GOD EATER 〜煌めく波と手向けの花〜を読んでいただいた方はお久しぶりです。
sha-yuです。
本当はGOD EATER2として続編を書く予定だったのですが、バンナムさんが本気を出したようで、レイジバーストというwktkなもの出すということで、そちらが発売してから書くことにしました。
と、いうわけで、前々から書いてみたかったISで一本書いてみようと思い筆をとった次第でございます。
今回、ヒロインはクラリッサさんとなっています。
前作を読んでいただいた方は「また眼帯か!」とは思うかもしれませんが、お付き合いいただけたらと思います。
第1話
目が覚めたら、知らない場所だった。
僕は……何をしていたんだったっけ……。
ここは……何かの研究所かな。なんでこんな場所に……そうだ、確かお父さんとお母さんとモンドグロッソを見に来てて……そしたら、黒いスーツの男の人たちに……そうか、誘拐されたのか。
ふふ、やけに冷静だな、僕は。
改めて、状況を確認しておこうか。
僕は誘拐されて、研究所みたいなところに監禁されている。周りには人の気配がない。僕の経過を観察するための窓があるけど、そこにも人はいない。
とりあえずわかる範囲はこれだけ。お父さんとお母さんは無事だろうか……一緒にいたはずだけど。
うん、きっと無事なはずだ。今は波風立てず、おとなしくしていよう。
まぁ、拘束されてるから大人しくしてるしかないんだけど。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
我がドイツ軍は慌ただしかった。
初代モンドグロッソ王者、ブリュンヒルデの織斑千冬の弟が誘拐されたからだ。その情報が、ドイツ軍にリークされ、上層部はブリュンヒルデに恩を売るために躍起になっている。
これから国際テロリスト集団の制圧に向かうというのに、IS部隊のほとんどをそちらに回している。おかげで、テロリストを制圧しに行くのは私とまだ年端もいかない訓練兵の2人だ。
この訓練兵……確かラウラ・ボーデヴィッヒと言ったか。なんでも、遺伝子をいじくりまわして生まれた試験管ベビーだとか……その結果なのか、目を引く銀髪に、金色の左目。まったく、上の考えることはわからないが、そうまでして戦力が欲しいのか。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。これからテロリストの制圧に向かう。当初の予定より、だいぶ人数が減っているが、相手はISを所持していない。私とお前の二人掛かりなら、特に問題はないだろう。作戦ポイントに到着したら、自身の判断で動け。敵を捕縛し、アジトを制圧することが目的だが、一般人を拉致監禁しているという情報もある。人命を最優先しろ」
「了解であります。クラリッサ中尉」
緊張などはしていないようだ。これなら大丈夫だろう。
さぁ、作戦開始だ!
ーーーーーー
ーーーー
ーー
暇になってきた。
研究員っぽい人も来ないし、何の変化もないし。
体勢変えたいな……拘束外れないかな。
そんなことを考えてると、ドンッと強い衝撃が僕の体を襲った。何かの爆発?
それに続いて、銃声。誰かが助けに来てくれた?
ーーーーーー
ーーーー
ーー
テロリストのアジトは、なんともそっけないものだった。ラウラと二手に分かれ制圧を開始したが、外のテロリストはもう制圧を終えている。中もそう時間はかからないだろう。
だが油断してはいけない。人質をとられる可能性もある。慎重に進めていこう。
中はさながら研究所のようになっている。何の研究をしていたんだ?
「ん?ここは……」
第三実験室と書かれた部屋のランプが付いている。中に誰かいるのか?
ISで扉を蹴り開ける。
そこは実験の経過を見る部屋だった。その先にはガラス張りになっていて、様々な機械が置かれている。その中央には、実験台とそれに寝そべる少年の姿がある。
「おい!大丈夫か!?」
窓越しから声をあげる。少年はこちらに気付いたのか、頷いている。
「待ってろ、今助ける」
その時、少年の顔が険しくなる。目線が……私の後ろに!?
「くっ!?」
素早く振り返り、近接ブレードを展開した。
そこには、ISを纏ったテロリストの姿がある。事前情報では、ISを持っていないはず。いや、例外を考えなかった私の落ち度だ。
「死ね!!」
咄嗟に受けたせいで、体勢が安定していない。テロリストに押し切られてしまう。
そのままガラスを突き破り、少年の横に倒れこんだ。
「くぅ……」
「お姉さん!大丈夫ですか!?」
「大丈夫だ……今、助け……」
その時、テロリストがミサイルポッドを展開しているのに気付いた。この狭い空間で、そんなものを!?
「吹っ飛べ!!」
「馬鹿者が!」
私は少年を庇う。
その瞬間、辺りを閃光が包んだ。
如何でしたでしょうか。
次は明日更新する予定です。