どのくらいの量になるか私も把握してないです。ドイツ編と同じくらいになるかもしれませんし、長くなるかもしれないですし、短くなるかもしれませんし……書いてみないとわかんないっす←
イッシー・ハッターさんにより飛行機に担いで乗せられ、間もなくして飛行機は離陸した。
しばらくして、シートベルト着用のサインが消え、僕はすぐにシートベルトを外した。
あっちに着くのは昼頃。フライトは10時間くらいだから……あと一時間くらいしたら時差調整のために寝ようかな。
実を言うと、昨日はクラリッサとずっとベットの中でお話ししてたから、少々寝不足だ。
しかし、この飛行機……さすがはチャーター機というかなんというか……。少し豪華なホテルの個室のようだ。……お金のかけるところ違わないか?
「さぁ、少年。長いフライトになるぞ。何か食べるか?それとも何か飲むか?ドリンクはなんでもあるぞ!」
「えっと……それじゃあ水を」
「水でいいのか?欲がないな!ハッハッハ!」
暑苦しい……この人と10時間一緒なのか……周りにはいないタイプだから、どう対処したものか。
イッシーさんは僕に水のボトルを渡してくれる。
彼は手にウイスキーの瓶を持っていた。呑むのか……
っと、そういえば僕の自己紹介をしていなかった気がする。
「イッシーさん、挨拶が遅れてしまいました。ご存じかもしれませんが、柳川将冴です」
「ハッハッハ、わざわざ挨拶か!礼儀正しい日本人らしいな!よろしくな、ショウゴ!俺のことはハッターとでも読んでくれ!そっちの方が呼ばれ慣れているんだ」
「わかりました。ハッターさん」
ハッターさんは、それでいいと言いながらグラスにウイスキーを注ぎ、ぐいっと一口で飲み干した。
僕はそれを見ながら、水を少しずつ飲み込んだ。
「……ハッターさんは、ナターシャさんのお知り合いってことでいいんですよね?」
「ん?ああ、そうだ。ナタルとは一緒の部隊でな。階級はあっちの方が上で、こんな風にこき使われているってわけだ。ま、酒が飲めるのはありがたいがな!」
「やっぱり、ハッターさんも軍人なんですね」
「軍曹だ。ナタルは少尉。天と地の差だな。まぁ、今のご時世、女が優遇されるのは仕方ないがな。ISなんてものが出ちまったからな」
軍でも、女尊男卑の思考はかなり根付いているようだ。
ドイツ軍では、男の人と会ったことないからなぁ……。こういう話はあまりできなかった。
「でもまぁ、ショウゴのように男の操縦者が出て来てくれれば、これから世界も変わっていくさ。頑張ってくれよ!ハッハー!」
バシバシと背中を叩かれる。
痛いです、痛い痛い。
「むむ?さっき担いだときにも気になったが、かなり体が締まっているな!結構結構!あっちについてからの訓練が楽しみだな」
「はは……その言い方だと、訓練もハッターさんと一緒なんだね……」
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酔っ払ったハッターさんを相手しながら、仮眠を取りつつ到着を待った。
ハッターさんの相手をして、かなり疲れた……暑苦しいし面倒臭いんだもの、あの人……。
「む……ショウゴ。もう着くぞ!シートベルトを締めろ!」
いちいち叫ばなきゃダメなんですか……。
まぁ、言われた通りシートベルト締めますけど……。
機長からのアナウンスが入り、着陸態勢に。
着陸の衝撃で少し揺れたが、何も問題なく着陸した。
「着いたな。さ、荷物は俺が持とう。アメリカの大地への第一歩は自分で踏みしめるんだ!……お前の場合だと車椅子だから一歩ではないな」
「はは、そーですね」
おかしいな、仮眠は取ったはずなのに疲れた……。
ハッターさんは僕の荷物を持ってくれる。僕は車椅子に乗り移り、飛行機を降りた。
「それで、これからどうするんです?確か、午後から顔合わせっていう予定のはずですが……」
「ああ、そうだ。空港から車で向かうことになっている。そうそう、空港に迎えが来てるぞ。お前の知ってるやつだ」
「知ってる人……」
アメリカで、僕が知っている人なんて、あの人しかいない。
「ショウゴ!」
僕を呼ぶ声がし目を向けると、そこにはブロンドの綺麗な髪を揺らし、手を振るナターシャさんの姿があった。
「おう、ナタル!出迎えご苦労だな!」
「ハッターはお呼びじゃないわよ!ショウゴぉ〜、あのとき以来ね。もう会いたかったわ!」
「ナターシャさん、お久しぶりです」
「そんな他人行儀じゃなくていいわ。ナタルって呼んで」
うぅ、年上の人を相性で呼ぶのはなんだか気が進まない……。
「さ、長いフライトで疲れたでしょ?車椅子押すわね」
「あ、自分でできますから」
「いいからいいから」
ナターシャさんはなんとも嬉しそうに僕の車椅子を押してくれる。
「ふふ、ショウゴと会えるのを楽しみにしていたのよ!アメリカにいる間は、私になんでも言ってね」
「お、お世話になります……」
「おい、待てよ!お前人使い荒すぎるだろう!ショウゴを連れてきたのは俺だぞ!てか、俺とショウゴで扱い違いすぎるだろうが!」
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ナターシャさんに連れられて車に乗り込む。車にはすでに運転手がいて、助手席にハッターさん。後部座席に僕とナターシャさんが座った。
「チーフ、車出して。軍の養成所ね」
「ああ」
チーフと呼ばれた運転手さんは、車を発進させた。
横顔しかわからないけど、ハッターさんと同じくらいの歳かな?
かなり落ち着いた雰囲気を醸し出してる。
「おい、ナタル。わざわざチーフに運転させなくてもいいじゃねぇか」
「あら、頼んだら快く引き受けてくれたわよ?」
「だからと言ってよ、チーフだって代表候補生の指導があるんだぞ?」
「あら、知らないの?今日はショウゴと候補生たちの顔合わせで、指導はないわよ」
「し、知らねえぞ!そんなこと」
「まぁ、ハッターはショウゴの迎えに行ってもらってたからね」
「お前なぁ……前もって言えよ、そういうことは」
「別にいいじゃない。それに、ハッターは私よりも階級下なんだから、敬意を払いなさい」
「うるせぇ!俺より年下じゃねぇか!」
ナターシャさんとハッターさんが言い争っている。
あのぉ、車内でそういうことは……。
「二人とも。少し静かにしないか。彼が困っているぞ」
チーフさんが二人を止めてくれる。
なんだか、アメリカでやっとまともな人と会えた気がするよ。
「ご、ごめんなさいショウゴ!ちょっと熱くなっちゃって……」
「すまないな、ショウゴ」
「いえ、気にせずに」
アメリカでは、チーフさんに頼ったほうがいいかもしれないと、心の中にとどめることとなった。
ハッターに続き、チーフも出てきました。
バーチャロン知らないと、何が何だかわからないですね……申し訳ない。
今日のキャラ紹介は山田真耶。
山田真耶
原作と変わらず、最終決戦兵器(胸部装甲的な意味で)。
相変わらずのドジっ子。
今作では、おそらく一番のむっつり。
将冴の弟属性にコロっとやられてしまった。