IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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この小説も、えらい話数増えてきましたね。

私も、そこそこ有名に……ないですね。調子に乗りましたすいません。


103話

一夏家リビングで、女子3人がにらみ合いを始めている。

 

一夏はそんなことはつゆ知らず、箒と鈴のお茶を用意し、ケーキを取り分けていた。本当に家庭的なんだからなぁ……。

 

そして、僕は女子3人の動向を眺めていた。

どうせだから一夏に止めてもらおうと思っていた。

 

だけど……

 

 

「あー、もー、やめやめ。夏休みまであんたらといがみ合うのはアホらしいわ」

 

「鈴さんの言うとおりですわね。せっかく来たのですから」

 

「そうだな」

 

 

あらら、3人で解決しちゃった。

成長したなぁ、3人とも。

 

 

「なんで将冴そんなに感慨深そうな顔してるのよ……」

 

「いやぁ、箒もセシリアさんも鈴も成長したなぁと思って……」

 

「どういう意味だ……」

 

「そのまんまの意味」

 

「……」

 

 

あれ、セシリアさんからもツッコミが来ると思ったんだけど。

 

 

「将冴さん」

 

「何?」

 

「なぜ私だけ呼び捨てじゃないんですの?」

 

 

ああ、そういえば……

 

 

「確かにそうだな」

 

「ハルフォーフ先生は呼び捨てなのにね」

 

 

鈴、ニヤニヤしてこっちを見ないの。

 

 

「最初はさん付けで呼ぶから、そのまま癖でね」

 

「箒さんは途中で呼び捨てになりましたわよね?」

 

「呼び捨てにしてくれって言われたから」

 

「では、私も呼び捨てに」

 

「うん、わかった」

 

「軽いわね」

 

「特にこだわりあるわけじゃないし」

 

 

これで専用機組は簪さん以外、呼び捨て許可を得たな。

まぁ、僕としてはどちらでも良かったのだけれど。

 

と、丁度話しが切れたところで、一夏がお盆を持って台所から出てきた。

 

 

「お待たせ。まずは二人のお茶と、ケーキな」

 

 

人数分のケーキをテーブルに並べる。どうやら全部同じらしい。

 

僕は小声でセシリアに話しかける。

 

 

「二人きりのつもりで来たなら、別々の種類の方が良かったんじゃない?」

 

「どうしてですの?」

 

「一夏のも食べてみたいから食べさせてくれって言えるでしょ?」

 

「あ……」

 

 

詰めが甘いなぁ……。

 

 

「で、四人で何の話をしていたんだ?」

 

「僕がセシリアのことをずっとさん付けで呼んでたよねって話」

 

「そういやそうだったな。将冴って、自分から呼び捨てにすることないよな」

 

「まぁね。一夏と初めて会ったときだって、君付けで呼んでたし」

 

 

あの時は小学校低学年くらいだったかな。

すぐに一夏が呼び捨てでいいって言ってくれたから、そのま一夏って呼んでる。

 

 

「一夏を君付けって、なんか想像できないわね」

 

「そうか?私はなんとなく想像できるぞ」

 

「私も。将冴さんは最初は少し距離を取る印象がありますわ」

 

「そう?そんなつもりないんだけど」

 

 

最初から呼び捨てってできるわけないと思うし、少し堅くなるのは仕方ないと思うけど。

 

 

「あんまり本心見せないし」

 

「何考えているかわからない」

 

 

箒と鈴のダブルパンチ2回目。

仲良いな、この2人。

 

 

「確かに。小学校の頃からの付き合いだけど、俺も将冴のことあんまりわかってないかも……」

 

「一夏さんもわからないんですの?」

 

「いつも考え巡らせてるってのはわかるんだけど」

 

「そんなに考えてないよー」

 

「本音さんのようになってますわよ……」

 

 

むぅ、思いがけず僕が劣勢になってきている気がする。

まさに、どうしてこうなった。

 

 

「でも、そんなことよりも……」

 

 

鈴が恐ろしいことを考えている顔をしてる……ここで聞くつもりか!

 

 

「ハルフォーフ先生との『ピンポーン』

 

 

鈴の声を遮って、チャイムがなった。ナイスタイミング!

 

 

「一夏、僕が見てくるよ」

 

「いや、俺が……」

 

「まあまあ、3人とお話ししててよ」

 

 

僕は全てを一夏に投げ捨て、玄関へ向かった。

鈴が睨んできたけど、無視無視。

 

 

「はぁい、今開けます」

 

 

誰かな、織斑先生?いや、織斑先生ならチャイム鳴らさないだろうし……。

 

思い当たらないまま、扉を開けると、見慣れた金髪と銀髪が……。

 

 

「あ、やっぱりここにいたんだね」

 

「やぁ、兄さん」

 

「シャル、ラウラ?」




OVAの話、こんなに長々とやるつもりなかったんだけどなぁ……。

もう少し続きます。
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