最強の黒騎士の中身がTS少女だと気づかれてはいけない理由 作:でかそう
ルーカスの父親は後でボコるとして、俺が
「とにかく……コウちゃんは
「なるほど……一応コウは神様という事なら、宰相と面会も出来るかも知れないと言う事ですか……」
「ああ。正直どんな風の吹き回しだって言われるかもしれないけど……俺は……変わりたいんだ!……はは、黒騎士に顔面殴られて、目が覚めたのかな?……だから……シスタ先生を助けたい……!」
握りこぶしを作って震える様に声を出すルーカス。
その気持ちはご立派だけど……しょーじき俺が
だって
でも……めっちゃいい事聞けたな!!
今シスタさんはパイモン宰相って人の所にいるんだ!!
なら……ルーカスには悪いけど、ここは適当に話を合わせといて……後で黒騎士に変身して、シスタさんの様子を見に行こうかな?……なんて考えてると……。
「なら!!私達も行くよ!!ね!!ソフィ!!」
「うん。コウが行くなら私もついて行く」
「私達も行くよ!!だってコウは阿保だし、危なっかしいしね!!」
「やれやれ……まぁルーカス君と一緒にいけるなら、役得かなぁ?」
物陰に隠れていたソフィア達が姿を現す。
「な!!あ……貴女達!!盗み聞きですか!?」
そんなソフィア達にティファが驚いて声を上げるが……そんなティファなど、どこ吹く風と涼しい表情をして、ソフィアは答えた。
「当たり前でしょ?その男……れ……れ………「ルーカスね?」そうそれ……レークスは「ルーカスね?」……は、コウを傷つけたんだよ?そんな男と二人っきり「ティファもいたけどね?」……に、させる訳にはいかないでしょ?」
所々アンナの合いの手を入れながらも、ソフィアがドヤって感じで言い切ると、それに合わせてナーサも声を上げた。
「あたしたちもコウとティファだけをルーカス君と一緒に行かせる訳ないっしょ?前コウにも言ったけど……ルーカス君と一緒に居れる権利は交代制なんだからね?」
そう言ってニヤリと笑うナーサ。
多分だけど……これはナーサなりに俺達を心配して、気を使ったんだろうな。
そんな皆にティファはため息をつき……やれやれと首を振った。
「はぁ……。どうしますか?ルーカス君。皆こう言ってますけど……」
「……正直俺の口から言うのは可笑しい話だけど、もしかしたら……今から行く所は危険かもしれないんだ……。だから、他の奴らを巻き込む気は無かったんだけど……。ほんとどの口がって話だけどね?」
「……本当ですね?その言い草だと、私とコウは巻き込んでも良かったんですか?」
ジト目でルーカスを睨むティファに、ルーカスは苦笑いして頬をかく。
「いや……そういう訳では……。…でも……はは!ここまで来たら皆で行こうか!……でも一応最後に確認だ……。本当に危険かもしれないけど……それでもいいのかい?」
そんなルーカスの言葉に、ティファはニヤリと笑い言った。
「ここまで来てじゃあやめますなんて言えません。……アンナ達はどうしますか?」
「もっちろん!!蚊帳の外なんてごめんだよ!!」
「コウが行くなら私は当然行く」
「行くに決まってんでしょぉ?ティファはいいとして……マジでコウってほっとくとやばそうだしね!!突拍子もない事するし!!」
「ふふ。ルーカス君と王宮デートなんて……素敵だわ!!」
皆口々に同意の言葉を口にする。
……あ!因みにさっきからルーカスとデートとか、ルーカスと一緒に入れたら役得とか言ってるのは、ナーサの友達のライラだ。
そんな皆にルーカスはまたやれやれと肩を竦めると……表情を引き締めて言った。
「分かった。では行こう!!……行動は早い方がいいから……今すぐに……ね!ティファをサボらすのは忍びないけどさ!」
そう言ってニヤッと笑うルーカス。
そんなルーカスの冗談に、ティファはフッと笑い、そして皆も笑顔を作って頷く。
「よーーし!!じゃあ皆で、シスタ先生を助けに行こーーー!!!」
そう言ってアンナが拳を高く突き上げると、皆も(ソフィ以外)合わせて腕を上げるが……皆ちょっと俺のこと忘れてない?
ていうか俺に拒否権無いの??誰も俺は行くのかって聞いてくれなかったけど、俺は行く事もう決定してるの??自動的なの??
もう行く気満々の皆に、じゃ、俺は帰りますって言えない雰囲気になってしまい、俺は一人壮大にため息をつくのであった……。
◆
んで、ルーカスの先導のもと、警備隊に見つからない様に(補導されちゃうから)隠れつつ、お城まで来た訳なのだが……ここからどうするんだろ?
俺が城の前に出て、
なんて思っていると……何時の間にか俺達は、軽装鎧を着た男達に取り囲まれていた。……この人たちは、城の騎士さん達なのかぁ?
なんて吞気に思っていると……その中の一人に見覚えのある奴がいた。
「はは!!また会ったなぁ……ティファちゃん!!」
「な!!……カーンさん!?る……ルーカス君!!?こ……これは……!!?」
ティファが男達の中に、カーンがいることに驚き声を上げると、ルーカスは少し申し訳なさそうな顔をして答えた。
「ごめんね……ティファ……。でも……ティファを助けるには………これしかなかったんだ……」
「は!!?私の為!!?まさか……さっきの話は嘘だったんですか!!!?」
「いや……嘘じゃない。シスタ先生がパイモン様と一緒に居る事は本当だよ」
じりじりとルーカスから距離を取るティファに、ルーカスは一気に近づきその手を取って言葉を続けた。
「パイモン様が今朝家を訪ねてきてね。……生贄が必要みたいだから……シスタ先生と仲の良い生徒を連れて来いって言われたんだ」
「きゃ!!」
「や……やめて!!?」
ルーカスの言葉に合わせて、カーン率いる男達がアンナやナーサ達を拘束していく。
「あのクラスでシスタ先生と仲が良いのは……正直コウちゃんやティファだからね。でも……ティファだけは許してくれないかって、パイモン様に頼んだんだ……。そしたら……コウちゃんを連れてくれば、ティファは許してくれるって……!!だから……!!!」
「わ……私を助ける為にコウを……!?ふ……ふざけないで下さい!!!」
「他の生徒達は余計だったけど、生贄は多い方がいいよね!?そしたら、それだけ君が助かるんだから!!ティファ!!!」
ルーカスは元々おかしな奴だったけど、ここまでじゃ無かった様な……。いや?こんなもんだったっけ??
まぁどちらにしろ絶体絶命の大ピンチだ!
ここは何時も、俺のカバンの中で待機してもらってるキーちゃんの出番かな!?
「ぎゃぁ!!!」
「ぐおお!!?」
「いっぎゃ!!?」
なんて思い、カバンを開けようとした時、突如突風が吹きアンナ達を拘束していた男達を吹き飛ばす!!
……これは!!
「はぁ……。何のつもりかしらないけど、コウを傷つけるつもりなら……私は容赦しない……。死んで後悔して」
手をかざし、風の魔法で男達を吹き飛ばしたソフィアが、そう言ってのけるのだった!!
ソフィアさんカッコイイ!!!