義とは絶対に認めない」
ここまで何も言わずに静かに聞いていた不知火が口を開く。
不知火 「3位の怒りも正義も全部聞いた。だったら、こういうのはどう? 同じレベル5同士、能力で勝負しない」
不知火「もし私が勝ったら、私達の拷問が正義と認めて2度と私達の邪魔をしないと誓って貰おうかな」
不知火の表情は冷静だが内に秘める感情は揺るがぬ意志があった。
美琴「能力勝負?やってやろうじゃない。 アンタの歪んだ価値観ごと私が叩き潰してやる」
美琴「そして私が勝ったら。アンタ達の拷問は間違ってたって認めてもらう。それと今後は拷問なんて辞めてもらうから 」
不知火「それじゃ2時間後に第19学区の採石場で待ってるわ、そこなら他人に迷惑は掛けないでしょ」
と正義の拷問師は退店していった。
美琴「絶対に勝ってやる」
と美琴は気合を入れ直す。
初春「御坂さんなら大丈夫です」