思春期男子にキヴォトスは刺激が強い   作:作刀

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たくさんのコメントありがとうございます。書いていただいた生徒はなるべく出せるようにします。今回は皆さん大好きあの娘です


お姫様のお忍び訪問

 

「どうぞ。紅茶とクッキーです」

 

「ありがとー!あ、これってナギちゃんからもらったやつだよね?」

 

「はい、ナギサさんは僕に飲んでほしいからと渡してきたので来客用ではないんですけどまあミカさんならいいと思いまして。クッキーは自作です。暇つぶしに作っていた所にミカさんが来たのでちょうどいいと思いお出ししました。口に合うかは分かりませんから、もし合わなければ自分で食べるので置いておいてください」

 

「ずっと思ってたけどシンヤ君って何でもできるね?」

 

「まあ、一人暮らしなので暇だから色々試してたら出来るようになってましたね」

 

「そうなんだ。でもお菓子作りのできる男の子ってなんか良い感じだよ?」

 

「ミカさんがそう言うならそうなんでしょうね」

 

 

 

今クッキーと紅茶を嗜んでいる死ぬほど顔のいい人は聖園ミカ。トリニティ総合学園のティーパーティー、簡単に言えば生徒会に所属する3年生です。今日は同じくティーパーティーに所属する桐藤ナギサさんや百合園セイアさんは居らず、ミカさん1人で来ている。まあお忍びと言うやつですね。ティーパーティーという立場上いつもの格好で来ると非常に目立つため、髪をお団子ヘアにして服はジャージ。普段の格好もいいけどこれはこれでまた味がある

 

 

 

「それで、お忍びで僕の家に来たようですが、いったい何の用ですか?」

 

「えー?用事がなくちゃ来ちゃダメ?」

 

「そういうってことはないんですね……」

 

「うん、なんだか無性にシンヤ君の家に来たくなったから来ちゃった☆」

 

「来ちゃった☆じゃないんですよ。ナギサさんやセイアさんには伝えてないんでしょう?」

 

「そうだよ?だって言ったら2人もついてきちゃうもん」

 

「大抵3人で来ていませんでしたか……?」

 

「いいじゃん。たまには2人で過ごそう?」

 

「………」

 

 

 

なんでそういう事を軽率に言っちゃうんですかね。相手が思春期男子だということをお忘れか?どうするんですかこの人僕のこと好きだなとか勘違いしちゃったら。でもなんかやられっぱなしも癪なのでちょっとやり返しましょう

 

 

 

「ええ、今日は楽しい一日にしましょう。僕のお姫様」

 

「きゃー!もう、シンヤ君ってばー!」

 

「うげっ……」

 

「あっ、大丈夫……?」

 

 

 

 

流石フィジカルエリート。ちょっと小突くだけでこのダメージですか。本気で殴られたりしたら腹部貫かれますねこれ。やだ、銃痕あるのに更に傷跡ができちゃう(ブラックジョーク)不謹慎ですね。これ以上はやめましょう。というか腹部を貫かれたら死にます

 

 

 

 

「まあ、問題ありませんよ」

 

「よかったぁ……でも、さすが私の騎士様だね!」

 

「その呼び方やめてください」

 

「え〜?なんでー?」

 

「恥ずかしいので」

 

 

 

僕がミカさんに騎士様と呼ばれているのには理由があるんです。というのも先生やアリウススクワッドの皆さんが、秤アツコさんを助けるためにベアトリーチェという最低最悪のクソったれを倒しに行ったんですよ。で、その邪魔をされないようにミカさんは別の場所で戦っていた。そこに僕も加勢したわけですよ。まあ、後方支援とかそのぐらいですけど。それに銃弾を受けたときの傷もまだ癒えてはいませんでした。そこは気合で乗り越えましたけどね。*1そしてその時にちょっと調子に乗っちゃって「お姫様のために死ねるなら騎士としては本望でしょう」とか今思うと超恥ずかしいことを言っていました。あの時の僕をぶん殴りたい。で、その後からですかね。ミカさんの僕に対する距離が近くなったのは

 

 

 

「そっか〜。むしろ言いたくなっちゃった♪」

 

「は?」

 

「ねえねえ騎士様〜。もっと近くに来てよ〜」

 

「子供ですか貴女」

 

「子供だけど?」

 

「そうでした……」

 

 

 

そういえばまだ高校生の子供でしたね……でも僕より年上なんだから弁えてくださいよ。なんで年下の男子に甘えようとするんですか?先生なら大人の包容力で包んでくれますよきっと。ていうかその顔と身体で変なことしないでください。何かに目覚めてしまいそうだから

 

 

 

 

「まあ、別に一緒に過ごすのを拒否したりはしませんが、実際問題、ナギサさんとセイアさんにバレたらまた色々言われますよ?」

 

「それはもう慣れてるからいーの。それに、今は私といるんだから、私を見て!」

 

「グハッ……!」

 

 

 

キャラ崩壊?こんな事言う人でしたっけミカさん。ホントにあれ以来距離が近すぎる気がする。もっと奥ゆかしさとかなかった?僕から距離置いたほうがいいのかな……

 

 

 

「そうは言われましても。どうしても脳内にちらつくんですよ。2人の姿が」

 

「もう、騎士はお姫様の言うことを聞くものでしょ?」

 

「その騎士より圧倒的に強い人が何言ってるんですか」

 

「は?」

 

「いえ、何でもないです」ガクブル

 

 

 

怖っ。ていうかこの人ここぞとばかりにお姫様という単語を出してきますね。そんなに気に入りました?お姫様。これからはそう呼ぶのは控えよう

 

 

 

「ミカさん。今日のことは誰にも言っちゃだめですよ?」

 

「もちろん言わないよ」

 

「それならよかった」

 

 

 

この後は2人でダラダラ過ごした。しかしその後、僕は今窮地に立たされている。とういのもなぜかミカさんが僕の寝室に向かってあろうことか僕のベッドに寝転がった。そしてとどめに一緒に寝よう?バカ言うんじゃありません。心臓保つわけないでしょう

 

 

 

「ミカさん。考え直しましょう。別に一緒に寝る必要なんてないんですよ。小さな子供じゃないんだから昼寝ぐらい1人で──」

 

「もう!じれったいなぁ!」

 

「うおあっ!?」

 

 

 

僕はミカさんに腕を引っ張られて強制的にベッドに寝転がらされた。そして目の前にはミカさんのご尊顔。ミ゜ッ(瀕死)いやまだだ!(蘇生)まだこの窮地から脱出する方法はある!

 

 

 

「ミカさん!今ならまだ引き返せます!気を確かに!?」

 

「私は正常だよ?それに、私をこんな風にしたのはシンヤ君なんだから、責任取って一緒に寝るべきじゃんね?」

 

「貴女は何をムグッ──!?」

 

「聞き分けのない口はこう!」

 

「んー!?」

 

 

ミカさんは僕の顔を自身の胸元に抱き寄せた。これはまずい!雄の本能をダイレクトに刺激されている!けどそれ以前に心臓が保たないって!!でもなんだろう。なんでかこういう展開になると僕は決まって眠たくなる。なんで────

 

 

 

 

「あれ?シンヤ君?………ぐっすりだね」

 

「あは。シンヤ君って罪な男の子だよね?自覚があるのかないのかはしらないけど、たくさんの女の子に好かれてるのに、自分はそんなの知らないの一点張りなんだから」

 

「だったらもう、こうやって行動して気づかせるしかないよね。そうでもしないと鈍感な騎士様は逃げるだけなんだから。もう思春期なんて言葉聞かないから覚悟しておいてね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
この後に色々な人からしこたま怒られた




ミカはなんかじゃんねって言わせるのが主流だけど本編では実はあんまり言ってないという事実


ちなみにシンヤ君は先生みたいにグイグイくる相手に距離を取りつつ適切な距離を保つ、とかじゃなく普通に心臓に悪いだけで悪い気はしてないのでなされるがままです。まあ逃げようにも逃げられないっていうのが正しいんですけど。だってちょっと距離取ります。とか言ったらみんな目のハイライト消しちゃうもん


各話の長さをどうするか

  • 今のままでも十分
  • もう少し長くてもいい
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