ちょっとダラダラとしすぎましたね。
束編は終始ダラダラほのぼのやっていく予定です。
アメリカ留学最終日、空港に来ていた。
僕の他にも、ナターシャさん、ハッターさん、ジェニー、ステフが来ている。
「もう一週間経っちゃったわね」
車椅子を押してくれているナターシャさんが小さく呟く。
まぁ、短期留学だし、この一週間は僕にとって実りある一週間となった。
「全くだ!よく俺の特訓についてこれたモンだ。グレイトなやつだぜ!」
「ちょっとハッター、最後まで暑苦しいのやめてよ」
「暑苦しいとはなんだ!小娘がっ!」
「小娘とは何よ!年がら年中テンガロンハットなんかかぶって、似合ってるとでも思ってるの?」
「なにおう!?」
二人はそのまま言い争いを始めてしまう。
まぁ、暑苦しいですよ、ハッターさん。
えぇ、特訓中もずっと暑苦しかったです。
「一週間あっという間だったね。最初の頃はどうなるかと思ったけど。主にジェニーが」
「わ、悪かったわね……」
「あのまま一週間過ごすことになってたら、僕絶対にくじけてたと思う……」
「だから悪かったって!もうショウにきつく当たってないでしょ!」
「最初っから素直になってればよかったのに」
「それは……その……」
「まぁ、もう気にしてないから」
最初の頃のツンツンしていた態度はすっかり丸くなった。認めてくれたってことだから、僕も素直に嬉しい。
「でも、チーフが来れなくて残念だったね。他の仕事が入ったとかで……」
「うん。空港に来る前にお礼は言っておいたんだけどね」
「そうなんだ。何か言ってた?」
「なんか、よくわからないけど、こんなの渡された」
僕はチーフからもらったものを取り出して、ジェニーとステフに見せた。
それは小さな冊子で、表紙には「戦闘教義指導要綱」と書かれていた。
「それ、チーフが訓練中にたまに口走るやつじゃない?ショウがいる間は、一回も言わなかったけど」
「そういえばそうだね。『一撃必殺』とか言ってるもんね」
「チーフさんがわざわざ渡してくれたんだ。飛行機でゆっくり読んでみるよ」
指導要綱をしまい、ナターシャさんとハッターさんの方を見る。
「筋肉バカ!」
「無駄乳娘!」
喧嘩のレベルがとても低い。
「二人とも、もうやめてください。とても低レベルになってますよ?」
「だってハッターが……」
「おいおい、先に言ってきたのはナタルの方じゃねぇか!」
「ほらほら、二人とも」
二人をなだめると、納得いかない顔をしながらも喧嘩をやめる。
っと、そろそろ飛行機の時間か……
「もう時間なのね。またいつでも来て。私も遊びに行くから」
「特訓が恋しくなったら、またこいよ!いつでもカモンだ!ぜ!」
「そのうち、IS学園にも行くから」
「その時は案内してねぇ!あ、クラリッサさんとも直接お話ししたいかも」
ギリッとナターシャさんが歯をくいしばる音が……
「絶対に奪うから……」
「なんか言ったか?ナタル」
「なんでもないわよっ!」
「なんで怒ってんだよ……」
はは、ナターシャさんが恐ろしくて直視できないや……。
「それじゃあ、皆さん。一週間という、短い間でしたがありがとうございました。また来た時は、よろしくお願いします」
みんなに手を振り、僕は搭乗口へ向かった。
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「行っちまったな」
「ステフ、帰ったら訓練付き合ってくれる?」
「もちろん、次に会うまでに強くなって、ショウを驚かせないとね」
「……あ!!」
「どうした、ナタル。急に大声出して……」
「ショウゴにお別れのキスするの忘れてた!!」
「ナターシャ少尉……」
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搭乗口に向かう途中で、僕は携帯を取り出し束さんのラボの番号を呼び出した。
すると、1コール目が終わる前に、通話がつながった。
『もすもすひねもすぅ〜?しょーくんだけのアイドル、篠ノ之たば』ブツッ
「あ、思わず切っちゃった」
あのハイテンションには、ちょっとついていけない。
まぁ、すぐにあっちから掛け直してくるだろう。
ピリリリ
っと、言ってるそばから。
「もしもし、束さん?」
『しょーくん酷いよぉ〜!そっちからかけてきたのに切っちゃうなんてぇ!』
「すいません、あまりのテンションでびっくりして」
『まぁいいんだけどねぇ。それでそれで、どうかしたのかな?かなかな?』
「はい、これから飛行機に乗ります。日本行きでいいんですよね?」
『大丈夫だよぉ〜。空港に迎えを行かせるから、ついたらそれの指示に従ってねぇ』
それって……ものじゃないんだから。
ん?でも、迎えってクロエさんのことじゃないのかな?
束さんがクロエさんのことを、
「まぁ、わかりました」
『それじゃあ、待ってるねぇ』
通話が切れる。
……どうして束さんと会うとなると、こう気が重くなるのか……。
いつもサプライズ的なものを用意してるからなぁ、束さん。今回は何を用意しているのか……。
「……ナターシャさんの二の舞は防いだ方がいいよね……」
さらに気が重くなるのだった。
アメリカ編はこれで終わり。
次は束編。
……はぁ、将冴君と同じくらい気が重い……。