顔を合わせれば喧嘩ばかりしていた暴力系女子と疎遠になって六年──。俺は陰キャになり果て、彼女は清楚可憐なS級美少女に変貌を遂げていた。……うん。見つからないように、影を潜めて生きていこう。   作:おひるねzz

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第26話 裏側の裏側の裏側。

「はい、次。願いましては――」

 

 今日も珠の音が、小さな教室を満たしている。

 子どもたちの指先が木珠を弾くたび、空気が小刻みに揺れた。数字の波。僕にはその波が、呼吸よりも落ち着く。

 

「百二十三円なり、六百五十九円なり、三十円なり――……」

 

 ようやく日常に戻って来れた。

 生徒会業務に追われる日々は、悪いものではなかった。

 

 しかし、結果としてはなにも残らなかった。

 

「三百二十円に百八十円を足すと?」

「ご、ごひゃっ……く!」

「もう一度。落ち着いて」

「ひゃ、ひゃい!」 

 

「おい、どうした? こんな初歩的なミス、らしくないな? 居残り授業だなんて、初めてじゃないか?」

「す、すすすすsみあせん」

 

 そう――。残らなかった、はずだった。

 生徒会メンバーはあの瞬間をもって解散。方向性の違いから、別々の道を歩んだかに思えた。

 

「ほら、落ちついて」

「ひゃ、い!」

 

 ただひとつ。彼女を除いては――。

 たとえ何があろうとも、うちのそろばん塾に通う大切な生徒。

 

「ゆっくり弾いて。撫でるように優しく」

「ぁゎぁゎ……」

 

 ここにあるのは、生徒と講師。

 生徒会長と書記でもなければ、憧れの先輩と恋する少女でもない。

 

「ほら、できるよ? 大丈夫」

「ひゃ、ひゃいいいい!」

 

 この空間でだけは――。

 間違いと正解は同じ珠の音を奏でる。

 

「……不正解。困ったな、雨宮。君をこのまま帰すわけにはいかない」

「は、はぅぅぅ……」

 

 時刻は十九時をまわっている。普段なら教室を閉める時間。

 夕飯の下ごしらえは済ませておいたから構わないけど、それはあくまで僕の都合でしかない。

 

「なぁ、雨宮。お腹は空いているか? 里芋の煮っころがしは、いける口かな?」

 

 講師であるがゆえに――。

 彼女の想いを知りながらも、優しくしてしまう。

 正しさを導くはずの算盤が、この空間でだけは間違いを刻み続ける。

 

「はぅ? に、転がしぃ……?」

 

 彼女が瞬きを忘れた、その刹那。

 沈黙という珠列を、現実がひとつ弾いた。

 

「おーい、瑠偉ぃー!」

 

 教室の出入り口から、父さんの声が飛んできた。

 かと思えば、スライドドアの前で立ち止まったまま、中には入ってこない。頬はうっすら赤く、どうやら一杯ひっかけているらしい。

 

 それでも、声の調子はいつもと変わらない。

 

 雨宮の頭をポンとして、父さんのもとへ向かう。

 

「どうしたの? ナイター中継はいいの? 今日はカープの首位攻防戦でしょ? せっかく僕が早く帰って来たんだ。たまにはゆっくりしなって」

 

「ははっ。今年のカープは負けねえっぺ! 赤ヘルが燃えっぱなしよ! 燃え止むことはねえっぺさ!」

 

 と、言ったところでなにかを思い出したように――。

 

「おっ、とと! そんなことより、おめぇのスマホがずっと鳴っててよ、どーすっぺと思ってな。ほら、これよ」

 

 言いながらスマホを渡してきた。

 

「ありがと、父さん」

「おう。……もう遅ぇぞ。生徒さんの親御さんも心配すっぺ? ほどほどにな、瑠偉。いつも悪ぃな」

 

 父さんは笑ってひらりと手を上げ、奥へ消えていった。

 

 受け取ったスマホには和泉の名前が表示されていた。

 着信履歴がずらりと並び、最後に一件のメッセージ。

 

 地図が添えられたその下には『今すぐ来てください。後悔はさせません』と、だけ書いてあった。

 

「ら、ラブホテルだと……?!」

 

 背筋が一瞬、凍り付くも和泉はギャルに御執心。その気は一切ない。と、なれば――。

 

 胸がざわついた。

 

「……そうか」

 

 時の珠は、一刻の猶予も弾いてはくれないのかもしれない。

 

「すまない雨宮。続きはまた明日にしよう」

 

 すべてはそろばんの意思が赴くままに――。

 

 

 

 

 

 

 

 + 

 

 着替えを済ませて指定の場所に着くも和泉の姿はなかった。

 あたりを見渡しても、それらしき人影はどこにもいない。すると、タイミングを見計らったようにメッセージが届いた。

 

『508号室に来てください』

 

 ……ふぅ。相手が僕でなかったら完全に誤解されているところだぞ。

 まったく「恋は人を盲目にする」とはよく言ったものだ。

 

 とはいえ、選択自体は悪くない。

 男同士がラブホテルの前で待ち合わせなど、リスクでしかないからな。 ましてや和泉のことだ。十中八九、学校帰りの制服姿だろう。そんな姿でここに立てば補導されるか、よからぬ噂が立つのがオチだ。

 

 ギャルに御執心ではあっても、理性までは失っていないということか。

 

 ――ならばいいだろう。

 五球瑠偉の初ラブホの権利、貴様にくれてやる!

 

 

 

 

 

+

 

 フロントに部屋へと通されるとバスローブ姿の和泉が出迎えた。

 

 ……よろしい。リスクマネジメントは完璧だな。

 普通のホテルならともかく、ここはラブホテルだ。制服姿でフロントや他の客に見られれば、無用な違和感を持たれかねない。世知辛い場所ではあるが、郷に入っては郷に従えということか。

 

 恋に盲目こそなれど、理性は健在らしい。

 

 ま、相手が僕でなければ、別のあらゆるリスクが発生しかねない絵面であることは、この際どうでもいい。

 

「それで? 僕をこんなところに呼び出して、どうしたの?」

 

 僕の問いに和泉は一拍置いてからベッドの端に腰掛け、ゆっくりと首を振った。

 

「きっと、言っても信じてもらえないでしょうが。隣の部屋に翔太くんと佳純ちゃんがいます。防音が完璧過ぎて、残念ですが声は聞こえません」

 

 佳純……か。

 シェダルの本名とみて間違いはないだろう。

 

 しかしそれよりも――。まさか和泉の口から『翔太くん』の言葉が出て来るとはな。

 

 いやはや。これは僕の想像の遥か上を行っている。

 

 シェダル、やってくれたな……。

 

「おい、貴様? なにを見た? 僕には聞く権利があるはずだ」

 

 嘘だとしてもシェダルの彼氏を演じた以上、舞台の幕が下りるまでは最大限に利用させてもらう。

 

「会長、現実は小説より奇なりですよ。きっと言葉で伝えても足りません。もう、見てもらうしかないんです」

 

 戯けが。

 

「佳純というのは、まみちゃんのことだろ? そしてオタク君と今、ラブホの中にいる。そうだな?」

 

「……会長。そこまでわかっていて、冷静でいられるなんて……さすがですね……」

 

 冷静?! 冷静だと?! この僕が?! 

 

 馬鹿言え!!

 今にも腸が破裂しそうなくらい煮えたぎっている!!

 

 あの女……。ガーディアンである本分を忘れ、翔太くんを誘惑するなど万死に値する!!

 

 しかし。

 

 君が望んだことならば、否定はしないよ。……翔太くん。

 

 だが、それでいいのか?

 それが君の本心なのか?

 

 否定をしようも、肯定をしようも、ピースがあまりにも足りていない。

 

 ただひとつ、はっきりしていることは――。君の心は、あの頃から一歩も動いていないということだ。

 常夏への想いを忘れたのなら隠れる必要などない。自分を偽るその姿こそが君が今もまだ『常夏花火』を忘れられないでいる、何よりの証明じゃないか。

 

 囚われているんだ。逃げ出した、あの日から、ずっと――。

 

 だから僕は、君のために尽くしたい。

 君が幸せになれるように、全力を尽くしたい。

 

 たとえ今の君がそれを拒み、自分を押し殺し続けるのだとしても――。

 

 隣にいるべきはシェダル、君ではない。

 守護者としての役目を忘れ、理性を欠いた獣にはここで消えてもらう。

 

 

 

 と、確かに答えを持っていたはずなのに――。

 

 

 

「和泉、離せ! なにをする?!」

 

 僕のやるべきことはシンプルだった。

 ホテルから出てきた二人に偶然を装って接触し、修羅場を演出してこの場の主導権を握る。

 

 だというのに。

 あろうことか、和泉が僕の行く手を阻んだ。

 

「ぐっ、貴様……ッ?!」

 

 背後から回されたその細腕に似つかわしくない膂力で組み伏せられる。

 僕が抗うよりも速く路上のシェダルがくるりとまわると不敵な笑みが一瞬、正確にこちらの存在を捉えた。

 

 なん、だと……?  シェダル……。貴様、僕らに気づいているのか……?

 

 いや、当たり前だ。

 和泉のストーキング技術など皆無に等しい。あのシェダルが気づかないはずがない。だとしたら、今まで泳がされていたのか? なんのために?

 

 思考が追いつかない僕を嘲笑うように、彼女は可愛げに声を上げた。

 

「クエスチョン! なぜ、可愛い可愛い佳純ちゃんは、綾瀬さんと抱き合う不届き者との現場に遭遇できたのでしょうか!」

 

 ……は?  綾瀬……だと? 抱き合う……?

 

 あまりにも情報量が多過ぎた。

 

 しかし、そこに思考を割く間も与えずシェダルは続けた。

 

「ヒントその一。佳純ちゃんは見た! 駅のホームでひとり寂しく電車に乗りそびれる、情けない男の姿を!」

 

 ……なにを、言っている?

 

「一本のみならず、二本、三本と過ぎ去る電車! この男、正気か? と呆れつつも、優しい佳純ちゃんは影からそっと見守っていたのでした!」

 

 ……それは、おかしいだろ?

 

「ヒントその二! 真の盗撮魔は足をひっかけて転ばせるーっ! からのシャッター連打! パシャリ・パシャパシャパシャ! 匿名掲示板に晒してご臨終――!」

 

 ……やめろ。陰に暗躍するものが功績を語る等……あってはならない……。

 

「ヒントその三! 甘ったるい青春に溺れる不届き者を正面から覇気で睨みつける――! は・ず・が! 階段脇で二人だけの世界に入り込まれて、可愛い佳純ちゃんは視界から完全シャットアウト! 急遽反対口のホームへダッシュ! 健気で可愛い可愛い佳純ちゃん! 階段の上り下りがんばれがんばれファーイト!」

 

 ……あぁ、そうか。

 

「ほらほら、一緒に応援して! がんばれがんばれファーイトって!」

 

 これは、宣戦布告。

 陰に暗躍するべきガーディアンの下克上。

 

 感情の暴走ではなく、確固たる意思というわけか。

 

 シェダル。君はプレイヤーサイドに立つんだな。それがお前の出した答えなんだな。

 

 初めてこちら側の人間に出会えたと思えた。

 それほどまでに『まみちゃん』は完璧だった。時間にして十分にも満たない。だが、この五球瑠偉の初めてをふたつ捧げても、お釣りが来るだけの存在だと思わせた。

 

 僕らなら導けると思っていた。

 双星の二天一流。シェダル&カフ。幾千の確率を越えた、最高の巡り合わせ。

 

 ――この運命の算盤を以てすれば、もう一度あるべき場所へと結末を正せる。

 

 翔太くんが向かうべき、本当の幸せへと。

 

 常夏花火へと、

 未来は揺るぎないものと、確信していたのに――。

 

 

 

 ――現実はあまりにも、残酷なものだった。

 

 

「じゃーん! 正解はスマートタグを忍ばせていたのでした~! 佳純ちゃん、やっるぅ〜!」

 

 ……なんてことだ。

 

 許可なく位置情報を監視し、それを公言して許されるほどに二人の信頼関係は構築されているのか。

 

 君を見失った七年の間に、君が失った心の穴は埋められていたというのか……。

 

「つまり偶然に君を見つけた訳ではなく、これは必然。君の行動は最初からバレバレだったのだよ! わっはっは! 佳純ちゃんの大勝利ぃ~!」

 

 見せつけられていた。

 もう、付け入る隙など1ミリもないのだと。

 

 これ以上、踏み込んでくるな、と。

 

 僕の立ち位置が所詮は蚊帳の外の観客でしかないのだとわからせるための、独壇場のステージ。

 

 

 二人だけの、ワンダーランド。

 

 

「それを持ってると、わたしのスマホに君の現在地が年中無休で丸見えになるの。リアルタイムで、ずっとだよ?!!」

 

「へぇ、で?」

「で、って?」

「でっていう?」

「で……?」

 

「そうだぞ?」

 

「いやいやいやいや! どこぞの束縛ヤンデレ彼女じゃあるまいし、って話だよ?」

 

「ごめん。よくわからないんだが、お前に俺の居場所を知られることの、どこがまずいんだ? 逆に安心というか、金城鉄壁というか……普通にお守りだろ?」

 

 

 今、この場において僕にできることなんてなにもなかった。

 君の心がもう、常夏ではなくシェダルに向いていると悟るには十分過ぎた。

 

「和泉、もういいよ。……よく、わかったから」

 

「……会長」

 

 僕の心境を察するように、和泉の腕が解かれる。

 

 

「星が、綺麗だな」

 

 七月の夜空。北東の低い位置にあるそれは本来ならもっと淡く、控えめな光であるはずなのに不思議と夜空のシェダルがひときわ輝いて見えた。

 

 計算の合わない空の下。 僕は生まれて初めて、敗北という屈辱を植え付けられているのかもしれない。

 

 他でもない。君を失うという、取り返しのつかない形で――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――常夏。

 

 思えばお前が壊れたのは翔太くんがネグレクトを受けていた事実を知った、小学六年生のときだったな。

 

 二人でお風呂に入っていたというのだから驚いた。

 当時はなんてことはない。痣だらけの体を見ても、喧嘩の痕だと決めつけて疑いもしなかったのだろう。その浅はかな判断が招いた呵責が、今の壊れたお前を形作っている。

 記憶に焼き付いたおぞましい痣は癒えることのないトラウマとして、心に深く根を張ってしまった。

 

 ……馬鹿なことだよ。

 

 僕は初めから気づいていたよ。

 文具の欠損、ちびた消しゴムの破片。サイズの合わない上履き。家庭環境が荒んでいると気づくのに時間なんて掛からなかった。

 

 ただ彼には飾らない強さがあった。

 何もかもを覆い隠す、眩しさがあった。

 

 僕にないものをすべて持っていた。

 

 惚れるのに時間は掛からなかったよ。

 

 君のためにできることなら、なんだってしたさ。

 率先して給食当番に名乗りを上げ、栄養バランスを考え、翔太くんの配膳には気を使う。

 時には牛乳をあげて、喜ぶのならプリンだってゼリーだってあげたさ。

 駄菓子屋では足りないたんぱく質を補うためにブタメンを頻繁に渡しもした。

 

 ネグレクトの事実が明るみになれば、翔太くんはこの町にいれなくなる。それを君が望まないことは火を見るよりも明らかだった。

 

 誰よりも輝く君の歩みを止めることほど、罪なことはない。

 

 僕は君を思うからこそ、隠匿した。

 

 だから常夏、お前は間違いは起こしていない。

 気づけなかったことは、それ自体が正解だったんだよ。

 

 親や教師に伝えていればたちまちに戦争は終わり、翔太くんは即座に転校していたことだろう。

 ……まぁ、あの男に限って言えば気づいていたのかもしれない。あいつは教師である前に人間だ。ある種の教師失格。

 

 だからお前が責任を感じる必要はないんだよ、常夏。

 

 もし仮に罪があるのだとしたら、それを被るのは僕ひとりで十分だ。

 

 とはいえ、あの日からお前は壊れた。

 僕よりも勉強で上へ行ってしまうのだから、壊れ方までも壊れていた。

 

 お前はいったい、どこに向かおうとしている。

 モデルの仕事も華やかな日常もなにもかも、満たされない毎日であることはとうにわかりきっているだろうに。

 

 それこそ、壊れた心になにを聞いても無駄だろう。

 

 まずはポテチを取り上げて――。そう思ったが、そんな悠長な時間は残されていない。

 それどころかもう既に、手遅れなのかもしれない。

 

 あれから七年。

 君を見失ってから、君の心は完全に僕の手を離れてしまった。

 

 好き同士の二人なら、結ばれるべきだと信じていた。

 

 描いていた未来はただの夢でしかなかった。

 シェダルと話す、幸せそうな君の姿を見たら僕にはもう――。

 

 君の幸せを願うからこそ、これより先は介入してはならない。

 幸せの形は千差万別。君が幸せならそれでいい。それ以上は望まない。

 

 

 ……だが、せめて。

 

 

 選んでほしい。

 

 少なくとも君の中には今、常夏花火という選択肢が零れ落ちている。

 

 彼女は今もなお君に好意を寄せている。世界の誰よりも翔太くん、君に好意を寄せているんだよ。連絡が途絶えたあの日からずっと、なにひとつ変わらない想いを抱き続けて、苦しんでいる。……ただ、それを言葉にするのも、君が受け入れるのもなにもかもが足りていない。

 

 何事もなかったように、あの日の続きをするにはあまりにも、時間が経ちすぎてしまった。

 

 だから――。

 ここから先は、僕のわがままだ。

 

 手段はもう、択ばない。

 

 倫理観を遥か彼方に置き去りにしても、もう一度。

 

 あの日の常夏花火を君の前に、呼び戻す――。

 

 

 数式開放。限定解除。

 リミテッド・エディション。

 

 倫理も感情もかなぐり捨て、

 正しさのみを盤上へと導く――。

 

 不遜なる算珠の列。

 均衡を拒む思考の残滓。

 積み上がり、否定し、迷い、震え、

 正しさを恐れる心を暴き出す――。

 

 反発せしは、己の感情。

 縛るは、未練と希望。

 誤差として残るは、思考の欠片。

 裁くに足らぬ理屈を、ここに並べよ!

 

「……翔太くん」

 

 今は届かぬとも、必ず選ばせる。

 忘れないで欲しい。

 君は――。選ぶ側の人間だ。

 

 開け、算盤の意思。

 示せ、未来の裁定。

 すべてを盤上に、正しさのみを刻め――。

 

「和泉! 貴様の恋を全力でサポートする! 僕のようになるなよ!」

 

「は、はい……?」

 

 

 すべてはそろばんの意思が赴くままに――。

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