IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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昨日は更新できずすいません。

徹夜明けで書く気力ありませんでした……

福音戦3回目です。


97話

姿を現した福音の背中にはエネルギーが具現化し型どられた翼が生えている。それと同時に、先程割れていた頭の部分も修復されており、元どおりになっている。

 

 

「二次移行って……世界でも数える程度しか確認されていないのに」

 

「この状況で、か……」

 

 

そう、この状況はまずい。

 

僕は片腕を失い、エネルギーも底をつきかけている。

一夏も、もう零落白夜を撃てるほどのエネルギーは無いはずだ。

 

万事休す……有人機である以上、操縦者を巻き込んで撃墜することもできない。どう考えても勝つ術が見つからないんだ。

 

と、策を練っていると、ISを通じてメッセージを受信した。

 

 

『Help the Natasha』

 

 

ナターシャを助けて?

 

誰からのメッセージなんだ?

 

 

「なんだ、このメッセージは?」

 

「ラウラにも?」

 

 

ラウラとシャルが声を上げる。

2人にもこのメッセージが?

 

 

「私にもメッセージが……」

 

「俺にも」

 

『どなたか私にメッセージを送りましたか?』

 

『私にも来たけど……』

 

 

箒に一夏、セシリアさん、簪さんまで……

 

 

「もしかして……」

 

 

僕は少ないエネルギーで、ゆっくり福音に近づいた。

 

 

「将冴!危険だよ!」

 

 

シャルの制止の声を無視して、福音の元へたどり着く。

福音は僕に何かをする素振りを見せず、装甲を開いた。

 

中からブロンドの女性が気を失った状態で出てくる。

 

左腕で女性を抱き寄せると、福音は装甲を閉じた。

 

 

「やっぱり、あのメッセージは、君だったんだね?」

 

 

福音に話しかけると、またメッセージを受信した。

 

 

『Destroy me』

 

「私を破壊して……?それはどういう……」

 

 

その瞬間、福音は頭を抱え、苦しそうな仕草をする。

 

そうか……二次移行で一時的に暴走状態から元に戻れたのか。でも、また暴走しようとしている。暴走状態が治らないということは、今もハッキング若しくはウィルスか何かを受けているということになる。

 

ISに対する電子攻撃に対応できる人は、束さんくらいだ……でも福音は暴走し、コアネットワークからも外されている……破壊するしか無いのか。

 

 

「兄さん!離れてくれ!」

 

 

ラウラが福音の様子をみて、只ならぬ雰囲気を感じ取ったのだろう。

 

僕はラウラの言う通りに、福音から離れた。

 

 

「助けられなくてごめん……」

 

 

小さく呟いた言葉が福音に届いたかどうかわからない。

 

僕が十分に距離を取った時に、福音にまた変化が現れ始めた。

 

装甲が黒くなっていた。

装甲だけじゃない、エネルギーの翼までも黒に染まっている。

 

 

「福音が黒く……」

 

「なんだよ……まだ何かあるのか……?」

 

『なら動いていない今の内に仕留めてあげますわ!』

 

 

セシリアさんがそう言うと、遠くからビームが福音目掛けて放たれた。

 

しかし、福音はエネルギーの翼でビームを弾いた。

 

 

『なっ、そんな……』

 

 

動揺が声に現れている。

 

ビームライフルの攻撃を弾くなんて……。

 

 

「くっ!シャルロット!全弾ぶち込むぞ!」

 

「了解!」

 

 

ラウラとシャルが福音めがけて全武装を展開した。

 

しかし、福音は黒い翼で全身を覆い、その身を守る。

 

ダメだ、ビームライフルの攻撃さえも弾いたんだ。

もっと出力の大きい武器でないと……。

 

 

「ダメか!?」

 

「あの翼をどうにかしないと!」

 

「一夏、零落白夜は!?」

 

「ガス欠だ!もう撃てるだけのエネルギーが……」

 

「la……」

 

 

福音が翼を広げた。

 

またあの弾幕か!?

 

 

「やめろ福音!君のパイロットがいるんだぞ!」

 

「laaaaa!」

 

 

福音は躊躇なく攻撃を放った。

 

ダメだ、全て避けられだけのポテンシャルがもうない!

 

僕は女性を抱きかかえ、背中を盾にするように福音に向けた。

背中に衝撃が走る。

 

 

「ぐうぅ!?」

 

「兄さん!」

 

「将冴、今そっちに……くそっ!邪魔なんだよ!」

 

 

ラウラも一夏も、弾を避けるので精一杯だ。

もうエネルギーが底をつく……なんとか、この人だけでも……。

 

 

「だらしないわよ、将冴!」

 

 

そんな声とともに、僕のエネルギー減少と衝撃が止まった。

 

後ろを向くと、そこにいたのは双天牙月を振り回し、エネルギー弾を弾く鈴がいた。

 

 

「早く、あんたは離脱しなさい!」

 

「鈴、助かったよ」

 

「礼は後よ。ほら、早く!」

 

「うん、ごめん」

 

 

僕は女性を連れて、作戦海域から離脱した。




うぅ……なんだか見苦しいかも……次で最後になります。

作者頑張る……
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