最強の黒騎士の中身がTS少女だと気づかれてはいけない理由 作:でかそう
「まず一つ目、黒騎士に変身した時、今後
シェンのこの言葉から始まった俺への大事な話はこうだ。
1.今後
「そもそも分身を出してる時に、
「ひええ」
「
「は……はぁい……」
2.まだ黒騎士の力は完全に戻っていないので(大体今20%ぐらい?)、もっと回復するまでは極力黒騎士への変身はしない事。
「万全に近い状態ならいいんだけど、今の状態で変身しちゃうと多分、貴女への負担が大きいと思うの。そもそも体を動かすこと自体が出来ないかも!!だから……もうちょっと回復するまでは変身を控えてね?」
3.これから俺の意識が覚醒した後、極力シェンや黒騎士への問いかけは控える事。……なんで??
「私や黒騎士は貴女と一心同体。そんな私達にいつも問いかけてたら、貴女の心がどっちかに寄ってしまう可能性があるの。心……精神が不安定になるって言ったらいいのかな?だから私は貴女への問いかけは控えてたんだけど……」
そう言って黒騎士を睨むシェン。睨まれた黒騎士は、そんな視線どこ吹く風とそっぽを向いて受け流していた。
「……ともかく、あんまり私達への問いかけは控えてね?もし……本当に大切な事があったら、私達から貴女へコンタクトをとるから……。罵倒とかじゃなくてね……!」
そう言ってまた黒騎士を睨むシェンだが、今度はそれを鼻で嗤うと黒騎士は言った。
「お前の精神も、前回の
当分じゃ無くてずっと!!っというシェンを無視して黒騎士は腕を組んで黙ってしまった。
まぁ……黒騎士なりに俺を心配してくれてるんだろう!
「もう!!……ともかくコウもお願いね?……さて……そろそろ貴女の意識は覚醒するわ……。その前に何か質問はある?」
「……あ!!俺って黒騎士の容姿になれるのかな!?つまり……男に!!」
この世界に降り立った時、俺は黒騎士の容姿だったそうだ。なら……またそれに変身出来るのかな!?
そしたら……最近はアイドルとか奴隷とかで有耶無耶にしていた、エイシャをちょっと意識しちゃってる事とかも、男に戻ればなんとかなるかも……!
「それは無理ね」
そんな俺の期待は、無情にも打ち砕かれるのである。……なんで!!?
「貴女が母を討ち取った時、その後に全身を焼ける様な痛みが奔ったのを覚えてる?」
「……うん。……ごめんね?シェンのお母さんを……」
「??……あ!!気にしないで!?母は本望だったと思うわ!それに……貴女が母を助けたのよ?魔族に操られ、暴走した母を止めてくれたの!母は貴女に感謝してた!それに……彼女は貴女の母でもあるのよ?だから……むしろ私は貴女にお礼をいいたわ。……私達の母を助けてくれて、ありがとう」
「シェン……!」
その言葉に涙が流れてしまう。
正直……ちょっと怖かったのだ。
シェンは涙を流す俺を、そっと抱きしめて言葉を続けた。
「私は貴女を恨んでなんかいないわ。むしろ……さっきも言ったけど、本当に感謝してる。だから……悲しまないで?貴女と私は一心同体。貴女が悲しむと……私まで悲しくなるの……」
「うん……。ごめんね?シェン……」
「ふふ。謝罪もいらないわ?……さて!話を戻しましょうか」
シェンはわざと明るく言うと、俺から少し離れて言った。
「あの時の貴女はとても不安定な存在だったの。黒騎士と私の命の器として、とてもね?そのままじゃ貴女はどっちつかずの存在として、精神どころか肉体も崩壊してしまうかもしれなかった。だから母は、貴女を
「へぇええ。それで俺は普段は女の子になっちゃった訳だ!」
「そう。私をメイン、黒騎士をサブにする事で貴女という存在を固定させたの。だから……黒騎士に変身できても鎧は脱げなくなったでしょ?変身を解除しないと」
なるほどね!それでどうやっても兜とか取れなかったわけだ!納得!!
……出来れば男の肉体をメインにして欲しかったけど、今更ないものねだりはできないな!!命を助けてくれただけ……やっぱり
「ふふ。まぁ母の願望はあったと思うけどね?死んでしまった私を、また復活させたいって思いで貴女の姿を
「ふん……悪かったな?みたいな男で……!」
黒騎士が拗ねた様にそっぽを向く。
うーん。こう見るとやっぱり黒騎士は……なんか兄貴みたいだな!本人は嫌がるかも知れないけど、口は悪いし態度も悪いし、おまけに性格も悪いけど……なんか前世の兄貴みたい!!
「………はぁ……。下らない事を考えてるうちに、そろそろ目覚めの時間だぞ?さっさと目を覚ませ」
「ふふ。黒騎士ったら照れてるのね?じゃあ……コウ。頑張ってね?私と黒騎士は、貴女の中からずっと見守ってるわ。だから…………あ!」
「なに!?どうしたの!!?」
「大変!大切な事を言い忘れてたわ!あのね……コウ!!私の力なんだけど!コウの体を使わせて貰った時に私の……
「おお!?」
「戦闘は余り期待しないでね?でも……黒騎士の力が戻るまでは、そっちをメインで使ってもいいかも!だから……無理しないでね!?コウ!!」
その言葉と共に、暗く俺達三人以外いない空間が少しずつ掠れていく。
どうやら目覚めの時の様だ!
「分かった!!二人ともありがとう!!これからも……よろしくね!シェン!黒騎士!!」
「ふふ。ええ!よろしくね?私の大切な妹……!体も心も……大切にね!」
「ふん。精々死なない事だ。お前に死なれれば、俺も消えてなくなるのだからな」
最後まで憎まれ口をたたく黒騎士に苦笑いし、俺の意識は覚醒していく。
でも、最後の一つだけ言わせてくれ!
やっぱり………俺が姉だろ!!!