ほのぼの系を書くのが少し苦手です。
お見苦しいかもしれませんが、お付き合いいただけたらと思います。
「将冴、行ってくるぞ」
ドイツ軍服をビシッと着こなした千冬さん。
これからお仕事だ。
「はい、行ってらっしゃい」
「リョーボさん、お手数かけるがよろしくお願い頼む」
「あいよ。今日も任せておきな」
安心したような顔をして千冬さんはお仕事へ向かった。
僕が千冬さんと同居を始めて、既に一週間が経った。
千冬さんが仕事に行ってる間、僕はリョーボさんにお世話になってる。もう、本当に、色々とお世話になりました……。もう羞恥心を捨てるしかないだろうか。
「さて、将冴。今日もよろしく」
「はい」
僕は寮の出入り口近くに車椅子を止める。
少しすると、女子寮に住んでる人たちがそれぞれの部屋から出てくる。
「あ、将冴君だ」
「将冴君おはよう」
ここは女子寮ということで、出てくるのは女の人ばかり。
「おはようございます」
僕は一人一人に挨拶していく。
これは僕がこの寮に慣れるためにリョーボさんが考えてくれた。いくら特例とはいえ、ここは女子寮。しかもISの普及により世間は女尊男卑の思想が根付いている。当然、僕を快く思わない人がいる。
そこで、この挨拶運動だ。こうすることで、ここに住んでる人たちと交流を持って、仲良くなろうという魂胆。
まぁ、一度寮生全員と顔合わせしたら、そんなことを感じさせずに、すぐに馴染めたけど。
因みに、ドイツ語は猛勉強しました。リョーボさんの教え方がすごいうまくて、もう日常会話なら問題なくこなせるようになった。自分でも、異常だとは思うけど。
「む、将冴か。おはよう」
現れたのはラウラさんだ。ラウラさんもこの寮に住んでいて、僕と歳が近いから結構お話しする。
「ラウラさん、おはよう」
「毎日朝早くご苦労だな」
「ふふ、でも僕は結構楽しんでるよ?ここに住んでる人、みんないい人だし」
「そうか。にしても、ドイツ語が上手くなったな」
「猛勉強しましたから」
「いい心がけだな。では、私はもう行く。今度、ゆっくり日本のことを教えてくれ」
「うん、頑張ってね」
どうもラウラさんは、千冬さんに影響されて日本に興味を持っているようだ。他の寮生の人たちも、よく僕に日本のことを聞いてくる。
僕も個人的に色々調べて、日本の歴史とかを学べそうな本とかを勧めている。
と、この寮で一番交流のある人を見つけた。
「あ、クラリッサさん。おはようございます」
「おはよう、将冴。今日も挨拶か」
「はい。僕にできるのはこれくらいですから。ルカさんは一緒じゃないんですか?」
ルカさんはクラリッサさんの同期で、一番仲がいいそうだ。部屋も同じだと言っていた。
「少し準備に手間取っていてな。先に行ってろと言われた」
「そうだったんですか」
「そうだ。昨日教えてもらったアニメ。すごく楽しかった。特に、日本のスクール水着というのは良いものだな。なぜだかわからないが、すごい興奮した」
クラリッサさんの思考がよくわからない。
「純粋に学園コメディとして教えたんだけど、なんか間違った楽しみ方をしているような……」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもないよ。楽しんでもらえたなら良かった」
「また色々お勧めを教えてくれ」
「はい。色々ピックアップしておきますね」
そんな他愛もない話をして、朝の時間は過ぎていった。
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午前中の訓練を終え、昼食の時間。
私はルカと軍の食堂で食事を取った。
「で、クラリッサ。最近どうなの?」
「どうとはなんだ」
「将冴君よ。よく話してるじゃない」
「世間話だ。別に言及することでもない」
「そうは言うけどね〜。あんた、気づいてないでしょ」
気付いてない?なんのことだ?
「将冴君と話してる時、あんたすごい楽しそうな顔してるわよ」
「な!?」
私が楽しそうとは……な、何を言って!
「少し前は、世界の終わりみたいに沈んでたのに。本当に幸せそうなことで」
「ば、バカなことを言うな!私は、別に……」
「もうその反応が信じられないっての……」
た、確かに……将冴と話していると楽しいが……ただ、それだけだ。それだけのはずだ……。
「ま、私から言えることは……」
「な、なんだ……」
「今のままだと犯罪だから、あと5年待ちなさいね」
「ルカぁーー!!!」
とりあえず、一発殴り飛ばしてやる。
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「ふむふむ、なぁるほどねぇー」
薄暗い部屋で、ウサ耳をつけたエプロンドレスの女性、篠ノ之束がカタカタとキーボードをタイピングしていた。
「いやぁ、さすがは私の認めた二人だね。まさかこんなものを考え出すなんて」
作業が終わったのか、ターンとキーボードを叩き終えると、コンピューターからデータチップを取り出す。
それは、将冴が廃棄を頼んだものだった。
「しょーくんには悪いけど、中身が気になっちゃったんだよねぇー。まぁ、もう廃棄するけど」
ぽいとデータチップを投げる。投げた先には、巨大なプレス機のようなものがあり、データチップはものの見事に粉砕された。
「しかし、データを見る限り、これはしょーくんのためにあるようなものだね」
コンピューターのモニターには、設計図のようなものが映し出されていた。
「ふふ、ISとは少し違う存在か。どれどれ、束さんの技術と二人の研究の合作といこうじゃないか」
エンターキーを押す。
モニターにとある単語が現れる。
《Vtype:VIRTUAL-ON》
はい、将冴の専用機フラグでございます。
しかし、専用機になるのは、もちっと先なのじゃよ。
そうそう、最近クラリッサさんがとある忍者小説を読んでるようですよ?
クラリッサ「アイエエエ!ルカ=サン、インガオホー!ショッギョ・ムッジョ!」
やめてクラリッサさん!作者は忍殺語使えないの!!