IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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とうとう120話……のんびりだらだら書きすぎましたかね。

少しスピードアップしたいですが、やりたいことも多くてですね……皆様、もうしばらくおつきあいくださいませ。


120話

 

「え?僕にハーゼ新兵の訓練を?」

 

 

朝、クラリッサとラウラと一緒に朝食を取っていると、ラウラから頼みごとがあると言われ、聞いてみると意外な頼みごとだった。

 

 

「それって、僕がやる必要あるの?」

 

「兄さんは私と同じくらい……いや、私より強い。そんな兄さんだから頼むのだ。私は今日、ルカと視察に向かわなくてはならなくてな……頼めるのは兄さんだけなのです」

 

「んー、でも僕はハーゼの隊員じゃないし……」

 

「兄さん……」

 

「うっ……」

 

 

そんな上目遣いで見られたら、断りづらいじゃないか……。

 

 

「いいじゃないか、将冴。今日は私もハーゼで少し仕事がある。その間だけでも頼めないか?」

 

 

うぅ、クラリッサからも言われてしまっては……断るのは無理、か。

 

 

「わかった。でも、大したことはできないからね?教えるなんてできないから……模擬戦くらいかな」

 

「それで構わない!ありがとう、兄さん!」

 

 

この2人には、今後も勝てそうにない……。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「……というわけで、今日1日だけ皆さんの訓練を見ることになりました」

 

 

ハーゼの訓練場で、今年入ったという新兵(全員年上)の前で挨拶。車椅子のまま……。はは、一番年下なのに教官の真似事なんて……。

 

新兵の皆さん、ざわざわしてるよ。そりゃそうだ。本当なら、僕が訓練に参加するものだもの。僕は一応高校生なんですよ。

 

 

「えっと、僕は教官としては何もできないので、基本のメニューは皆さんに任せます。それが一通り終わったら模擬戦を……」

 

「将冴君!」

 

 

僕が話している途中で1人が手を挙げた。

 

 

「はい、なんですか?」

 

「その模擬戦、将冴君とやるんですか?」

 

「ええ、そのつもりですが……」

 

「将冴君に勝ったら、何か景品はありますか?」

 

「へ?」

 

 

その瞬間、この訓練場にいる皆さんの目がギラリと光る。

 

 

「それじゃあ、将冴君に勝った人の言うことを漏れなくなんでも聞いてくれるってことでいいですか?」

 

「いや、ちょっ……」

 

『異議なし!』

 

 

え〜……え、えぇ……。

 

 

「ああ、もうそれでいいので、早く始めてください……」

 

「よっしゃあ!始めるわよ!」

 

『イエス、マム!』

 

 

もうやだ、この人たち……。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

「ふう……こんなものか……」

 

 

ハーゼの司令室で書類を片付けて終わらせる。

そこまで量もなかったし、案外早く終わったな。

 

将冴のほうも、そろそろ終わった頃だろうか。

 

 

「訓練場の方へ行ってみるか」

 

 

将冴が、新兵たちに負けるとは思えないし、今頃全員息を切らしている頃だろう……

 

 

 

 

 

「これはなんだ……?」

 

 

訓練場に着くと、そこには異様な光景が広がっていた。

 

テムジンを纏った将冴の攻撃を受けて倒れる新兵……しかし、その新兵達はすぐにスッと立ち上がり、将冴に向かっていく。

 

フルスキンで将冴の表情はわからないが、肩で息をしているのがわかる。

 

 

「おい、これは一体なんなのだ?」

 

 

順番待ちなのか、ISを纏ってない1人の新兵に話を聞く。

 

 

「クラリッサ大尉!?」

 

 

今まで気づいていなかったようで、私に向かって敬礼する。

 

 

「ああ、楽にしていい。それで、これは……」

 

「そ、その……模擬戦で将冴君に勝った人は、将冴君がなんでも言うことを聞いてくれる、と……」

 

「なに?」

 

「ヒッ!?」

 

「お前達……私の将冴に……」

 

「あ、あのぉ……」

 

「余っている訓練機はどこだ?」

 

「あ、あっちです……」

 

 

新兵共……私を怒らせるなよ?




ドイツ編、まだ続きます。と言っても、今週中でドイツ終わるのではないかなという感じですね。

今回も、原作キャラの変更点を。今日は篠ノ之束です

篠ノ之束

原作よりも交友関係がすこ〜しだけ広がっています。
そして将冴にゾッコン。
原作では大体の黒幕のようになっていますが、今作の束は白い。
将冴のことになると、少し病む。
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