最強の黒騎士の中身がTS少女だと気づかれてはいけない理由   作:でかそう

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第185話

 聖騎士団に囲まれ絶体絶命(笑)であった俺な訳だが、もう眠かったのと疲労と飽きたのも味方して、今までない程のパワー(嘘)を発揮し……加速魔法使って一気に聖騎士団をのしていく。

 

 んで、描写も省いて聖騎士団を一掃すると……俺はそのリーダーであろう男を持って聖王騎士協会にお礼参り(意味深)にやって来た訳だ。

 

 お前聖王騎士協会の本拠地の場所分かんの?って言われそうだけど、この王都で一番デカい教会が聖王騎士協会なんだろうと勝手に結論づけて来た訳なんだけど……多分あってたと思う!!

 だっていかにも私が聖王です!!って感じの人が出迎えてくれたから!!

 

 んで、俺を出迎えてくれた聖王様(仮)なんだけど……このおじいさん大丈夫かな?

 

 最初聖騎士団のリーダーを投げ渡したら驚愕してたけど、その後なんか萎れたというか……めっちゃ疲れた顔で、何かを悟ったかのように項垂れてしまったのだ。

 

 ホズムさんから聖王様は黒い噂のある人だって聞いてたので、もっとなんか……いかにも悪代官!!みたいな人を想像してて、俺に対してもっと元気に罵倒してくると思ってたんだけど……。

 てゆーかこの人がホントに聖王様なのかな?実は違う人だったりして……。

 

「………君の目的は……邪神の復活か?……黒騎士よ……」

 

 そんな聖王様(仮)が絞り出す様に言った訳だが……また邪神かよ!!誰だよそれ!!

 

「……邪神?……そう言えばそいつもそんな事を言っていたが……。ちょうどいい、アンタは邪神とやらを知っているのだろう?それはいったい何なんだ?」

 

 この人なんか色々知ってそうだし、もしかしたら答えてくれるかもしんないから、もう疑問に思った事聞いてやろ!!と思い疑問を口にする。

 

 すると聖王様(仮)は驚いたように口を開き、呆然としてしまった。

 

 そんな聖王様(仮)の態度に、もしかして俺達はとんでもない行き違いをしてしまってるんじゃないかと思いつつ、俺は質問を続ける。

 

「どいつもこいつも主旨を言わないので困ってたんだ。そもそもなぜあの女性を寄ってたかって襲った?お前の差し金か?……目的は一体何なんだ?」

 

 邪神って何ぞや!!なんで聖王騎士達はシスタさん襲うんだ!!って疑問を一気に問いかけると、聖王様(仮)は天を仰ぐような仕草をして、ポツリポツリと答えてくれた。

 

「……私達はとんでもない勘違いをしていた様だ……。黒騎士よ……。君は……まさか女性が襲われていたから……それを助けていただけなのか……?」

 

 だーかーらー!!最初からそう言ってんじゃん!!

 

「はぁ……。俺はずっとそう言ってたんだけどなぁ……。そこに転がってる阿呆とその愉快な仲間達は、誰一人信じてくれなかったけどな」

「……そうか……。だがどちろにしろ、結果は変わらなかっただろうな……。……教えよう、黒騎士よ。この国の歴史と、邪神の存在。そして何故……私達が彼女を襲ったのかを……」

 

 おお!!やっと話が分かる人が出てきたな!!

 

 そうだよそれだよ!!

 なーんでシスタさん襲ってたのか!!……その理由を知りたかったんだよ!!

 

「だがその前に……レグロス達は……皆殺してしまったのか?……黒騎士よ……」

「……そいつが死んでる様に見えるなら、死んでるんじゃないのか?……だが、不幸にも一応生きてるよ。……中途半端な実力があった事が幸いしたな」

 

 正直雑魚の連中と違って、聖騎士団にはそこまで手加減出来なかったので、生きてるか死んでるかは微妙な所だったけど……称号持ちとやらの騎士達は、一応全員息はある様だ。……ちゃんと確認した訳じゃないけど。

 

 その言葉に聖王様(仮)はホッと息を吐くと、口を開こうとして……。

 

「ぐう!?」

 

 突如苦痛な叫び声を上げる。

 

 いきなり事に驚く俺だが……すぐに解析魔法を発動させ、聖王様(仮)に何が起きたのかを確認する。

 

 正直疲れてると言っても俺の近くで不意打ちを許すほどヘトヘトじゃあ無いので(多分)……これは呪いとか、なんか魔術系の攻撃の可能性が高い。

 

 そして解析すると、案の定聖王様(仮)を蝕んでいたのは呪いだった。

 

「ふん……下らないな」

 

 いつどこで誰が聖王様(仮)に呪いかけたのか知んないけど……発動のタイミングが悪かったんじゃない?

 

 俺はすぐさま解呪魔法を発動させる。

 すると、その場で苦しみもがいていた聖王様(仮)の容態は一気に回復し、青白かった顔色が赤みをさしていく。

 

 一応近くで呪いをかけた奴が居るかもしれないので、探索魔法でこの周りを調べてみるが……どうやら呪いをかけた奴は近くには居ない様だ。

 

「う……ああ……」

「……っふん。もう喋れそうに無いな……。老体に鞭打つのは趣味じゃない。ご老体、話はまた今度……そうだな、見ただけでイラつくような糞生意気な銀髪の小娘にでも話してくれ……。そいつの名前は……コウと言う」

「……!!!?」

 

 コウ(俺)の名前を出した瞬間、聖王様(仮)がめっちゃ驚いて目を見開いたけど……もしかしてこの人、俺の事知ってんのかな?

 

 まぁどちらにしろ、今日はもう話せる状態じゃなさそうなので、一時退散するとしよう。

 

「まぁ一応聖女教会に容態を見て貰うんだな。呪いは解除したとはいえ、あんたは老いぼれなんだから、自愛したまえよ……。それと街に転がっている聖騎士団たちもちゃんと回収してくれたまえ」

 

 さて……本当に今日は疲れた。

 もうシスタさん襲う奴もいないだろうし、聖王様(仮)とは今度話すとして、もう俺は退散させて貰おう。

 

 あとついでに騎士達から奪ったペンダントも返しておこう!!

 そう思い俺は、騎士達から奪ったペンダントを聖王様(仮)の前にバラバラと投げ渡しておく。

 

 あ!!

 でも最後にこれだけは言っておかないとな!!

 

「だが……次彼女を襲う様なら、そんな暴漢に最早慈悲は無い……と、あんたの子飼い達に重々言い聞かせておいてくれたまえ?」

 

 よし!!

 言いたい事言ったし、マジで今日は退散しよ!!

 

 と思い、俺が体を霧状に変化させようとすると……聖王様(仮)は苦しそうに胸を抑えたまま、息も絶え絶えに口を開いた。

 

「ま……だ……、か……のじょ……を……ねらって……いる……し……かくが……いる。……いそ……げ……くろ……きし……!」

 

 まーじーかーよーーー!!!

 まだ刺客がいんの!!?

 

 っと思い、俺は俺を襲ったメンバーの中に、とある人物が居ないのを思い出した。

 

 そう。それはあの忍者と一緒に行動していた……!!

 

「っち!!あの黒騎士か……!!」

 

 俺はその言葉を聞いて、すぐに加速魔法を発動させる!!

 

 どういう風の吹き回しで教えてくれたのかは知らないけど、聖王様(仮)が言った言葉は嘘では無いだろう。

 だとしたら本当にあの黒騎士Bが、シスタさんを狙っている最後の刺客なのだ!!

 

 

 こうして長い長い、聖王騎士団の悪夢(と俺の苦労!!)の終わりが、ようやく見えてきたのだが………マジでもう勘弁して!!やっぱり疲れすぎてヘトヘトです!!ヘトヘト過ぎてゲボ吐きそう!!!

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