一応、白と黄色が目立つガス惑星と考えています。
その内、ステラリスを参考に星系の詳細を作る予定。
しかし、予定は未定。
ミサイルと魚雷による飽和攻撃が終わると同時に、各合同艦隊のバトルウォリアー級戦艦から、一斉に大型反物質ミサイルが発射された。
合計8隻のバトルウォリアーから放たれた全長60mのミサイルは、未だ混乱の渦中にあるコルゴラズ艦隊へ次々と突き刺さる。
直後、通常の反物質ミサイルとは比べものにならない巨大な火球が宇宙を照らし、多数のコルゴラズ艦を跡形もなく消し飛ばす。
「ほぅ、流石の威力。こうもあっさりと、艦を消し飛ばすか」
その光景を、バトルウォリアー級戦艦の4番艦『バトルソルジャー』のブリッジから見ていたパルローナは、感嘆の声を上げる。
すでにコルゴラズ艦隊は、初撃によりその数を大きく減らしていた。
それでも辛うじて生き残った空母は、直ちに艦載機を発艦。
4000機もの板型攻撃機が、一斉に第4合同艦隊へ襲い掛かる。
しかし――。
「敵艦載機の発艦を確認。我が艦隊へ向かってきます」
「予想通りだ。全艦、輪形陣へ移行。航空隊は待機。敵機が艦隊へ食い付いた瞬間を狙え」
あらかじめ敵の行動を予測していたパルローナの指示により、第4合同艦隊は航空機動艦隊を中心に円状に展開し始めた。
一方、艦隊に所属している3376機のビックホークは、小惑星帯や艦の陰へ身を潜め、獲物が飛び込んで来るのを静かに待つ。
そして、その時はすぐに訪れる。
「敵機、直上より接近!」
「対空迎撃開始!」
コルゴラズの板型攻撃機は、艦隊中央にいる大型艦を狙ったのか、一斉に艦隊上空へ上昇する。
しかし、それは最悪の選択だった。
そこは艦隊全艦の対空火力が集中する、最も危険な空域。
攻撃機の群れは、自ら猛烈な対空砲火の中へ飛び込んでしまったのだ。
一応、彼らを擁護するなら理由はある。
神聖コルゴラズ選民国は、これまで遭遇した敵を圧倒的な物量で押し潰し続けてきた。
そのため、物量以外の戦術を学ぶ機会がなく、敵艦隊の陣形が持つ意味すら理解していなかった。
更に、これまで戦ってきた相手はいずれも技術力に乏しく、戦闘前に敵艦を観察し、兵装や性能を分析する必要すらなかった。
その慢心が、最悪の結果を招く。
先頭を飛んでいた攻撃機は、一瞬で無数のレーザーに貫かれ爆散。
後続機も次々と撃墜され、他の機体も濃密な対空砲火に阻まれ、艦隊へ近づく事すらままならない。
生き延びた機体は、再攻撃の機会をうかがう為、離脱を始めるが。
『待ってたぜェ!! この瞬間をよォ!!』
『ハッハァー! 空戦だ、空戦だ!』
『隊長、いいんだよな? 俺たちだけで全部食っちまって!』
『構わん。他の艦隊へお裾分けする必要はない。我々、第4合同艦隊航空団が全て頂くぞ!ストルデン1、エンゲージ!』
小惑星帯と艦艇の陰へ潜んでいたビックホークが一斉に飛び出し、背を向けたコルゴラズ攻撃機へ容赦なく襲い掛かった。
目の前の艦隊へ意識を集中させていたコルゴラズ側は、伏兵の存在に気付くのが一瞬遅れ、完全に虚を突かれる。
下方から急上昇した3機のビックホークが30mmレーザー機関砲を一斉射。
6機の板型攻撃機が赤い光線に機体を切り裂かれ、瞬く間に爆散した。
反撃に転じようとした敵機へは、側面から別の編隊が飛び込み、至近距離からマイクロミサイルを発射。
逃げ惑う攻撃機を追尾し、次々と命中する。
紫色の閃光が連続して宇宙へ咲いた。
戦況は、第4合同艦隊航空団が圧倒的優勢のまま推移していた。
しかし、決して損害がなかったわけではない。
『敵のプラズマ砲には当たるなよ!一発でシールドを引っぺがされるぞ!』
『ストルデン6、後方に敵機!』
攻撃に集中していたビックホークの背後へ回り込んだ板型攻撃機が、300mmプラズマ砲を6連射。
そのうち2発が命中。
シールドは一瞬で消し飛び、続く一撃がエンジンブロックを吹き飛ばす。
『くっ!? やられた、脱出する!』
パイロットは即座にトランスポーターを起動。
機外へ転送された直後、ビックホークは制御を失い、激しい爆発と共に四散した。
『ストルデン6の脱出を確認!』
『まったく……あれほど油断するなと言ったのにな』
『各機、フォーメーションを組み直せ。このまま押し切るぞ!』
冷静な指示の下、航空隊は再び編隊を組み直し、次の敵機へ飛んで行く。
コルゴラズの板型攻撃機はすでに半数以上を失い、航空優勢は完全に第4合同艦隊航空団の手中にあった。
「司令部より入電! 全艦隊、十字陣形へ移行し、残敵を掃討せよとの命令です!」
「よし、全艦陣形変更!」
各合同艦隊の艦艇は、戦艦と空母を中心として上下左右へ展開。
艦隊全体が、巨大な十字を描くように隊形を変えていく。
前方への砲撃火力を最大限に集中させると同時に、損傷艦を迅速に後方へ退避させられるよう考案された陣形である。
「距離を詰める。全艦、前進!」
第4合同艦隊は他の艦隊と歩調を合わせながら、ゆっくりとコルゴラズ艦隊へ迫っていく。
「砲撃開始!」
主砲の有効射程へ入った瞬間。
全艦から一斉に橙色の陽電子ビームが放たれ、宇宙を眩く染め上げた。
アヴォリオンだ!29.5
数百条にも及ぶ光の奔流は、四方からコルゴラズ艦隊へ容赦なく突き刺さる。
先頭を航行していた巡洋艦は、艦首から艦尾まで一直線に貫かれ、船体中央で真っ二つに裂けた。
別の戦艦は船底へ命中した一撃によって装甲を大きく抉られ、そのまま内部で誘爆を起こす。
爆炎を噴き上げながら艦体は崩壊し、周囲の僚艦を巻き込みつつ宇宙へ四散した。
更に、空母へ集中した陽電子ビームは格納庫を貫通。
待機していた艦載機が誘爆し、巨大な火球となって艦全体を飲み込んでいく。
「命中確認! 敵巡洋艦多数撃沈!」
「敵戦艦、爆沈!」
「敵空母1隻、戦闘能力喪失!」
次々と上がる報告に、ブリッジの空気が沸き立つ。
「敵艦隊からの反撃、来ます!」
コルゴラズ艦隊から、無数の緑色の陽電子ビームが放たれる。
数だけ見れば壮観だったが、その砲火は艦隊全体へ散漫に降り注ぐだけで、一点へ火力を集中させる様子はない。
「フリゲート艦グレイブ、カトラス、FC023、FC050被弾!」
緑色の閃光が数隻へ命中するが、シールド表面に青白い光紋が幾重にも広がるだけで、ビームは船体へ届くことなく霧散した。
被害はほとんど無く、シールドが僅かに削られた程度である。
「シールド減少、確認できず!被害ありません!」
中でもバトルウォリアー級戦艦は、多少の被弾では減少すら確認できないほどのシールド容量を誇る。
この程度の攻撃では、損害を与えることすら叶わない。
「火力が分散している以上、この程度では突破されん。反撃に構うな、撃ち続けろ!」
「ミサイル第二斉射、用意!」
第4合同艦隊は敵の砲撃など意に介さず、真正面から陽電子砲を撃ち続ける。
パルローナが最も得意とする戦術は、正面からの殴り合い。
ゼクトル艦の圧倒的な耐久性を生かし、敵艦隊へ絶え間なく圧力を掛け続ける。
「右舷方向より敵巡洋艦40隻、高速接近!」
戦術メインモニターへ、新たな敵部隊が映し出される。
本隊から離脱した巡洋艦隊が、大きく迂回しながら第4合同艦隊の側面へ食い込もうとしていた。
「側面攻撃か。第4突撃艦隊、半数の艦を抽出し迎撃に当たれ」
『了解! 第14突撃戦隊、第16突撃戦隊を向かわせます!』
パルローナが命令を下すと同時に、第4合同艦隊からセンエイ級駆逐艦10隻、クロスボウ級フリゲート艦30隻が一斉に隊列を離脱。
青白い推進光を尾のように引きながら、敵巡洋艦群へ向かって加速していく。
『喜べ、貴様ら! 訓練の成果を思う存分発揮できる機会が来たぞ! セカトン中将直伝の機動戦、連中へ披露してやれ!』
双方の距離は急速に縮まる。
コルゴラズ巡洋艦は数に任せて砲撃を浴びせながら突進。
対するセンエイ級とクロスボウ級は、小刻みにスラスターを噴かしながら複雑な軌道を描き、敵砲火の間を縫うように駆け抜けた。
『クロスボウ級は2隻1組で敵側面へ回り込め! センエイ級は正面からだ!』
30隻のクロスボウ級が四方へ散開する。
一見、統制を失ったようにも見えるその動きは、幾度もの演習を経て完成させた機動戦術。
艦首を敵へ向けたまま横滑りし、上下左右へ急激に軌道を変える。
ジャイロアレイと船体各所のスラスターを最大限に生かした三次元機動。
その動きに翻弄され、コルゴラズ巡洋艦の砲撃は次々と虚空を切る。
一方で、クロスボウ級から放たれた橙色の陽電子ビームは、正確無比に敵巡洋艦の側面へ吸い込まれていった。
『引き潰せ!』
巡洋艦群がクロスボウ級へ翻弄されている隙を突き、正面から突撃した10隻のセンエイ級がホーク級反物質魚雷を一斉発射。
魚雷は次々と命中し、巨大な火球が紫色の巡洋艦をいとも容易く飲み込み、宇宙から消し去っていく。
畳み掛けるように、小型反物質ミサイルと200cm陽電子砲の一斉射が残存艦へ殺到する。
『接近していた巡洋艦群の撃滅を確認。艦隊へ合流する』
淡々とした報告だけを残し、第14、第16突撃戦隊は反転。
彼らが去った宙域には、原形を失ったコルゴラズ巡洋艦の残骸だけが、静かに漂っていた。
今考えている航空隊の編成。
1〜4機で航空部隊
12機前後で航空隊
5〜10個航空隊で航空群
艦隊かステーション群所属の全航空戦力が航空団
考えながら書いているので、毎回変わるかもです。