思春期男子にキヴォトスは刺激が強い   作:作刀

11 / 15
はい、今回はレッドウィンターからシグレです。


これは余談なんですけど、もし各学園にシンヤが入学していたら、というifを書こうかと思ってます。まあ過去編同様まだ先にはなりますが




お酒は程々に

 

「うう、寒っ……」

 

「シンヤ、大丈夫?」

 

「ちょっと着込みが足りなかったですかね……」

 

「だったらこれを飲むといいよ。温まるから」

 

「それお酒でしょう」

 

「あ、やっぱりバレちゃう?」

 

 

 

今僕が居るのはレッドウィンターの旧校舎です。そして目の前で僕にお酒を渡そうとしているのは、レッドウィンター連邦学園の227号特別クラスの間宵シグレさん。確か配給用のカンポットにウォッカを混ぜて停学処分を受けたんだとか。まあそれはいいです。それよりも、今日は僕の方から出向いてるんですよね。いつもはシグレさんが僕の家に来るんですけど、たまには僕の方から向かうのもいいかなって。でもホントに超寒いです

 

 

 

「寒さもそうだけど、ここに来るまで距離あったでしょ?疲れてない?」

 

「それなら大丈夫です。体力はそれなりにあるので」

 

 

 

旧校舎に来るまでに1時間ほど山を登ったりしなければならないんだけど、僕はシロコさんとのサイクリングやミレニアムのトレーニング部のトレーニングに付き合ったりしてるからそれなりに体力はある方です。何なら一部の生徒の方達よりも動けます。まあ耐久力に関しては下の下なんですけどね

 

 

 

「確かに、前ここに温泉郷があったときに見たけどすっごい良い体してたもんね」

 

「ああ、あの混浴事件ですか……」

 

 

 

 

以前、この場所に温泉郷があったんですけど、そこに僕も訪れたんですよね。評判が良かったみたいなので温泉に入りに来たんですよ。まあその時にね、あろうことかシグレさんが入ってきたんですよ……あの時は心臓飛び出るかと思いましたよ。体にタオルを巻いているとはいえ、ボディラインとかそういうのはわかっちゃうわけで。体を癒すために温泉に来たはずなのに誘惑に耐えなければならないという苦行のせいで精神的に疲れました。本人はいたずらのつもりなのでしょうが、こちらとしてはたまったものじゃない。そんな事されたら理性が壊れます。もうやらないでください

 

 

 

「まあ、疲れてはないですけど寒いです」

 

「じゃあ、私が温めてあげようか?」

 

「なんでそう言いながら近づくんですか?」

 

「近づかないと温められないでしょ?」

 

「体が温まる前に心臓が限界を迎えるのでやめ──」

 

 

 

いや、待てよ?シグレさんには魅力的な耳と尻尾がある。近づいてもらえればどさくさに紛れて触れるのでは?あっちから近づいてきてるんだから文句言われませんよね?……ダメだ。完全に思考がセクハラ野郎だ。これなら面と向かって言ったほうがまだキモくない。いや、結局セクハラでは?

 

 

 

「うーん……」

 

「そんなに悩んでどうしたの?」

 

「んえ?ああいや、何でもないです」

 

「あ、もしかしてこの尻尾と耳、触りたいんでしょ?」

 

「な、なぜその事が!?」

 

「だって、ずっと視線が尻尾とか耳に行ってたもん。好きって言ってたもんね?」

 

「お恥ずかしい限りです……」

 

 

 

何この人、察し良くない?まあ、視線がいってしまうのは仕方ない。シグレさんのあのもふもふの尻尾。触ったら絶対心地良いし。できることなら触らせてほしい

 

 

 

「ほら、シンヤの大好きな尻尾だよ。触ってみる?」

 

「いいんですか!?」

 

「わっ、そ、そんなにうれしい?」

 

「はい!」

 

「へぇ……」

 

「……あっ、すみません、つい興奮して」

 

 

 

あまりに興奮してシグレさんに急接近してしまった。ダメだ、あまりに魅力的な提案すぎて冷静さを失っていた。ていうか今になって恥ずかしくなってきた

 

 

 

「それで、どうする?触る?」

 

「触ります!」

 

「即答だね。じゃあ、はい」

 

 

 

シグレさんは僕に尻尾を向けてきた。念願の、もふもふ尻尾……!うおっ、やはり思った通りだ。最高の触り心地だ!いつまででも触っていられそうな……これが至福の時間というものか。ルカで猫吸いしてるときと同じ高揚感を感じる。僕にとってはもはや薬物に近い

 

 

 

「んっ、ちょっと、くすぐったいな……」

 

「あ、すみません。つい」

 

「ううん、いいよ。気が済むまで触っていいからね」

 

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

アレから十数分、満足できた僕はシグレさんから離れて深いお辞儀をしていた。当たり前だ。こんないい思いさせてもらったんだからお礼は言わなければならない

 

 

 

「ここまでじっくり触ったのはシグレさんが初めてですよ。ルカはあまりやりすぎると逃げちゃいますから」

 

「喜んでくれたならよかった。それじゃあ、触らせてあげたんだからシンヤには1つお願いを聞いてもらおうかな」

 

「えっ」

 

「もしかしてただで触らせてあげてると思ったの?当然見返りは求めるよ。よく言うでしょ?甘い話には裏があるって」

 

「まさか、はじめからそれが狙いで……」

 

「そうだよ?」

 

「ま、まあ、僕ができる範囲であれば」

 

「じゃあ、これ飲んで?」

 

「………これダメなやつでは?」

 

「大丈夫、ここには私とシンヤしかいないから」

 

 

 

そういう問題ではないです。ていうか前にもこんな事ありましたね。状況は違いますがシグレさんに渡された飲み物を飲んだことがあるんですけどそれがお酒だったんですよ。その時気づいたんですけど僕アルコールに弱いらしいんですよね。まあベロベロに酔ってしまったわけで。それ以降の記憶はなくなってたんですけど、たぶん変なことしてないよね……?

 

 

 

 

「できることなら何でもって言ったでしょ?」

 

「何でもとは言ってないんですけど……」

 

「いいからいいから、アルコールが入ってるって言ってもかなり弱めだから」

 

「……まあ、いい思いさせてもらいましたし、ホントはダメだけど、二人だけの秘密ということで!」

 

「おお、いい飲みっぷり」

 

 

 

僕は渡されたお酒を一気に飲み干した。そしてその数分後、少しくらくらしてきた。そして次第に身体が熱くなっていき、頭がぼーっとしてくる。あはは、あったかいなぁ

 

 

 

「シグレさ〜ん」

 

「もう酔いが回ったの?やっぱりアルコールに弱かったんだね。1杯でこんなになっちゃうんだから」

 

「んへへ」

 

「ホントは強引に飲ませるなんてことはことはしたくなかったけど、酔ったシンヤはこうやって可愛く甘えてくるから、好きなんだよね。素面だと恥ずかしがって最低でも1mは距離を空けてるから」

 

「でも、これは二人だけの秘密。ノドカすら知らない、私とシンヤだけの。我儘かもしれないけど、これからもその姿は私にだけ見せてほしいな」

 

 

 

 

 




このキヴォトスではシンヤとシグレが混浴したみたいですね。まあシンヤ君は鋼の精神力で耐えきりましたけどね。恐らくこれより心が弱かったら理性吹き飛んでたんじゃないですかね?

各話の長さをどうするか

  • 今のままでも十分
  • もう少し長くてもいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。