IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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ふう、クリスマスで壁を殴り続けた拳が痛むぜ。


ほのぼの系を書くのが少し苦手です。

お見苦しいかもしれませんが、お付き合いいただけたらと思います。


11話

 

「将冴、行ってくるぞ」

 

 

ドイツ軍服をビシッと着こなした千冬さん。

これからお仕事だ。

 

 

「はい、行ってらっしゃい」

 

「リョーボさん、お手数かけるがよろしくお願い頼む」

 

「あいよ。今日も任せておきな」

 

 

安心したような顔をして千冬さんはお仕事へ向かった。

 

僕が千冬さんと同居を始めて、既に一週間が経った。

千冬さんが仕事に行ってる間、僕はリョーボさんにお世話になってる。もう、本当に、色々とお世話になりました……。もう羞恥心を捨てるしかないだろうか。

 

 

「さて、将冴。今日もよろしく」

 

「はい」

 

 

僕は寮の出入り口近くに車椅子を止める。

少しすると、女子寮に住んでる人たちがそれぞれの部屋から出てくる。

 

 

「あ、将冴君だ」

 

「将冴君おはよう」

 

 

ここは女子寮ということで、出てくるのは女の人ばかり。

 

 

「おはようございます」

 

 

僕は一人一人に挨拶していく。

これは僕がこの寮に慣れるためにリョーボさんが考えてくれた。いくら特例とはいえ、ここは女子寮。しかもISの普及により世間は女尊男卑の思想が根付いている。当然、僕を快く思わない人がいる。

 

そこで、この挨拶運動だ。こうすることで、ここに住んでる人たちと交流を持って、仲良くなろうという魂胆。

 

まぁ、一度寮生全員と顔合わせしたら、そんなことを感じさせずに、すぐに馴染めたけど。

 

因みに、ドイツ語は猛勉強しました。リョーボさんの教え方がすごいうまくて、もう日常会話なら問題なくこなせるようになった。自分でも、異常だとは思うけど。

 

 

「む、将冴か。おはよう」

 

 

現れたのはラウラさんだ。ラウラさんもこの寮に住んでいて、僕と歳が近いから結構お話しする。

 

 

「ラウラさん、おはよう」

 

「毎日朝早くご苦労だな」

 

「ふふ、でも僕は結構楽しんでるよ?ここに住んでる人、みんないい人だし」

 

「そうか。にしても、ドイツ語が上手くなったな」

 

「猛勉強しましたから」

 

「いい心がけだな。では、私はもう行く。今度、ゆっくり日本のことを教えてくれ」

 

「うん、頑張ってね」

 

 

どうもラウラさんは、千冬さんに影響されて日本に興味を持っているようだ。他の寮生の人たちも、よく僕に日本のことを聞いてくる。

 

僕も個人的に色々調べて、日本の歴史とかを学べそうな本とかを勧めている。

 

と、この寮で一番交流のある人を見つけた。

 

 

「あ、クラリッサさん。おはようございます」

 

「おはよう、将冴。今日も挨拶か」

 

「はい。僕にできるのはこれくらいですから。ルカさんは一緒じゃないんですか?」

 

 

ルカさんはクラリッサさんの同期で、一番仲がいいそうだ。部屋も同じだと言っていた。

 

 

「少し準備に手間取っていてな。先に行ってろと言われた」

 

「そうだったんですか」

 

「そうだ。昨日教えてもらったアニメ。すごく楽しかった。特に、日本のスクール水着というのは良いものだな。なぜだかわからないが、すごい興奮した」

 

 

クラリッサさんの思考がよくわからない。

 

 

「純粋に学園コメディとして教えたんだけど、なんか間違った楽しみ方をしているような……」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「なんでもないよ。楽しんでもらえたなら良かった」

 

「また色々お勧めを教えてくれ」

 

「はい。色々ピックアップしておきますね」

 

 

そんな他愛もない話をして、朝の時間は過ぎていった。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

午前中の訓練を終え、昼食の時間。

私はルカと軍の食堂で食事を取った。

 

 

「で、クラリッサ。最近どうなの?」

 

「どうとはなんだ」

 

「将冴君よ。よく話してるじゃない」

 

「世間話だ。別に言及することでもない」

 

「そうは言うけどね〜。あんた、気づいてないでしょ」

 

 

気付いてない?なんのことだ?

 

 

「将冴君と話してる時、あんたすごい楽しそうな顔してるわよ」

 

「な!?」

 

 

私が楽しそうとは……な、何を言って!

 

 

「少し前は、世界の終わりみたいに沈んでたのに。本当に幸せそうなことで」

 

「ば、バカなことを言うな!私は、別に……」

 

「もうその反応が信じられないっての……」

 

 

た、確かに……将冴と話していると楽しいが……ただ、それだけだ。それだけのはずだ……。

 

 

「ま、私から言えることは……」

 

「な、なんだ……」

 

「今のままだと犯罪だから、あと5年待ちなさいね」

 

「ルカぁーー!!!」

 

 

とりあえず、一発殴り飛ばしてやる。

 

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「ふむふむ、なぁるほどねぇー」

 

 

薄暗い部屋で、ウサ耳をつけたエプロンドレスの女性、篠ノ之束がカタカタとキーボードをタイピングしていた。

 

 

「いやぁ、さすがは私の認めた二人だね。まさかこんなものを考え出すなんて」

 

 

作業が終わったのか、ターンとキーボードを叩き終えると、コンピューターからデータチップを取り出す。

 

それは、将冴が廃棄を頼んだものだった。

 

 

「しょーくんには悪いけど、中身が気になっちゃったんだよねぇー。まぁ、もう廃棄するけど」

 

 

ぽいとデータチップを投げる。投げた先には、巨大なプレス機のようなものがあり、データチップはものの見事に粉砕された。

 

 

「しかし、データを見る限り、これはしょーくんのためにあるようなものだね」

 

 

コンピューターのモニターには、設計図のようなものが映し出されていた。

 

 

「ふふ、ISとは少し違う存在か。どれどれ、束さんの技術と二人の研究の合作といこうじゃないか」

 

 

エンターキーを押す。

 

モニターにとある単語が現れる。

 

 

 

《Vtype:VIRTUAL-ON》




はい、将冴の専用機フラグでございます。

しかし、専用機になるのは、もちっと先なのじゃよ。


そうそう、最近クラリッサさんがとある忍者小説を読んでるようですよ?


クラリッサ「アイエエエ!ルカ=サン、インガオホー!ショッギョ・ムッジョ!」


やめてクラリッサさん!作者は忍殺語使えないの!!
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