クラリッサ攻略できないようなので、あまり興味なかったり。
仮に、クラリッサ攻略できたとしても、一夏に攻略して欲しくないですね←
ルカさんの運転する車が寮の前に到着し、僕は義肢を全てつけて車から降りた。クラリッサとラウラも同様に車を降りる。
ルカさんは車から降りず、窓を開けた。
「私、車を軍に戻すわ。隊長、先にハーゼで待ってます」
「うむ、私もすぐに向かう」
「クラリッサ、将冴君。また夕飯の時にね」
「はい、お仕事頑張ってください」
「わざわざすまなかったな」
ルカさんは車を発進させ、軍の基地へと向かって行った。
「私達も、早く荷物を置いてこよう」
「うん」
僕たちが寮に足を踏み入れると、すぐに管理人室の扉が開き、ボサボサの髪によれたシャツ、そしてタバコを咥えた女性が出てくる。
「お、来たな。おかえり」
「ただいま、リョーボさん」
この寮の管理人、リョーボさん(仮名)だ。
1年ぶり……本当に久しぶりだ。
「少し大人っぽくなったな、将冴。それに……」
リョーボさんが僕の肩や胸、お腹を触る。
「トレーニングは怠っていないみたいだな」
「最近は、怪我してたのでサボり気味ですけど……」
「それでも維持できているんだ、流石じゃないか」
「ありがとうございます」
一応維持できるようにはしているんだけど、IS学園に来てからはそうもいかないことが多くなった。
アメリカ留学で、軍のメニューもできるらしいから、少しは鍛えられるかな。
「リョーボさん、久しぶりです」
「おう、ラウラにクラリッサ。長旅お疲れ様。ラウラの部屋はそのままになってるよ。クラリッサは将冴は、前に将冴とブリュンヒルデの姉ちゃんが使っていた部屋だ」
「ありがとうございます」
「ほらこれが鍵だ」
リョーボさんに鍵を渡される。
同じ部屋か。まぁ、気兼ねなく使えそうだ。
「今日の予定は?」
「私はすぐに軍への報告がある」
「私と将冴は、墓参りに」
「そうか、わかった。夕食までには戻って来なよ。寮にいるみんなに、将冴が帰ってくるって伝えてあるからね。みんなの期待を裏切るんじゃないよ」
「はい、時間までには」
リョーボさんに念を押されながらも、僕らは部屋に向かう。1年前だと、毎日のように過ごしていたから、本当に懐かしい。
「兄さん、クラリッサ。私はすぐに、軍に向かうが何かあればいつでも連絡してくれ。直接私にでも、ハーゼにでもいい」
「ありがとうラウラ。そんなことにならないようにするよ」
「隊長、お気遣いありがとうございます」
「うむ、ではな」
ラウラは自分の部屋の扉を開き、荷物を投げ入れると、すぐに寮を出て行った。
「あ、ラウラ!荷物はちゃんと……って、もういないし」
「まぁ、隊長も急いでいるんだろう。さ、私達も荷物を置いて、墓参りに行こう」
「うん」
1年ぶり……か。
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部屋に荷物を置き、義足から車椅子に乗り換え(?)、墓地に向かう。
幸いにも、寮からはそんなに離れていないため、時間はそうかからない。すぐに墓地に到着する。
「将冴、途中で花なんかは買わなくても良かったのか?」
車椅子を押しながら、クラリッサが聞いてくる。
まぁ、買うべきなんだろうけど……
「うん。母さん花粉症だし」
「そ、そうか……」
「1年ぶり……色々と話さなきゃいけないことあるね……あれ?」
両親の墓の前に白衣を着た女性が立っている。
誰だろう……お父さんとお母さんの知り合い?
いや、知り合いだとしても、この場所を知ってるのは……。
「おや?」
女性が僕に気づき、こちらに歩いてくる。
クラリッサが後ろで身構えているのがわかった。
「君は……」
女性が僕の顔をまじまじと見ながら、何やら思案するように顎に手を当てた。
「柳川将冴君、で間違い無いかな?」
「……あなたは?」
「こりゃ失敬。私は篝火ヒカルノ。倉持技研の研究員で、君のご両親の同僚だ」
「両親の……」
同僚……果たして信じていいものか……。
「疑ってるみたいだね。後ろの女性も……ま、仕方ないか。自分で言うのもなんだが、こんな胡散臭そうな女の言うことを信じろというのが無理な話だ。そうだな……」
篝火と名乗った女性は、名刺を取り出し僕とクラリッサに渡した。
「直接、倉持に連絡してくれればわかるさ」
「将冴……」
「……わかりました。とりあえずは信じておきます」
「信用ないね。まぁいいさ。日本に来た時は、一度寄ってくれ。あ、もう一人の男の子……織斑一夏君も一緒に連れて来てくれると嬉しいね」
そう言って、篝火さんは僕らに背を向けた。
両親の同僚か……もしかして、バーチャロンのことも知っていたのかな。あれは、お父さんとお母さんの研究だったし……。
「どうやら、本当の話のようだが……」
「うん、みたいだね。なんで墓の場所を知ってるかわからないけど」
「ここの場所を知ってるのは?」
「ドイツ軍の人と、千冬さん……多分束さんも知ってます。あ、日本政府も知ってるかも」
「倉持技研なら、政府と繋がりがあってもおかしくはないか」
「うん……まぁ、それは日本に帰ってから考えよう。今は……」
意外な人に会ってしまったけど、本来の目的を忘れてはいけない。
「久しぶり、お父さん、お母さん」
篝火さんは今後活躍してもらう予定。
今のうちに言っておきますが、ヒロインにはなりませんよ。なりませんからね!