半人半妖に救えるものはあるのか【魔】   作:紡縁永遠

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フザイショウメイ

 「数日明けて、やってきました神浜へ!天気は快調

気分は不調、それでも仕事だ、終わらすぞ!」

 「どんなテンションだよ」

 「え〜悲報二週間後吸血鬼狩りです」

 「人化ウイルスで、大半が減ったはずだろうが」

 「それでも残ってるらしいんだよ」

 

 廻喪の謎なテンションに呆れる捌咎、日常でのボケは廻喪の方が多い。

 

 「あの、呼んだ私がいうのもなんですけど、大丈夫なんですか?」

 「ん?ああ、問題ないよ、五徹くらいなら問題なく動けるくらいには」

 「それはそれで問題な気が……」

 「モキュっ!」

 「そうも行かないんだよ、特に海外のやつはな、それで今日の目的地は?」

 「病院です」

 「それじゃぁ案内頼んだ」

 

 環いろはに呼ばれた専門家二人はついて行くかたちで調査を開始する。ソウルジェムに反応しない魔女を見つけても無視をしてそのままついて行く。

 ただ、いろはは方向音痴である、スマホの地図を使いこなせないくらいには方向音痴なのだ。型に乗る小さなキュゥべぇも地図を見ている。

 

 「えっと…ここを曲がって……」

 「なぁ、建物見えてるぞ」

 「え?あっ!本当だ!」

 

 スマホとにらめっこをしていたせいで、眼の前にある建物が見えていないいろはに廻喪はあきれながらも注意する。

 

 「それじゃ、行ってくる」

 「おお、たぶん難しいだろうけど気をつけろよ」

 

 結果は無駄に終わった。

 病院に環ういと同じ病室にて入院していた関係者、柊ねむと里見灯花は病室には居なく、血縁者でも無いいろはには個人情報の観点から何も喋られることはなく進展はなかった。

 

 「はぁ…結局振り出しかぁ…」

 「いや、そうとも限らない、これで病院を調べる必要はなくなった」

 「え?でも、ほかのところにいる可能性が、」

 「聴力強化をして、聴いていたが、似たような名前は一度もなかった。探すなら別の病院だ」

 「なるほど、」

 

 専門家としての強権を発動すれば見ることも可能だが、これと言った理由がないため使用しなかったが、それだけしか調べられないというわけではない。ただそれでも得れた情報はない。

 

 「他にも二人に特徴とかないのか?」

 「えっと…あ!絶交ってよく言ってました……本当によく言っていたな……」

 「絶交、試しているの?」

 

 思い出した記憶から二人の会話について語る。それに反応したのは、たまたま同じ場所に来ていた七海やちよだった。 

 

 「いや、人探しの方、噂の方は既に見滝原でやってる」

 「え?」

 「恐らく、神浜にのみ根付いた存在だろうな、」

 「なるほどね、それにしても妹のことを忘れていたね、どうすれば忘れるのかしら」

 「家にそれらしきものもまったくありませんでしたし」

 「へー、なるほど」

 

 噂については、対処できるため後回しにして、ういを探していたが、いろはの物的証拠がないという報告に捌咎は笑う。

 

 「不在証明か、いや、それを代償にしたのかもなぁ、どっちにしろ、専門案件だなぁ」

 「え?」

 「お前らが魔法を使うのに魔力を消費するように、自身の目的のために、存在を賭けたのかもな。

 「己を殺してまで何かしたかったのか、それとも……

 「寿命を対価に、命を対価に、漫画じゃよくある戦法だ、魔法を扱うのに無いとは言わせない。何より存在ってのは歴史だ。いつから居ないかはしらんが、十年の歴史を代償にしたんだ。もしかしたらこの結界にも関係があるかもな」

 

 不死者を殺す方法にもある不在証明、吸血鬼は不死身ではあるがその存在の血を、同族の吸血鬼に吸われれば死ぬ、それと同じように、存在の、否定、それすなわち、死である。

 

 「……まぁ、思い出したのなら、死んじゃいない、何処かに封じられてんのか、それとも神浜全域に散っているのか、世界なら四百はかかるだろうが、恐らく神浜にいる」

 「心強いわね、いろはさん。専門家というのはそういうこともやるの?」

 「不在証明が関わってんのなら、力を貸すさ、それが不完全なら尚更な、世界改変なんて、厄介すぎる」

 「そう、私はもう行くわ、見つながるといいわね」

 「はい!」

 

 やちよはその場を離れて、今回の魔法少女同士の交流は終わった。廻喪達が知り合っている魔法少女との交流ではあるが。それでも、噂に不在証明、さらには魔法少女システム、やることは山積みである。

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