「ということなので、何とかしてください先生」
"呼び出されたから来てみたけど。何がということで、なの??"
「いや、思春期を乗り越えた大人の男性である先生なら頼れると思いまして」
"ごめん、話が見えてこないよ。一体何の話?"
「キヴォトスの生徒の皆さんはちょっと思春期の僕には刺激が強すぎます」
"ああ、そう言う"
僕は今、キヴォトスで唯一頼れる大人の男性である先生に相談している。この人は何かと生徒達からモテている。羨ましくないと言ったら嘘になるが代わりたいとは思わない。なんせキヴォトスの生徒の大半は顔がいい。僕は悲しいことに中の中。まあフツメンだ。それに対して先生はイケメンだ。という訳で僕では先生の代わりはできない。まあそんな事はどっちでもいいんだ。とにかくキヴォトスは思春期男子である僕にとっては刺激が強すぎる。これは死活問題なのだ
"とは言ってもねぇ、私ではどうしようもないと言うか……"
「先生は生徒の味方なんでしょう!?」
"ごめんね。味方ではあるんだけど、万能ではないんだ。この問題に関してはシンヤ*1に頑張って耐性を付けてもらうしかない"
「無茶言わないでください。ずっとキヴォトスで過ごしてますけど未だに慣れないんですよ。むしろ年齢が上がるごとにどんどん耐性がなくなってる気がします」
"思春期は辛いよねぇ……"
「ホントにそうですよ。特に連絡とか何もなく唐突に家に凸ってくる非常識ガール達。あれホントにやめてほしいですね。言っても聞いてくれませんが」
"うーん……その急に訪問してくる子達って言うのは?"
「万年発情狼とその大きくなったほう」
"うん"
「強フィジカルピンクお姫様と無限紅茶お嬢様にセクシーフォックス」
"そっか"
「美食テロリスト共」
"あ〜……"
「見た目が幼いゲーム好き4人組」
"………"
「今挙げたのでも全部じゃないですからね。でも特に多いのは一番初めに言った万年発情狼。あの人達何なんですかね?」
"シロコ達は何をしに来るんだい?"
「名前を伏せた意味。まあいいです。何をしに来るか、ですか?子◯りしようとか迫られたことならありますね」
"ぶふぅ!?"
「大丈夫ですか?」
"なんでそんなに冷静なんだい!?ていうか大丈夫なの!?貞操守りきれた!?"
「はい、ふざけた事言ってたので追い出しました。僕達まだ16歳なんですよ。子◯りなんてできるわけないでしょうに。ていうか顔が良すぎるからあまり近くに来ないでほしい。心臓が破裂しそうです」
羞恥心とかないんですかね?ていうかそこまで好かれることをした覚えはないです。まあ15歳のころ、去年からどこの学園にはいるかを決めるために色んな学園を回ってみたわけですよ。そこで万年発情狼こと砂狼シロコさんのいるアビドスに行ったときに面識ができたんですよ。それからはたまにアビドスに行ってはシロコさんと遊んだりしてたらいつの間にかこうなった。おかしいでしょうよ。そして結局どこの学園にも入学していない。なんで?
「1年前のシロコさんは今よりも小さくて可愛かったんですけどねぇ。なぜこうなったのか……先生からも何か言ってあげてください」
"うーん、じゃあホシノやノノミに伝えておこうか"
「助かります」
"ちなみに大きい方のシロコは?"
「向こうの世界でも僕は居たらしいんですけど、何分ヘイローがないもんだから真っ先に亡くなったらしいんですよ」
"………"
「だからこそもう居なくなってほしくないから一緒にいよう……と言うことらしいです」
"確かにそう言う行為をするのはまだ早いけど、あまり遠ざけすぎるのも良くないんじゃないかな?"
それはそうなんですけど。なるべく離れとかないといつ喰われるかわからないんですよ。ただでさえ、普通のシロコさんでも心臓爆発しそうなのに更に成長して色々大きくなったシロコさんなんて相手にしたら心臓どころか脳も破裂します
「僕だってたまに遊びに来てくれるぶんには全然歓迎しますよ?でも頻繁にアポなしで凸ってきて襲おうとしてくる人はさすがに歓迎できないですね」
"確かにねぇ。あ、それはそうと。顔がいい云々はシロコ達に伝えたことはあるのかい?"
「言うわけないでしょう。言ったら調子に乗りそうですもん」
"そっか。ていうかこの紅茶すごく美味しいね。高いんじゃない?"
「ナギサさんに貰いました」
"あ〜……値段は聞いた?"
「聞きましたけど……教えてほしいですか?」
"遠慮しておくよ……"
知ってた。僕も値段聞いたときはミカさんが支えてくれなきゃひっくり返りそうなぐらい驚きましたし。セイアさんも呆れてましたよ。なんなら今でもちょっと飲むの抵抗あります。まあ折角もらったから飲みますけど。こういう事が定期的にあるから困る。さすがに僕の身に余る。いや、もしかしてこれは色々あげるからトリニティに入学して私達のために働いてくださいね。という事を言葉ではなく行動で示しているのかもしれない。怖い
「まあ、折角来てもらったんですし、ゆっくりしていってください。万が一誰かが来ても先生がいれば下手な事は出来ないでしょうから」
"いやでも仕事があるから……"
「たまにはいんじゃないですか?なぜか僕に苦情が来てるんですよ。先生は働きすぎだからたまには休んでほしいって」
"うぐっ……"
「あ、ルカでも撫でますか?」
"もちろん"
僕がルカを撫でるかと聞けば先生は即答した。ちなみにルカは僕の家で飼ってる猫です。性別はオスです。うちに凸ってくる生徒の皆さんによく撫でられています。日向家のマスコットなルカは皆から愛されてるんですよね。なんせ人懐っこいもんだからすぐ人にすり寄っていく。可愛いよ
"あ゛あ゛〜゛"
「先生、凄い声出てますよ」
"動物は本当にいいね。私の心を癒やしてくれる"
「先生に好意的な猫耳生徒がいるじゃないですか。その人達をなでればいいんじゃないですか?」
"先生がむやみに生徒に接触するわけにはいかないよ。それに私に撫でられて喜ぶ子なんてそんなにいないよ"
「クソボケ」
"シンヤがそれを言うのかい?"
「クソボケとか言われるほど女誑しじゃないです」
"どの口で"
「ま、今日ぐらいは休みましょう。夕方には帰ればいいでしょうし」
「うん、じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」
こうして先生は僕の家で数時間程くつろぎ、夕方にはシャーレに帰っていった。その後にすれ違いで山海経のネズミが媚薬とか持ってきやがったから秒で追い返した。ちなみに媚薬は置いていかれました。最悪だ
まずは先生への相談回でした。次は誰の話を書こうかな
各話の長さをどうするか
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今のままでも十分
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もう少し長くてもいい