魔物使い、はじめました。   作:YTとりあえずぶん投げてみる

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第2話 望月友人

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《終末はじめました》

 

 メニュー

 ・ステータス 《New》

 ・

 ・

 

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「……しょぼいな」

 

 黒い背景に白い文字の画面は、ファミコンとかのレトロゲームを彷彿とされる。

 項目もステータスの一つしかないし。

 おい、やる気あんのか?

 

 とりあえず、「ステータス」をタップする。

 

 

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 名前  : 望月(もちづき) 友人(ゆうと)

 

 レベル : 1

 

 ジョブ : 未選択

 

 スキル : なし

 

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「うん、これは……どうなんだ?」

 

 名前は合っている。

 レベルは1。

 

 これ、最初はレベル0で、スライム倒してレベルが1になったのか?

 それとも、一匹倒したくらいじゃレベルは上がらない感じか?

 

 いや、最初の画面でステータスの横に《New》って出てたし、『初めて魔物を倒すとステータスを得られる』のか?

 

 うーん、考えたってわからんな。

 あとでネットの有識者に頼るとしよう。

 

 次は、ジョブだ。

 画面の「ジョブ」をタップしてみる。

 

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《ジョブを選択してください》

 

 ・戦士

 ・武闘家

 ・魔法使い

 ・僧侶

 ・盗賊

 ・商人

 ・狩人

 ・旅人

  ︙

  ︙

 ==========

 

「うわ、いっぱいあるな」

 

 ざっと見た感じ30個ほどジョブが並んでいる。

 ゲームでよく見るものから、どんな役割なのか分からないネタジョブっぽいものまで。

 

「こん中から選ぶ感じか」

 

 俺の身体的にも性格的にも、戦士とかの近接系は無理だな。

 近距離でバチバチに魔物とやり合うとか無理ゲーだ。

 万年運動不足のおっさんを舐めるなよ?

 選ぶなら後方で遠距離攻撃できるジョブがいい。

 可能なら、仲間もいないしソロである程度賄えるようなやつ。

 

「そうなると候補は限られてくるな。うーん、どれがいいんだ? 迷うな……」

 

 ゲームなら気に入らなかったらリセットすればいいけど、これ現実だしな。

 ネットの有識者が言うには、一度ジョブを決定してからまた変更を試みたけど、「条件を満たしていません」となってできなかったらしい。

 マジかよ、一発勝負か?

 

 ちなみに、そいつが選んだジョブは『変態紳士』。

 この状況でネタジョブ選ぶ勇気がすげぇな。

 

「よし、とりあえず保留で。もう少し調べてから決めるか」

 

 わからないことは後回しにして、他人に頼るに限る。

 有識者《人柱》様々だ。

 

「それに、ゲームなら何か条件を満たすとレアジョブがアンロックされるとかありそうだしな。まだ選ばなくてもいいだろ」

 

 俺は慎重《優柔不断》な男。

 何事も色々調べてからやりたい質なのだ。

 

 他に何かあるかと画面を色々いじってみるが、これといって反応なし。

 レベル1だとステータスくらいしか触れないのか。

 

 

 よし、アプリを閉じて次の行動だ。

 まずは、情報収集に勤しむとしよう。

 飯を食いながらでも。

 あ、飯も補充しないとヤバいな。

 終末に向かうってんなら、尚更だ。

 

 

 ★☆★☆★

 

 

「なるほどね、魔物と戦うならジョブは早いとこ決めたほうがいい、と」

 

 飯を食べながら、スマホで情報収集をした。

 その結果分かったことは、

 

・魔物を初めて倒すとあの謎のアプリをゲット、ステータスを見られるようになる。ステータスはレベル、ジョブ、スキルの3つで、ジョブは選択制。

 

・最初に選べるジョブは人によって種類と数も違い多種多様。選べるジョブの中から一つ選択、選ぶと変更不可。条件を満たせば変更可能。

 

・ジョブを選ぶとジョブ固有のスキルを取得。レベルアップしていくことで、さらにスキルを得られる。最初からスキルを持っていた人もいた。

 

・魔物は倒すと消え、たまにアイテムを落とす。ドロップするアイテムは魔石、武器、防具など様々。稀に落ちるオーブと呼ばれる玉を使うと、スキルを取得できる。

 

 など、分かったことは他にも色々あるが、重要な情報はこのくらいか。

 

「さしあたって、俺がやることは……ジョブを決める、外に出て魔物を倒す、レベルを上げる、って感じかな」

 

 有識者達が言うには、アプリの名の通りこの世界はこのまま終末に向かうとのこと。

 なんでそんなこと分かるのか疑問だけど。

 

 終末、世紀末、アポカリプス、呼び方なんてなんでもいい(正直区別がついてない)が、この世界はこれから大きく変わっていくんだろう。

 

 俺は自分のことを一番よく分かっている。

 俺は主人公にはなれない、ただのモブだ。

 学生時代もカースト下位で、パッとしない目立たない陰キャだった。

 

 でも、ステータスを得た今なら、ゲームみたいな世界になるなら。

 ……モブの俺でもちょっとくらい輝けるんじゃないか?

 RPGなら、レベル上げればどうとでもなりそうだし。

 

「ただ生きるために仕事して、惰性で生きていた時よりも少しは楽しくなるかもな」

 

 無理はしない。というか無理したところでたかが知れてる。

 ステータスを得たからといって調子に乗らない。

 力を手に入れたからって、欲張らない。

 慎重に、死なない程度に楽しむ。

 

「よし、そうと決まれば、ジョブを決めちゃおう」

 

 『終末はじめました』をタップして起動、ステータス画面を表示する。

 

 さらにジョブの欄をタップして、リストを呼び出す。

 

 ============

《ジョブを選択してください》

 

 ・戦士

 ・武闘家

 ・魔法使い

 ・僧侶

 ・盗賊

 ・商人

 ・狩人

 ・旅人

   ︙

   ︙

   ︙

 ==========

 

「よし、決めた。このジョブにしよう」

 

 俺はリストの中の一つをタップした。

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