IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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昨日更新サボりました。申し訳ないです。
徹夜明けやったんや……。

ここから糖分過多を目標に頑張ります。


117話

 

将冴がまた寝たところで、こっそりと布団から出た。

 

将冴の雰囲気がいつもと違う……。

わたしはまだ夢でも見ているだろうか……。

 

 

「……食堂でコーヒーでも飲もう」

 

 

こういう時は苦いコーヒーでも飲んで落ち着こう……。

 

食堂に行くと、リョーボさんがタバコを咥えたまま掃除をしていた。

 

 

「おや、クラリッサ。随分とのんびり起きたね」

 

 

私が入ってきたことに気づき、掃除の手を止めた。

 

 

「ええ、まぁ……」

 

「昨日、ルカと随分飲んだんだって?気分はどうだい?」

 

「少し気だるいですが、それ以外は大丈夫です」

 

「そうかい。……コーヒーでも飲むかい?」

 

「お願いします」

 

 

リョーボさんはキッチンへ向かい、すぐにコーヒーの入ったカップを2つ持って戻ってきた。

 

 

「はいよ」

 

「ありがとうございます」

 

 

コーヒーを受け取り、一口飲む。

 

 

「ふぅ……」

 

「何かあったのかい?」

 

「え……」

 

「ルカが、愚痴聞かされて疲れたって言ってたよ」

 

「あぁ……まぁ……」

 

 

昨日は途中から記憶が曖昧で……今はそれよりも、将冴のことだ。

 

 

「別の悩みでもあるのかい?」

 

「な、悩みというわけではないのだが……私は夢を見ているのではないだろうかと」

 

「どういうことだい?」

 

「起きたら将冴が目の前にいて、いつもなら言わないような事を……昨日とは態度も違っていて……」

 

「ああ……」

 

 

リョーボさんは何やら思い当たる節があるような反応を……。

 

 

「リョーボさん、何か知っているんですか?」

 

「ん?まぁ、知っているには知っているが……それは本人から聞くんだね」

 

「本人というと……」

 

「将冴からだよ。しかし、将冴も切り替え早いねぇ。昨日の今日で、か」

 

 

将冴とリョーボさんの間で何があったのかはわからないが、将冴のアレはリョーボさんが一枚噛んでいるというのは間違いなさそうだ。

 

 

「それで、あんたは今の将冴を見てどう思った?」

 

「どう、と言われると……」

 

 

正直、私でもよくわかっていないが……。

 

 

「大変よろしいと思います」

 

「鼻血出てるよ」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

眼が覚めると、時刻はすでに11時を回っていた。

 

 

「さすがに寝すぎた……クラリッサ、どこいったのかな」

 

 

気持ちをはっきりさせ、気持ちを声に出したからか、できるだけ一緒に居たいという気持ちが大きくなってる。

 

 

「お腹空いたな。食堂で料理してもいいのかな?」

 

 

とりあえず着替えて食堂に行こう。

 

 

 

 

食堂ではクラリッサとリョーボさんがコーヒーを飲んでいた。クラリッサはなぜか鼻にティッシュを詰めている。

 

 

「おや、将冴も起きたのか」

 

 

リョーボさんが僕に気づき声をかけてくれる。その瞬間、何故かクラリッサが背筋をピーンと伸ばした。

 

 

「おはよう……ではないですね。こんにちは、リョーボさん」

 

「お、おはよう……将冴」

 

「おはよう、クラリッサ。二日酔いとかは大丈夫?」

 

「も、問題ない」

 

 

クラリッサがやけに緊張しているというか……まぁ、朝あんな事しちゃったからなぁ。

 

 

「そっか、なら良かった。リョーボさん、キッチン使ってもいいですか?」

 

「構わないけど、なんか食べるなら私が作るよ?」

 

「いえ、ちょっと自分で料理したい気分なので」

 

「そうかい。食材は好きに使ってもいいよ」

 

「ありがとうございます」

 

 

さて、何を作ろうかな。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

30分ほどかけて、カルボナーラを作ってみた。

うん、我ながらいい出来。車椅子でも案外料理できるものだ。

 

 

「クラリッサ、リョーボさん。2人の分も作ったのでいかがですか?」

 

「お、いただくよ」

 

「将冴の料理……」

 

「久しぶりに作ったから、あんまり期待せずに……」

 

 

2人にカルボナーラを運んでもらい、席に着く。

 

 

「それじゃあ、いただきます」

 

 

フォークでカルボナーラを巻き取り、一口。

 

うん、久しぶりに作ったわりにはよくできてる。

 

 

「美味いじゃないか。今度から夕食の手伝いしてもらおうか」

 

「それくらいおやすいご用です」

 

「私よりも美味い……」

 

 

クラリッサが小さく何かを呟きながらも、カルボナーラをパクパクと食べていく。

 

……なんだかクラリッサと距離を感じる。

 

 

「ねぇ、クラリッサ」

 

「っ!?な、なんだ?」

 

「この後暇だよね?」

 

「あ、ああ。特に予定はないが……」

 

「昨日のデートの続きしよう」

 

「むぐぅ!?ゲホッ、ケホッ!?」

 

 

クラリッサがむせ、すぐに水を飲み干した。

 

まぁ、昨日は八つ当たりしてしまったし、そのこともまだ謝ってないし……。

 

 

「んぐっ……ぷはっ!」

 

「大丈夫?」

 

「だ、大丈夫だ……それより、昨日続きって……」

 

「ほら、色々あって少ししか回れなかったし、クラリッサともっと遊びたいんだ」

 

「うっ……面と向かってそう言われると……」

 

「お願い」

 

 

これは僕の為でもあるんだ……。

 

 

「……わかった」

 

「ありがとう。さ、早く食べちゃおう」

 

「あ、ああ……」

 

 

今日、全て伝えよう。

 

ダイモンの事も、僕の気持ちも。

 

 

 

 

 

 

 

 

将冴は何を考えているんだろう。

 

昨日は何やら不安定になっていたのに、今日は積極的というか……。

 

将冴、私はお前の事がわからない。




将冴が正直になり、クラリッサが疑心暗鬼になる。
不穏な空気が流れ始めました。

……どうしてこうなった←

ノリとテンションで書いていたらこうなったとしか言えない。
少々グダッてきたかもしれない。

さて、今回から原作キャラの改変した場所を書いていこうかなと。一応、出てきたキャラは大体書いていこうと思っています。
今回はメインヒロインであるクラリッサから。


クラリッサ・ハルフォーフ

作者がISで一番好きなキャラという事で、原作では殆ど出番がないにもかかわらずメインヒロインに。やったね!
原作と違い、オタク度がそこまで高くない。
しかし知識が偏っているのは、原作と同じ。
原作ではあまり私生活やらを見た事がなかったので7割作者の手が加わっているかもしれない。むしろ別キャラかもしれない。
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