IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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我慢できずにブレメモガチャを30回ほど回してきました。

クラリッサ実装されるまでにはまた500枚たまるさ……。

結果としては更識姉妹の☆4が揃って歓喜しました。裸ワイシャツ最強。ぐへへ


137話

 

「うっ……くっ……」

 

「ジェニー!」

 

 

頭がクラクラする……。

あの蛇みたいなのの尻尾ではたき落とされて、頭を打ったみたい。

 

シールドエネルギーも残り少なくなってきている。

これ以上の戦闘は難しいけど、このまま逃げてもこの蛇は私たちを追ってくるはず。

 

……ステフだけでも逃さなきゃ。

 

 

「ステフ!私が時間を稼ぐから退却して!」

 

「何言ってるの!?ジェニーを残して退却なんて……」

 

「今のままじゃ、私もステフもやられる!ステフは退却して補給してきて!私はギリギリまで足止めする」

 

「で、でも……」

 

「いいから言う通りにしなさい!」

 

 

尻込みしているステフに怒鳴りちらした。

ステフも、これが効いたのか基地の方へ向けて飛び去った。

 

よし、あとはステフの補給が終わるまでこいつの足止めをすればいい。

 

 

「ほら、こっちよ」

 

 

8つある砲門で蛇にビームを浴びせる。一つ一つは弱いけど、牽制程度にはなるはず。

 

距離をとれば、尻尾の攻撃も問題ない。あとは、遠距離攻撃に注意すればいい。

 

 

「あれ、なんで……」

 

 

何度もビームを蛇に放っているのに、蛇はこちらを気にも止めず、ステフが飛んで行った方を眺めてる。

 

 

「こっちよ!こっちを向いて!」

 

 

何度も。何度も何度もビームを放つのに、こちらを向かない。相手にならないってことなの!?

 

蛇は完全にこちらを無視している。そして、ずるりと体を動かすと、基地の方へ進んでいく。

 

 

「行かせない!」

 

 

私は急いで蛇の尻尾を掴み、行かせないようにする。

 

くっ、なんて力なの?

ブースターを全開にしているのに、少しずつひきづられていく!

 

 

「止まれって……言ってるでしょ!」

 

 

すると、蛇の頭が私の方を向いた。

 

邪魔をした私に腹を立てたの?

それならそれで好都合よ!

 

 

「先に進みたいなら、私を倒してからにしなさい!」

 

 

尻尾を捕まえたまま、装甲脚の砲門を蛇に向け何度もビーム放つ。効かないのはわかってるけど、行かせるわけにもいかないのよ!

 

と、蛇が突然大きく動き出した。まるで私を振り払うかのように。

 

 

「くっ、このぉ!」

 

 

私は耐えきれず掴んでいた手を離してしまう。その瞬間、蛇の体が私を取り囲んだ。

 

まずい、逃げ道がない!?

 

 

「くそっ!」

 

 

蛇の頭に向かって飛び上がり、装甲脚を展開する。

少しでも怯んでくれれば……

 

 

「があっ!?」

 

 

私が飛び上がったと同時に、体に蛇の体が巻き付いた!?

 

 

「くっ、ぐあぁ!?」

 

 

ギリギリと締め上げてくる。

シールドエネルギーがみるみる減っていく。

 

くっ……このままじゃ……

 

 

ピピッ

 

 

レーダーに反応……?

すごい速さでこっちに……

 

 

ガァンッ!!

 

 

大きな衝撃音とともに体を締め付けていた拘束が解け、そのまま落下する感覚を覚える。

 

けど、地面にぶつかる衝撃がない。

 

その代わりふわっと受け止められる感覚が……

 

 

「ジェニファー、怪我はない?」

 

「あ、あんた……」

 

 

やすいコミックヒーローのようなフルスキンタイプのISが、私を抱きかかえていた。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

「……よぉし、少年!教えた通りに打ち込んでみろ!」

 

「はい!」

 

 

ハッターさんに教えてもらった通り構える。

 

右半身を引いて……腰だめで拳を構えて……。

 

 

「ハッター軍曹!訓練中に申し訳ありません」

 

 

僕が構えたところで、リングに近づく1人の男性が……かなり慌てている様子だけど……。

 

 

「あん?どうした?」

 

「はい、実は今行われている戦闘の状況が芳しくなく、今ステファニー・ローランドがこちらに向かっていると……」

 

「……それで?」

 

「え?」

 

「それを俺に言って何をして欲しいんだ」

 

「いや、その……」

 

「訓練の邪魔だ、出て行け」

 

「も、申し訳ありません!」

 

 

ハッターさんがそう言い放つと、男性はいそいそと出て行ってしまう。

 

ステフが……ステフだけ?

ジェニファーは?

 

 

「すまないな少年。さあ、こい!どんどんこい!時間が許す限り、俺に何度でも打ち込んで……」

 

「ハッターさん」

 

「ん?」

 

「行きます」

 

 

僕は大きく踏み込み、右の拳をハッターさんのお腹に叩き込んだ。

 

 

「ぬっぐうぅ!?」

 

 

ハッターさんは数歩後ずさり、そのまま仰向けに倒れこんだ。

 

 

「あ……」

 

 

まずい、不意打ち気味に打ち込んじゃった……。

 

 

「は、ハッターさん?」

 

 

ハッターさんの顔の前に手をかざして意識があるか確かめてみるも、なんの反応もない。

 

本当に気絶させてしまった……。

 

 

「すいません、ハッターさん。すぐに戻ります」

 

 

今はジェニファーの元に行かなきゃ。

 

僕は義肢をつけたまま基地の外へ出て、すぐにテムジンを纏った。

 

 

「ステフが基地に向かっているって言っていた……レーダーに反応があるかも……」

 

 

レーダーの範囲を広げると、基地に向かってくる反応が一つ。これだ。

 

スライプナーをブルースライダーモードにして、レーダーを頼りにステフの元へ向かう。

その途中で、通信が入る。

 

 

『将冴、何をしている!』

 

「チーフさん……」

 

『なぜISを……いや、ハッターはどうした!なぜそこに』

 

「すいません、2人が危ないのに、黙って訓練しているわけにはいきません」

 

『君がそう思うのはわかるが……』

 

「罰は受けます。申し訳有りませんが、通信を切ります」

 

『おい、待』

 

 

チーフさんの制止を聞かず、僕は通信を切る。すいません、チーフさん。

 

と、レーダーではかなり近くに来たんだけど……いた。

 

 

「ステフ!」

 

「え……ショウ!なんでここに!?」

 

「それは後で。ジェニファーは?」

 

「私を逃がすために、1人で敵と……」

 

「どんな敵?」

 

「最初はただの球体みたいなのだったの……でも、途中から蛇みたいに……」

 

 

蛇……ドイツで見たようなやつかな?あの時は少し荒れていてたから、よく覚えてないけど。

 

 

「わかった。僕はジェニファーのところに行く。ステフは基地で補給を」

 

「嫌!私も!」

 

「ジェニファーに退却しろって言われたんでしょ?しっかり補給を終えてからきて」

 

「ショウ……」

 

「それじゃ、行ってくる」

 

 

スライプナーの出力を上げ、加速する。

あいつら……ダイモンオーブを1人で相手するのは危険だ。

 

 

「レーダーに反応……いた!」

 

 

ジェニファーが大きな蛇のようなダイモンオーブに巻きつかれている。

 

……蛇というより芋虫みたいなんだけど、今そんなこと言ってる場合じゃない。

 

 

「行くよテムジン!」

 

 

ブルースライダーのまま、蛇だか芋虫だかわからないダイモンオーブに突撃する。

 

その衝撃で、ダイモンオーブがジェニファーを離した。

 

そのまま落下するジェニファーをキャッチする。

 

 

「ジェニファー、怪我はない?」

 

「あ、あんた……」

 

 

ISはかなりボロボロになっているけど、目に見えて大きな怪我は無さそうだ。よかった……。

 

 

「どうしてここに……チーフに止められて……」

 

「2人が危ないって聞いて、いてもたってもいられなくなってね。来るのが遅れてごめん」

 

「べ、別に来てくれなんて頼んでない!ていうか早くおろせ!」

 

「あ、ああ。ごめん」

 

 

ジェニファーをそっとおろす。でも、少しフラついている……大丈夫かな?

 

 

「と、とにかく!あんたは早く戻りなさい!ここは私一人でも……」

 

「嫌だよ。そんなボロボロの状態のジェニファーを置いて戻るなんてできない。それにっ!」

 

 

僕はジェニファーの手を引く。

 

ジェニファーのいた場所に、ダイモンオーブのビームが着弾した。

 

 

「なっ……」

 

「2人なら、フォローし合えるでしょ?」

 

「え、あ……」

 

「ほら、しゃんとして!また来るよ」

 

「わ、わかってる!」

 

 

ダイモンオーブからのビーム攻撃を2人同時に躱す。

 

 

「ジェニファー、まだ余裕はある?」

 

「言われなくても!」

 

「無理しないで、援護に徹して」

 

「指図するな!」

 

 

そう言いながらも、少し下がって援護する体勢になってくれるんだ。

 

素直じゃないね、ジェニファーは。

 

 

「さぁ、ダイモンの好きにはさせないからね」




次回で戦闘終わりかなぁ。

将冴くんがどんどん超人に……
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