「アリスさん。なぜ戸棚を漁っているんですか……?」
「アイテム探しです!」
「ああ、そういう……僕何か置いてましたっけ?」
「あ!お菓子を発見しました。パンパカパーン!勇者はお菓子を手に入れた!」
「そういえば置いてましたね。RPG風に言えば回復アイテムといったところですかね」
「やりました!シンヤ、一緒に食べましょう!」
「はい」
今僕の家で戸棚を漁っていたのは、ミレニアム学園のゲーム開発部に所属する天童アリスさん。見た目では分かりませんが実は人間ではなくロボットなんですよね。まあだからなんだって話ですけど。アリスさんは基本的にゲーム開発部の皆さんと一緒に家に来るんですけどこうやって1人で来る日もありますね。来たら高確率で家中を探索しようとするんですけど、まあ別に何かを壊されたりするわけではないので見逃しています
「あ、まだ探索していないところがありました!」
「探索していないところ?」
一緒にお菓子を食べていると、アリスさんはそう言って2階へ駆け上がっていく。2階には寝室しかないはずですけど……まさか!?僕はアリスさんを追いかけて2階へ駆け上がる。そして僕が使っている方の寝室に入ってベッドの下を漁ろうとしているアリスさんを呼び止める
「アリスさん!ベッドの下を探ってはいけません!」
「なぜですか?モモイが男性のベッドの下には面白いものが隠されていると言っていたので探ろうとしたのですが……」
「あのバカピンク……!アリスさん。僕のベッドの下を漁っても面白いものはありませんよ」
「そうなんですか?」
「はい。なので下で一緒にゲームをしましょう」
「わかりました!アリス、シンヤとゲームをします!」
僕達は一階に降りて、リビングでゲームを始めた。ジャンルは格ゲーですね。対戦するってなったらまあ格ゲーがメジャーかなと思います。ちなみに僕は結構強いんですよ?ゲーム開発部の皆さんと対戦したときも負けたのは部長のユズさんだけですし。あの人なんなんですかね。強すぎません?
「うわーん!シンヤに勝てません!まだ経験値が足りないのでしょうか……」
「大丈夫です。アリスさんは勇者ですからもっと強くなれますよ。僕を超えるのなんてあっという間です」
「……はい!いつかシンヤに勝ってみせます!」
「ええ、楽しみにしています……と、ルカ?」
僕達が格ゲーで対戦をしていると、暇になったルカが構えとこちらに寄ってきた。丁度いいですね。アリスさんにルカと遊んでもらいましょう
「アリスさん。ルカと遊んであげてくれませんか?」
「新たなクエストですか?」
「はい。受けてくれますか?」
「はい!今からクエストを開始します!」
そう言ってアリスさんはルカと遊び始めた。すごい微笑ましいですね。まるで猫と遊ぶ娘をみている気分です。さて、僕はコーヒーでも飲みながら漫画を読んでおきましょうかね
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「よかったね。遊んでもらえて」
「にゃ~」
遊び飽きたのか、ルカが漫画を読んでいる僕の膝の上に乗ってきたので撫でておく。すると、何かに期待したような顔をしたアリスさんが僕を見ていた
「アリスさん?どうかしましたか?」
「アリスはクエストを達成したのにまだ報酬をもらっていません。なのでシンヤは私に報酬を与えなければなりません!」
「確かにそうですね。報酬は何がいいですか?」
「うーん……あ!」
「あ?」
「今ルカを撫でているように、私の頭を撫でてください!」
「そんなことでいいんですか?」
「はい!アリスは撫でてもらいたいです!」
「わかりました」
アリスさんは報酬としてなでなでを要求してきたので、僕は希望通り頭を撫でる。別に報酬でなくとも言ってくれれば撫でるんですけどね
「ルカと遊んでくれてありがとうございます。またよろしくお願いしますね。ルカもアリスさんに懐いているようなので」
「はい!ルカと遊ぶのは楽しいので何度だって遊びます!」
本当にいい子ですねアリスさん。魔王とか言われてたけど全然そんな感じしないですよね。リオ会長はアリスさんの事をキヴォトスを滅ぼす危険な存在って言ってましたけどそんな事ありません。それに魔王だろうが勇者だろうがアリスさんはアリスさんなので僕の接し方は変わりません
「そういえばアリスさんは何時ごろに帰るんですか?」
「今日はシンヤの家でお泊りです!」
「えっ、聞いてないんですけど」
「ゲーム開発部の皆には伝えたので大丈夫です!」
「僕が知らなかったって言ってるんですが」
家主である僕が知らなかったなんてことあります?基本的に僕は断りはしませんがちゃんと事前に許可は取りましょうね。まあアリスさんなら万が一にも変なことは起こらなそうなのでいいんですけど、取りあえず注意はしておこう
「アリスさん。そういう事は事前に僕に伝えてください。準備とか色々あるので」
「もしかして、アリスは悪い事をしてしまいましたか……?」
「いやぁ、悪いことではないんですけど……まあ、取りあえず今度からお泊りするときは僕に連絡をください」
「はい、ごめんなさい……」
なんか心痛むなぁ……アリスさんが純粋でいい子だから落ち込んでるのを見るとこっちまで気分が下がってくる。別に僕は怒っていないのでそれを伝えなければ
「アリスさん。僕は怒っていませんから、落ち込まなくても対大丈夫ですよ」
「……本当ですか?」
「ええ、本当です」
「……わかりました!」
「よかった」
「えへへ、くすぐったいです!」
おっと、思わず妹に接せるみたいに撫でてしまった。でも喜んでくれているみたいだから良かったです。まあ夕飯の時間までゆっくりしていましょうか
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夕飯を食べ終えてからしばらく経ち、そろそろお風呂にはいる時間が来たので先にアリスさんにお風呂に入ってもらいましょうか。僕はシャワーだけで済ませる予定なので後でもいいです
「アリスさん、そろそろお風呂に入りましょうか。お湯は溜めてあるのですぐに入れますよ」
「シンヤも一緒に入るんですか?」
「入りませんが!?」
なんてこと言うんですか。純粋すぎるというのもいけないですね。モモイさん達にはしっかり教育してもらわなければ
「アリスさん。男に簡単に一緒にお風呂に入ろうなんて言ってはいけません」
「そうなんですか?わかりました!」
「はぁ……」
取りあえずアリスさんを説得して1人でお風呂に行かせました。出てくるまでテレビでも見ていましょうかね。おそらく30分〜1時間程で出てくるはずですから
アリスさんが出てくるのを待ち続けること1時間、風呂場から出てきたであろうアリスさんに呼ばれたので行ってみると、体にタオルを巻いた状態で立っていた。それに対して僕が反応する前にアリスさんは頭を拭いてほしいです!と言ってきたので取りあえず拭いてあげることにした
「アリスさんは髪が長いですからね。拭くのは大変でしょう。僕が拭いてても時間がかかりますからね。それはそうと痛くありませんか?」
「シンヤは優しく拭いてくれるので全然痛くありません!」
「ならよかった。後でドライヤーをかけるので拭き終わったらリビングに行きましょう」
「はい!」
それから10〜20分。時間はかかったが取りあえず拭き終えたので僕達はリビングに向かう。そしてドライヤーでアリスさんの髪を乾かしていく。なんだろう。こうしてみるとホントに兄妹みたいですね。よし、乾かし終えた。すごくサラサラになりましたね
「アリスさん、終わりましたよ」
「ありがとうございます!」
「どういたしまして。それじゃあそろそろ寝る時間なので歯磨きをして寝ましょう」
「はい!アリス、歯を磨きます!」
僕とアリスさんは一緒に歯磨きをしてから寝室に向かう。しかしなぜ僕の寝室に来ているのでしょうか。来客用の寝室があるはずなんですけど
「アリスさん。来客用の寝室は隣ですよ?」
「アリスはシンヤと一緒に寝たいです」
「えっ……!?」
これは……妹が兄と一緒にねたいとか、そういった感じですよね?アリスさんに"そういう"感情はないと思いますから……まあ別に一緒に寝てもいいか
「わかりました。一緒に寝ましょう」
「はい!」
僕はアリスさんと一緒に寝ることにした。最近僕と一緒に寝ようとする人が多くて困ってるんですけどアリスさんならまぁ、大丈夫でしょう。僕自身妹みたいな感じで接してますし。でも、たまに視線が湿っぽいような気がするのは気の所為ですかね……?
あえて描写しませんでしたが、シンヤ君のベッドの下には本当に何もないんですかねぇ……?
ちなみにシンヤ君は先生みたいに特定の生徒にキモくなるなんてことはありません。というかキモ行動出来るほどメンタル強くないので
各話の長さをどうするか
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今のままでも十分
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もう少し長くてもいい