IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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どうもドクシャ=サン。サクシャです。

……いや、別にニンジャが出るわけではないのですが、なんとなく……。

アメリカにもダイモンの手が伸び始めましたね。
将冴はどう動くのか。ハッターから格闘術をマスターできるのか。ジェニファーとはどうなるのか。

物語が大きく動き始めそうですね。


134話

 

翌日。

ナターシャさんは帰って来ず、仕方ないので先にトレーニングルームに行っているとメールをいれて、僕は基地に向かった。

 

基地について、まずチーフさんに会いに行った。昨日のことを伝えるために。チーフさんは事務室に居たのですぐに見つかった。

 

 

「チーフさん」

 

「将冴か。朝早くにどうした?」

 

「少しお話が。実は……」

 

 

昨日の話を、チーフさんに伝える。

チーフさんは顎に手を当て考えるような仕草をし、僕に聞き返してきた。

 

 

「その情報は確かなものなのか?」

 

「正直、わかりません……ですが、相手はIS学園やドイツを襲撃しているのは確かです」

 

「……わかった。とりあえず、お前はトレーニングルームにいろ」

 

「わかりました」

 

 

事務室から出て、トレーニングルームに向かおうとすると、チーフさんが「そういえば」と僕を呼び止めた。

 

 

「ナターシャはどうした?」

 

「多分、イーリスさんのところに。昨日、遅くまで2人で飲んでたようです」

 

「そうか……わかった。引き止めてすまない」

 

「いえ。ではこれで」

 

 

さて、軍はどう対応するか……犠牲を出さないことが一番いいことだけど……。

 

まぁ、ここにいるのは僕なんかよりも本格的な訓練を受けている軍人の人ばかりだ。今は心配せず、朝のトレーニングをこなそう。

 

トレーニングルームに入ると、すでにジェニファーとステフがトレーニングをしているところだった。まだ予定の時間よりはかなり早いのに……。

 

 

「あ、ショウ。おはよう」

 

「おはようステフ。ジェニファーも」

 

「……おはよ」

 

 

ぶっきらぼうながらも、ジェニファーが返事してくれた。なんとなく嬉しい。

 

 

「2人とも、早いね」

 

「昨日、ショウが朝早くに訓練してるの見てね。ジェニーが私たちもやるぞって張り切っちゃって」

 

「ステフ!?」

 

「そうだったんだ……」

 

 

まぁ、留学という名目で来てるから。多くのことを学びたいしね。

 

 

「ショウ、昨日はあの後大丈夫だった?調子悪かったみたいだし……」

 

「うん。もう大丈夫」

 

 

それに、今日は襲撃があるかもしれない。体調は万全でないと……。

 

 

「大丈夫ならいいんだけど、昨日ジェニーがすごい心配しててさ。あれが本当に私に勝った相手なの、って」

 

「ステフ、さっきからいらないことばかり言ってないで、さっさとトレーニング始めなさいよ!」

 

「OK、OK。そんなにカリカリしないでよ、ジェニー」

 

「誰のせいよ。ったく……」

 

 

ジェニファーに怒鳴られ、ステフはトレーニングを再開した。

 

さて、僕もトレーニングしようかな。いつ襲撃が来るかわからないから、そこまでしっかりやらないように……。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

二日酔いでガンガンする頭を抱えながら、私……ナターシャはチーフに呼ばれたので事務室に来ていた。

 

朝から散々だわ……起きたらイーリスの部屋だし、ショウゴからのメールは事務的なメールだったし……。

 

 

「おい、ナタル。お前大丈夫かよ?」

 

 

存在が暑苦しい男、ハッターに心配されるけど……まぁ、問題はない。

 

 

「大丈夫よ。……それで、チーフ。朝から召集かけて、何かあったの?」

 

「ああ、実は将冴から情報提供があってな。今日、テロリストの襲撃があるそうだ」

 

「え!?」

 

「おいおい、穏やかじゃねぇな」

 

 

テロリストの襲撃なんて……ショウゴが来ているってときに!

 

でも、なんでショウゴがそんな情報を……。

 

 

「それでだ。今日の代表候補生2人の訓練は中止。出撃態勢で待機にする」

 

「少年は?」

 

「ハッター、すまないが昨日と同じようにトレーニングに付き合ってあげてくれ」

 

「いいのか?」

 

「将冴は留学生としてきている。軍がやるべき仕事を手伝わせるわけにはいかない。それに、IS学園から怪我をさせるなと念を押されている」

 

「私もチーフの意見に賛成よ」

 

 

ショウゴに危険なことをさせるわけにはいかない。もうあの時……銀の福音(あの子)が暴走したときのように、ショウゴに傷ついて欲しくない。

 

 

「敵の勢力もわからない。ナターシャ、お前も出てくれるか?」

 

「ええ、もちろん」

 

「よし。ISは用意しておく。いつでも出撃できるように準備しておけ」

 

「了解」

 

 

IS……久しぶりね。

 

 

「では頼むぞ」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

軽く流す程度のトレーニングをしていると、チーフさんとハッターさんがトレーニングルームに入ってきた。僕達はトレーニングを一旦止め、二人の前に整列した。

 

 

「連絡事項がある。ジェニーとステフ。お前達の今日の訓練は中止。すぐに出撃態勢で待機だ」

 

「チーフ、何かあったのですか?」

 

「今日、テロリストの襲撃があるという情報があった。2人には、それを撃退してもらう」

 

 

2人って……

 

 

「あの、僕は……」

 

「昨日に引き続き、ハッターと訓練を続けろ」

 

「なっ、どうしてですか!?」

 

「将冴、お前は留学生としてここに来たんだろう。軍に所属しているわけでも、アメリカの国籍を持っているわけでもない。今回の問題はアメリカ軍が処理する」

 

「で、でも……」

 

 

襲撃の黒幕は……ダイモンは僕が……。

 

いや、これは僕のワガママだ……。

 

 

「わかり、ました……」

 

「……連絡は以上だ。2人はすぐに準備しろ」

 

「「了解!」」

 

 

チーフさんはトレーニングルームを後にする。ジェニファーもチーフさんに続いて行った。

 

 

「ショウ。テロリストの情報って、もしかして……」

 

「ステフ、気をつけて。多分、一筋縄じゃいかない」

 

「う、うん……」

 

 

ダイモンが力を与えたと言っていた……。

 

一体何が目的なんだ。




アメリカ編は、そこそこ長くなりそうですね。

あと10話くらいで終わるかと思っていたんですが、もう少しかかりそうです。
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