IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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昨日は更新できずすいません。

家に帰ってそのままバタンキューしてました。
バタンキューって死語?いや、気にしないでおこう。

そうそう、一応Twitterをやっているのでアカウントを載せておきますね。

@sya_yu124

hではなくyなので気をつけてください。
ほとんど呟きませんが、何かご要望などあればTwitterでも受け付けようかなと思います。

感想ではかけないこともあると思いますので。


104話

 

「で、結局のところいつものメンバーが集まったわけで……」

 

 

リビングには専用機組が揃い踏みだった。簪さんはいないけどね。

 

 

「しかし、シャルとラウラはどうしてここに?」

 

 

2人にはここに来ることを伝えていないし、一夏の家も知らないはずだ。

 

 

「せっかくの休みだから、3人で遊びに行こうかと思ってね。ほら、将冴もラウラもすぐにドイツに行っちゃうし、今のうちに」

 

「場所はクラリッサから聞いた。山田先生も一緒にいたようで、住所も教えてもらった」

 

 

山田先生、個人情報ですよ、それ……。

 

まぁ、2人が来てくれたのは正直助かった。鈴が変なことを口走る前でよかった。

妹への家族サービスを口実に逃げ……

 

 

「なんだ、お前たち。こんなに押しかけて」

 

 

突然リビングの扉が開いて、私服姿の織斑先生が現れた。あ、いまはプライベートだから千冬さんの方がいいかな。

僕と一夏以外は顔を強張らせる。

 

 

「千冬姉、おかえり」

 

「お邪魔してます、千冬さん」

 

「ああ」

 

 

千冬さんは持っていたバッグを机の上に置き、こちらを見た。

 

 

「……ほう?我先にと思ったら、同じことを考えていたわけだな」

 

「「「っ!?」」」

 

 

箒、セシリア、鈴がビクッと体を震わせた。

 

千冬さんは次にラウラとシャルに目を向けた。

 

 

「将冴が目当てか?」

 

「に、兄さんと遊ぼうかと……」

 

「甘えれるときに甘えておけ。妹、なのだろう?」

 

「は、はい!」

 

 

ラウラの目が爛々と輝いていた。

 

 

「千冬姉、今日はもう仕事ないのか?」

 

「ああ、終わらせてきた。でも、この後出かける」

 

「夕飯は?」

 

「いらない」

 

 

ああ、いつものやり取りだ。鈴は知ってると思うけど。ぱっと見夫婦だからなぁ、このやり取り。

 

 

「お前たち、昼食は食べたのか?」

 

「いや、まだだけど」

 

「そうか……待ってろ」

 

 

千冬さんはそう言うと台所へ向かっていった。

 

 

「千冬姉……まさか昼食を作るつもりか!?」

 

「一夏!それってやばいんじゃ……」

 

 

一夏と鈴が慌て始める。まぁ、昔の千冬さんは家事スキル皆無だったから……。

 

 

「俺、千冬姉止めてくる!」

 

「まぁ、一夏。千冬さんに言われた通り待ってようよ」

 

「でも、千冬姉は!」

 

「いいからいいから」

 

 

僕の言葉で一夏の顔が青ざめていく。

おそらく、なんでこんなに落ち着いていられるんだという気持ちなんだろう。

 

箒、セシリア、シャルは頭にハテナを浮かべており、ラウラは「教官の手料理!」と、先ほどよりも目を輝かせていた。

 

それから30分後。

千冬さんがお盆を手に戻ってきた。

一夏と鈴の顔が、刑執行前の囚人のようになっていた。

 

 

「待たせたな。口に合うかわからんが、食え」

 

 

お盆には人数分のチャーハンがあった。

 

美味しそうな匂いが漂う。

それぞれ千冬さんにお礼を言いながらチャーハンを受け取る。

 

しかし、誰も手をつけようとしない。一夏と鈴から只ならぬ雰囲気を感じしまったせいかな。

 

 

「いただきます」

 

 

僕は先陣を切ることにした。

 

レンゲでチャーハンを掬い、口に運ぶ。

パラパラのお米と具材が口の中で広がる。

うん、美味しい。

 

 

「美味しいです、千冬さん」

 

「……そうか」

 

 

千冬さんは顔を赤くし、目を逸らした。はて?

 

 

「わ、私も!いただきます!」

 

 

ラウラも一口頬張る。

大層気に入ったのか、続けて二口目をかきこんだ。

 

 

「おいひーれす、ひょーかん!」

 

「ラウラ、口の中に物入れながら喋らない」

 

 

僕が注意すると急いで飲み込み、改めてをお礼をいうラウラ。

それを見たセシリア、シャルも食べ始め、美味しいと感想を述べた。

 

さぁ、残るは一夏と鈴だ。

 

 

「千冬姉が料理……いや、まさか……」

 

「千冬さんの……」

 

「2人とも、冷めちゃうよ」

 

「「い、いただきます!」」

 

 

2人同時にチャーハンを食べる。

そして、その味を確かめ、驚愕の表情を浮かべる。

 

 

「千冬姉の料理が……美味い……」

 

「そんな……千冬さんは家事ができなかったはず……」

 

「2人とも、殴られたいのか?」

 

 

流石に大袈裟すぎるよ、そのリアクションは。

 

 

「はぁ……まぁいい。私はもう出る。お前たち、暗くなる前に帰るんだぞ」

 

「わかりました」

 

 

僕がそう答えると、千冬さんはさっき置いたバッグを手に出て行ってしまった。

 

 

「な、なぁ……将冴は知っていたのか?千冬姉が料理できるの」

 

「うん。教えたの僕だし」

 

「はぁ!?」

 

「ドイツで千冬さんの家事スキルが絶望的なのを知ってね。僕が家事できるように特訓したんだ」

 

「あ、あの千冬姉を!?」

 

「片付けようとしたらさらに散らかすあの千冬さんを!?」

 

 

なぜか尊敬の眼差しで僕を見る一夏と鈴。

大変だったよ、あそこまで家事できるようにするの……。

 

その後、昼食を食べ終わり、一夏の家にあるボードゲームをひとしきり遊びつくし、夕方頃に解散となった。

 

帰り道。

僕とシャル、ラウラは学園までの帰り道を歩いていた。

 

箒は親戚の神社に向かい、鈴は寄るところがあるということで別れ、セシリアはこれからモデルの仕事があるので、帰りはこの三人になってしまった。

 

 

「なんかごめんね、3人で遊びに行くつもりだったんでしょ?」

 

 

シャルに車椅子を押されながら、2人に話しかける。

 

 

「ううん、楽しかったし、明日もあるから大丈夫」

 

「そうだぞ、兄さん。謝る必要はない」

 

「そっか。ありがとう、2人とも。明日は3人でどこか行こうか」

 

 

そう約束するとラウラは嬉しそうに頷いた。

 

ふふ、本当にラウラが妹になっちゃった気分だ。

 

 

「行きたいところある?」

 

「遊園地というところに行ってみたいぞ!」

 

「あ、僕も日本の遊園地行きたいかな」

 

「じゃあ、それで」

 




その頃、クラリッサは……


「織斑先生!も、もう飲めません!」

「そういうな。ここは私の奢りだから遠慮する必要ないぞ」

「え、遠慮ではなく……や、山田先生!」

「あれぇ〜、ハルフォーフ先生飲んでないんですか?ほら、ぐいっと一杯」

「もうむりですって!」
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