IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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やってきました福音戦。

作者の苦手な戦闘です。頑張ります。


95話

 

作戦時間が近づき、僕らはそれぞれ準備を終え、あとは出発するだけとなった。

 

僕はテムジンの新しい武器『MPBL-スライプナー』をスライダーに変形させ、後ろに箒を乗せた。

 

一夏は鈴のIS甲龍につかまっていくようだ。

 

 

『時間だ。各自、発進しろ』

 

 

通信機から織斑先生の声が聞こえ、僕らは一斉にブースターを起動させる。

 

 

「柳川将冴、バーチャロン。出ます!」

 

 

ブルースライダーは問題なく起動し、作戦海域へと向けて進み始めた。

 

一人で突出しないように鈴と並走するようにスライダーを動かす。

 

鈴もこちらに合わせようとしていたようで、すぐに並ぶことができた。

 

ここから作戦海域まで、数分というところか……僕はプライベートチャンネルを開き、箒に繋げた。

 

 

「箒、大丈夫?」

 

『ああ……姉さんが作ってくれたISと、将冴に鍛えてもらった技術があればやれると信じているからな』

 

「頼もしいね。不測の事態が起こったら僕がフォローに入る。一夏と箒は福音に集中してね」

 

『了解だ』

 

 

と、ここで通信が入る。後方で中継役を担っている簪さんからだ。

 

 

『前線の四人。もうすぐ作戦海域だから準備して』

 

「了解」

 

 

箒と一夏は、瞬時加速の体勢に入る。

 

ハイパーセンサーで目標を確認。

作戦海域ドンピシャだ。

 

 

「一夏、箒!行けぇ!」

 

 

僕が叫ぶと同時に2人が飛び出す。

タイミングは完璧だ。

 

 

「鈴、フォローの準備。周りの状況にも気を配って!」

 

「わかってるわ!」

 

 

一夏と箒に遅れる形で福音に近づく。この海域は封鎖してあるから、イレギュラーがあるとは思えないけど……。

 

 

「将冴、一夏と箒があと十数秒で接敵……ってあそこ!」

 

 

鈴が指差した方向には漁船が一隻、海の上を漂っていた。どうして……封鎖されてたはず……密漁船か!?

 

僕と鈴が船を見つけたと同時に一夏から通信が入る。

 

 

『漁船が迷い込んでいる!このままじゃ巻き込んじまう!』

 

 

一夏のスピードが落ちている?漁船があるせいでブレーキがかかったか!?

 

箒も一夏に気を取られてスピードを落としている。

 

「一夏、箒はそのまま作戦続行!シャル、ラウラ!すぐに前に出て来てアタッカー二人の援護!セシリアさんはそのまま後方支援!」

 

『『『了解』』』

 

「鈴、船の誘導を!作戦海域から離脱させて!」

 

『わかった!』

 

 

くっ……まさか密漁船が……。

 

僕は一夏と箒に接近するために瞬時加速で近づく。

一夏は零落白夜を発動させ、斬りかかろうとしているところだったが、福音に気付かれている。

 

福音は一夏の攻撃を瞬時に回避し、スラスターを起動させている。あれはデータにあった、スラスターと広域射撃武器が融合したシステム……『銀の鐘』

 

 

「いやぁぁ!」

 

 

福音の攻撃が放たれる前に、箒が二本の刀で福音に斬りかかるが、福音は両手で刀を受け止めた。

 

 

「くっ……」

 

 

箒の刀を受け止めているのにもかかわらず、福音のスラスターは起動を止めていない。

 

シャルとラウラはまだ到着いない……一夏は零落白夜でシールドエネルギーが減っている。

 

ここで広域射撃されたら、一夏も箒もひとたまりもない。

 

 

「箒、一夏!離れるんだ!」

 

 

僕はブルースライダーで福音に突撃する。両手を使えなくなっていた福音は、僕に対応することができず、ブルースライダーがぶつかった。

 

しかし、攻撃は止められない。

 

スラスターから全方位にエネルギー弾が放たれる。一夏と箒は十分に距離を取れていない。

僕は超至近距離……咄嗟にブルースライダーを盾にする。

 

 

「ぐっ……」

 

 

スライプナーから軋むような音がする。少しずつ押されている……。

耐えられるか?

 

一夏と箒の方を見ると、なんとか攻撃を掻い潜れているようだ。

 

攻撃をスライプナーで受けながら、簪さんに通信をつなげる。

 

 

「簪さん、作戦失敗だ!織斑先生達に連絡を!」

 

『わ、わかった!』

 

「一夏、エネルギーはまだある?」

 

「ああ、あと1発なら……」

 

 

1発……チャンスは1回。

 

なんとか隙をついて、叩き込まなければ……。

でも、この攻撃の中、どうやって……。

 

 

「兄さん!」

 

「将冴!みんな!」

 

 

声とともに、福音にレールカノンとアサルトライフルの弾丸が放たれ、福音の攻撃が止まった。

 

 

「シャル、ラウラ!」

 

「大丈夫か、兄さん」

 

「うん、助かったよ二人とも」

 

『私もいましてよ!』

 

 

遠距離から、ビームが福音に向かって飛んでいき、福音に命中する。

 

しかし、福音には大したダメージにはなっていないようだ。

 

 

『あら、丈夫ですこと』

 

「セシリアさん、そのまま援護をお願い」

 

『了解ですわ!』

 

「一夏、もう一度いける?」

 

「当たり前だ!」

 

 

よし、次こそ決める。




続きます。

戦闘苦手すぎて辛いですが、お付き合いください。
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