最強の黒騎士の中身がTS少女だと気づかれてはいけない理由 作:でかそう
「黒騎士!!貴方の目的は一体なんなのですか!!?」
金髪騎士君が叫びながら俺に剣を振り下ろしてくるが……そんな最初っから分かってんだろ?と思う。
何故なら俺の目的は、こいつらからシスタさんを守る事だからだ。
「愚問だなぁ……。いたいけなお嬢さんをお前たちが、寄ってたかった襲おうとしていたから助けたに過ぎないのだが……」
「っは!!それこそ可笑しな話だ!!貴方はもう解っているのでしょう!?彼女のが何者か……そしてなぜ、我々が彼女を滅しようとしているのかを!!!」
知るかぁ!!!
もう!!どいつもこいつも主旨を言え、主旨を!!!
何なの!?俺ちゃんと言ってるよね!?シスタさんをお前らから守る為だって!!
ちゃんと質問に答えてるのに、どいつもこいつもありもしない裏を勝手に読んで、お前の目的がそんな筈ないだろ??みたいな事言うの、マジで辞めてくんない!!?
俺はちゃんと質問に答えたんだから、お前らがなんでシスタさん狙うのか理由を言え!!!
「貴方が質問に、答える気が無いのなら仕方がありません……黒騎士!!貴方をここで滅する!!」
……ふと思ったんだが、もしかして俺の言葉って彼らに届いてないのかな?
だって俺はちゃんとコミュニケーション取ってるつもりだけど、返ってくる返事が明後日の方向に飛んでる気がする……。
もしかして、俺が口にしてるって思ってる言葉は俺の妄想で、実は全然違う事言ってたりしないよね……?ってぐらい会話出来て無いんだけど……。
でもまぁ……いっか。もうこいつらの相手するのも疲れたし、こいつらが会話する気が無いなら最早武力で語るしか無いか。……まぁ実際そうして他のやつボコったしね!!
俺は内心ため息をつくと、さっきまで仕舞ってたランスと盾を召喚する。
雑魚達脅す為にランス取り出したりしたけど……最初の赤髪君倒す時以外、極力相手を殺さない様に武器はあんま使うつもり無かったんだけど……なんかもう手加減すんの、めんどくさくなってきちゃった。
これでこいつが死んだら南無三って事で(意味不明)。
武器を召喚した俺を警戒してか、金髪騎士君は一歩距離を取りこちらの出方を伺っているが……もう遅い。
俺は加速魔法を発動し、そのまま盾を投擲する。
当然周りが止まって見える程の超高速世界での投擲なので、超高速で投げ出された盾は音速を超え、衝撃波を発しながら金髪君へと向かって行く。
もし万が一この盾が避けられたり弾かれたら、その時はそのままランスで貫こって思ってたんだけど……金髪君が全く反応出来てない所を見ると、まぁこの投擲はクリーンヒット……「でやぁ!!!」しなかった。
掛け声と共に現れた男に、俺の盾は横から弾き飛ばされる。
盾は弾き飛ばされた衝撃で、その場で巨大な衝撃波を発生させ……そのまま周りの建屋を吹き飛ばしてしまった。……ついでに盾を弾き飛ばした第三者も。
おお!今の奴凄いな!
この超高速の世界で盾を弾き飛ばしたって事は……少なくとも俺と同じ様に加速魔法が使えるか、魔法云々では無くめっちゃ速いって事だ!!
この速度についてこれたのって今までバエル以外いなかったから、ちょっと感動してしまう!……まぁ吹き飛んじまったけどなぁ!!
俺はそのまま加速魔法を解除し、吹き飛んだ第三者を見ると……それはなんと!!あの!!忍者だったのだ!!
「ゲイル殿!!!」
金髪騎士君が忍者に駆け寄るが、忍者は既に沈黙しており生きてるのか死んでるのか分からない。
……金髪騎士君。仲間が心配なのは分かるけど、俺を前にしてそんな隙見せていいの?
俺に背を向けて、忍者に駆け寄る金髪騎士君を沈黙させようと俺はランスを構えて……俺目掛けて飛んでくる矢をそのままランスで弾く。
矢を弾いた俺の隙をついて、俺の後ろから巨大なトカゲ(?)が俺を飲み込まんと大きな口を開けて襲ってくるが……俺はそれを開いた手で殴り飛ばして沈黙させる。
「ぐぎゃ!?」
トカゲは悲鳴を上げながら転がり近くの建屋に激突する。
……ふと思ったんだけど、この周りって人あんまり居ないのかな?
いくら深夜とはいえ、こんだけ騒ぎになれば誰かしら出てくると思うんだけど……。
などとどうでもいい事を思いつつ、俺は探知魔法を発動させると……俺を包囲する様に数人が俺を取り囲んでいた。
「黒騎士!!貴様の実力はよく解った!!本当ならば、今は貴様の相手をしている暇は無いのだが……邪神アズライールを完全に沈黙させるには、今!!お前が最も邪魔な存在だ!!」
俺を取り囲んでいる奴らの中で、ひときわ大きな魔力を秘めた男が、建屋の上から俺を見下ろす様にして言う。
「お前が邪神アズライールの使徒だというのなら……私達は全力でお前を潰す!!!王都を……この国を守る為に!!」
邪神ってなんぞや??
今始めて出てきた存在に、若干混乱しながらも俺はそいつに問いかけた。
「邪神?……はて、そんな奴の使徒になったつもりはないのだがなぁ……」
「っは!!ぬかせ!!貴様程の存在が、邪神を知らない筈がなかろう……。この期に及んでそんな戯言を抜かすのであれば、最早お前との問答は無意味だな……。悪いが我ら聖騎士団全ての力を使って……ここで貴様を滅させてもらう!!」
まーたーかーよー!!
もう!!もっとコミュニケーション取ろうよ!!
本当に知らねぇんだよ!!邪神って誰だよ!!まじで!!!
そんな俺の憤りを余所に、何か自分の言葉に満足したのかそいつは剣を構えると声高高に言った。
「我が名は聖王騎士団団長にして、第一席・獅子王レグロス!!全ての聖騎士よ!!剣を取れ!!今こそ邪神を討伐する最大の壁を……打ち破るのだ!!!」
「「「おおおおお!!!!」」」
団長さんの声に呼応する様に、俺を取り囲んだ騎士達がボルテージを上げていく。
その中には、さっき俺が倒した奴らと同じ位の力を持った奴ら……確か称号持ちの聖騎士って奴がちらほらいるので、団長さんの言う通りマジで聖王騎士団全員でやって来たんだろう。
こんな人数で俺を取り囲む暇があるなら、もうこの人数でシスタさん襲った方が早かった様な気もするけど……それしちゃうと、結局俺に阻止されそうだから、先に全員で俺を潰すって事になったのかな??
どちらにしろ……今夜はマジで疲れた……。
ただでさえライブの疲れが抜けきって無いんだ。マジでそろそろ勘弁してほしい……。
……でもまぁ……ここで聖王騎士団を全員相手にするのはちょっと好都合なのかもしんない。……だって……。
「そうか……もう問答する気が無いなら仕方がないな?」
「……む…!」
だったら……。
「ならば……今日聖王騎士団は壊滅だ……」
ここで全滅させれば、後々こいつらの顔見る必要も無いもんね?