羂索?ああ、さっき蟲の餌にしたよ。   作:童慈

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 (B型インフル)ベネット!死んだはずじゃ。
 残念だったな(潜伏期間は)トリックだよ。
 会いたかったぜ。

 病に倒れた筆者です。お待たせして申し訳ありません。後、今回からポエム見たいな読みの術式がかなり出てくるのでアレルギー反応が出る方はブラウザバックをお願いします。

 誤字脱字警察の皆様、毎話出勤ご苦労様です。今後とも拙作をお願いします。


蟲の雌伏

 やぁ皆。更に一年経って小学6年生になった蟲蔵創夜だよ!この一年色々あったので説明タイムと行きたいのだけど、そうはいかないんですよ。何故って?

 

 「見つけたぞ!!蟲王!!俺と遊んでけよ!!」

 

 またあの五条(最強)に絡まれてるんですよ。ガンギまりもガンギまり、一直線にこっちきてるよ。いやね、本当は京都になんざ来たくないんだけど、どうしても行くしかないんだよ。

 

 理由としてはリソースの確保と戦力増強のスパートをかけにきてんだけど、京都に来るたびに狂犬に絡まれてんだよね。おかげで俺が呪蟲の主ってバレたし。一応顔バレしない様に仮面を被っている。鼻から下を覆うタイプの仮面である。何故フルフェイスじゃないかって?呪蟲達にこれが一番良いって言われたからである。

 

 いや、東京に行けよって思うかもしれないけど、東京で色々すると今宮城で虎杖パピーとイチャコラしてるメロンパンにバレる。まあ薄っすらこっちに気づいてるそぶりはあるけど、多分上層部の腐れミカンどもが情報流したんやろなぁ。

 

 ともかく、東京で派手にやるとメロンパン直々に見に来る可能性が高いので京都で呪霊狩りするしかないんですよ。

 

 グラを創ったせいでリソースの消費がエグいんだよ。あいつ手持ちの中で今一番無法してるけど、(リソース)を与えないと飢えていって最終的には暴走してリアル黙示録するからリソースの補給は急務。

 

 グラ自身が呪霊を喰らってもリソースは確保できるが、得られるリソースとグラ自身が動くことで消費されるリソースは消費側に傾く。もはや地元千葉だけでは俺の呪蟲達は賄いきれないのだ。その点呪術の本場京都は素晴らしい。千葉の蠅頭から得られるリソースを1とするなら京都の蠅頭からは1.5もリソースが得られる。

 

 単純に1.5倍の差があるのだ。蛆のように呪霊はいるし、それに特級もそこそこの頻度で湧くから大変よろしい。よろしいのだ。狂犬さえいなければ。

 

 『不敬!!』

 

 「は、んな拳、俺には届かな『明けの明星(スペルビィア)・曙。ゼアアアァァァ!!』っおぶ!?」

 

 おおっとここで我が頼れる第一眷属、アイン君の堪忍袋の尾が切れた!無下限バリアで油断していた五条が顔面にいいパンチをもらって縦回転しながら吹っ飛んでった。

 

 『不敬!!不遜!!不快!!主に噛みつき続ける狂犬めが!主が許しても私が許さん!!徹底的に嬲り躾けてやる!!』

 

 「やってみろよ蟲けらぁ!!」

 

 通算30回。この数字は俺がアインにステイをかけた回数である。京都に来ると何故かこちらを嗅ぎつけて来る白髪の悪魔。相手をすると面倒なので上手い事撒いていたのだが、いつも邪魔して来る五条にヘイトを溜めていたアイン。

 

 今まで我慢していた怒りで激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームのアインが五条が吹き飛んだ先に回り込み回し蹴りを五条に叩き込もうとするが回転した勢いを利用して蹴りを蹴りで相殺した五条。なんで体ができきってない小6が3メートルあるアインとマトモに打ち合えてんの?コワ。

 

 因みに目的である戦力強化は達成。京都に週2で通った結果、1〜5番の古参組が上限に達した。その結果がこちら

 

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 名称:傲拳蟲 個体名:アイン 

 術式:『明けの明星(スペルビィア)

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 名称:強斬蟲 個体名:ツヴァイ

 術式:『無尽の斬閃(アワリティア)

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 名称:怠影蟲 個体名:ドライ

 術式:『悪魔と踊る影法師(アケディア)

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 名称:憤焔蟲 個体名:フィーア

 術式:『憤怒は破滅と成りて(イーラ)

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 名称:色歪蟲 個体名:フンフ

 術式:『愛は溢れて色を成す(ルクセリア)

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 はい!皆知らない間に術式が進化して見事に大罪の名を冠しております。アインなんか五条の無下限バリアを正面から破壊できるタイマン最強蟲になっております。

 

 『最近ずっと兄貴の機嫌が悪いと思ったら、原因はあのガキか。兄貴の言う通りありゃ狂犬だな。それに付き合ってるボスも俺達も狂人、ならぬ狂蟲ってか?』

 

 『ヒヒヒヒヒ!!俺らとマスターを一絡げに狂ってるなんざ言えるのはお前ぐらいなモンだぜゼクスゥ。フンフの姉御の耳にでも入ってみろ、まとめて折檻もんだぜぇ。まぁ蛙の子は蛙なんて言葉があるくらいだからよ、創造主の影響を受けんのは当然ってもんだぁ。なぁ兄弟。』

 

 『ズィーベン。お前は遠回しに言っているつもりなんだろうがゼクスよりお前の方が言っていることは酷いぞ。その耳障りな笑い声と言葉を発する口を縫い付けてやろうか?』

 

 『おおっと兄弟、そりゃないぜ。道化に戯けるななんて、魚に泳ぐなって言ってる様なモンだぜぇ?』

 

 『貴様の存在はノインとツェーン、下の兄弟姉妹達に悪影響だ。故に死ね。』

 

 『ちょいちょいちょい!?マジになるなよ兄弟!?待て術式を使うんじゃねぇ!!手前のは洒落にならねえぞ!!マスターに被害がいったらどうすんだぁ!!』

 

 『安心しろ。この日のために術式の制御は最大限にまで鍛えてある。始祖に被害は及ばん。もし及んでもゼクス兄上が防いでくれる。故に死ね。』

 

 『ふざけんじゃねえ!?テメェマジで殺す気だな!?そっちがその気ならこっちも術式を使わせてもらうぞ!!偽典・狂気は(メフィ)

 

 『おい、ズィーベン。術式使ったら問答無用で俺もお前を殺しに行くからな。アハトゥ、被害は気にするな。俺がどうにかする。』

 

 『ゼクステメェェ!!』

 

 『術式展開。死病の黒き風(ペイルライダー)

 

 『オイ!?マジでやりやがっ、ゲホッゲホッ!死ぬ!死ぬって!!』

 

 俺の後ろで騒いでいる3人は6〜8番目に生み出した呪蟲達であり、1〜5を第1期とするなら第2期に当たる子達だ。

 

 第1期はフンフを除いて直接的な攻撃をする子達だが、第2期の子達の術式は特殊、又は中遠距離からの攻撃が得意な子が多い。

 

 「いいぞ蟲けら!!もっとだ。もっと打ってこい!!」

 

 『お望み通りにしてやろう!!せいぜい足掻け小童!!』

 

 ドゴンだとかバゴンだとか人体からしちゃいけない音を響かせながら殴り合う2人。どうせ五条が襲って来るから山の麓で帳下ろして待ってたら5分とせずに突っ込んで来た。人のいない所で良かったよ。

 

 ん?どうやって帳を覚えたって?いや〜呪詛師の方々が懇切丁寧に教えてくれました。お礼に苦しみとは無縁の場所に送ってあげましたよ。

 

 地面や木が飴細工の様に砕け散っていくのを見ながら、これ後でガス管の爆発やら隕石の飛来とかで誤魔化されるんだろうな……。

 

 

 

 

 

 

 

 ー10分後ー

 

 「いや〜!楽しかった!なぁ蟲けら!!」

 

 『我に負けたくせになんだその態度は?それに我には主より頂いたアインと言う尊き名があるのだ。呼ぶなら名で呼べ。』

 

 仰向けで地に倒れ伏す五条。清々しい顔で倒れているが、山が丸裸になってやがる。これは流石に誤魔化さないとマズイと言う事で。

 

 「ノイン。悪いけど山を直してくれないか?」

 

 『父上の頼みとあらば即座に修復いたしましょう。』

 

 空間が歪み現れたのはデッカい蛍。ダンプカー並みの大きさのどこかゆるキャラじみた蛍。人型を取らないのは蟲型の方が術式との相性が良いためである。

 

 『再生と破滅の光(ブリューナク)

 

 蛍の背が開き光が溢れる。一瞬にして辺りを覆った光が消え去ると、そこには傷ひとつない山と、怪我一つない五条が残った。

 

 「うわ、えげつな。初見殺しにも程があるでしょその術式。」

 

 「お前に言われたくないよ。チート野郎。」

 

 「てかさ、特級の中でも上澄の呪霊、いや呪蟲か?それを9匹も「訂正しろ。9人だ。」いや、人じゃないでしょそいつら。」

 

 「そうかそうか、よほど死にたい様だな五条悟?」

 

 呪蟲達が俺から一斉に顔を逸らす。俺の今の顔は某最強の親子喧嘩の親父の怒り顔になっている事だろう。

 

 「この子らは俺の子供だ。それを馬鹿にする奴は許さん!!」

 

 「はっ、呪蟲頼りの雑魚が調子乗ってんじゃ「喰」」

 

 ガキン!

 

 蟲王の口が閉じられる。五条の真横の地面が半球状に抉れる。五条は目を見開いて真横にできた穴を見る。今自分は無限を展開していたにも関わらず、それを正面から破られた、いや喰われた事がわかった。

 

 六眼で見た蟲王の術式は呪霊を喰らう事で呪蟲を創造する。捕食と創造。重きを置かれているのは創造の方。割合で言えば2:8。おそらく拡張術式であろう今の攻撃は10:0。食らっても術式に必要な何かしらを得ない代わりに、一切合切を喰らう攻撃特化の拡張術式。自らの命を正面から奪える最強がこちらを見下ろしていた。

 

 「9人だ。わかったな。」

 

 「あー、その9人を創り出せる上に術師本人も戦えるタイプなら特級認定確実でしょ?なんでコソコソ活動してるんだよ。」

 

 恐ろしい怒り顔が、突如能面の様な真顔に変わる。何か確信を突いたのか、はたまた地雷を踏んだのかと内心焦る五条。

 

 「殺したい奴がいる。」

 

 「パンピー共か?」

 

 「違う。呪詛師だ。」

 

 「なら高専に所属したらいいじゃん。多分タメくらいでしょ?家の力でカバーするし。」

 

 「それだとダメだ。奴のシンパが総監部にいる。バレれば身を隠すかもしれない。奴を殺すには後2年はいる。」

 

 「それだとお前が呪詛師認定されかねないぞ。お前割りかし有名人だぞ。顔は割れてないけど千葉にいる事はわかってるからな。」

 

 「呪詛師認定されてもいい。それでも成さなければならない。」

 

 感情の削げ落ちた顔の中で唯一ギラギラと光る目が意思の強さを物語っていた。

 

 この時五条は思った。自身と対等に戦える人間が呪詛師に落ちるのは勿体無いと。自らの最強(孤独)を共有できる友を逃したくないと。

 

 「じゃあさ、縛りを結ぼうよ。」

 

 「唐突だな。何故そうなった?」

 

 「せっかくの遊び相手を逃したくないからさ。家の力でフォローしてやるよ。その代わり定期的に遊んでくれよ。」

 

 顎に手を当て思案する蟲王。もう一押し必要かと思った五条は更なる札を切る。

 

 「家が管轄してる範囲の呪霊、君にあげるよ。」

 

 「乗った。」

 

 そこから何やかんやあり決まった縛りの内容が以下になる。

 

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 1.五条悟は蟲王の情報を持てる力の全てを持って隠蔽、擁護すること

 2.五条悟は五条家が管轄する地域内の呪霊の祓除の権利を蟲王に与える

 3.上記の縛りが守られる限り、蟲王と眷属のどちらかが2週間に1度以上五条悟と戦うこと

 4この縛りは両者が高専に入学すると同時に破棄される。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「満足のいく話し合いができたな。」

 

 「よく言うぜ、俺の得が少なすぎんだろ。」

 

 ツヤツヤした顔をする俺とげっそりした五条。本来は5:5ぐらいの両者得するぐらいにしようと思ったのだが、五条が自分有利な条件の話をするたびに後ろでアインが拳を鳴らし、ツヴァイが鎌を研ぎはじめ、ドライが無数に分裂し、フィーアが火の蝶を舞わせ、フンフが空間を捩じ切っていた。

 

 お陰で俺有利の縛りになったが、多分3の条項を破るととんでもない(ペナルティ)があるんだろうな。

 

 「じゃあな最強。これからよろしく。」

 

 「あばよ蟲王(最強)。縛り忘れんなよ。」

 

 最強と蟲王の縁はこうして結ばれる。何も知らぬ最強と全てを背負う最強。片や同じ孤独を背負った同胞を見つけた最強、片やこれからの最悪の悲劇の阻止を1人で背負う最強。

 

 天秤の釣り合いは取れているだろうか?

 

 




 術式紹介『明けの明星』
 我は曙の子。天から落ちた光の断片。諸々の国を倒した我に敵うものなし。
 術式効果。崩理呪法の正当進化。自らより劣っていると思ったモノは一切合切無効化し、相手より優れていると思えば思うほどステータスを強化。崩理呪法では1つしか選択できなかった破壊対象を5まで拡張。術式対象を指定した破壊対象が間接的に触れているものに指定可能。
 デメリットとして相手より何かが劣っていると思った時術式効果は反転する。

 尚、本蟲は自分が劣っているのは創造主と兄弟だけだと心の底から思っている為身内以外には全盛期五条レベルの理不尽。
 
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