IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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だんだん暑くなってきましたね。

なんだかんだで、ISブレイジングメモリーをだらだらと続けている作者です。シャルイベも今やってる高難度イベも、報酬であるメダル50枚もらうまでやってしまい、まさかここまでやるとは思わなかったと、内心ドキドキもんです。

いつかクラリッサが実装される日を待ちわびながら、だらだらと続けていこうと思います。


148話

 

夕食をマドカに食べさせてもらい完食すると、クロエさんが部屋に入ってきた。

 

 

「あ、クロエさん。夕食、ごちそうさま。美味しかったです」

 

「お口に合ったようなら良かったです。そうそう、束様が義肢は明日の朝にはメンテナンスが終わると仰っていましたよ」

 

「本当ですか?」

 

「はい。束様も張り切っていました」

 

 

早く終わってくれるのは嬉しい。生活のすべてを誰かに手伝ってもらわなきゃいけないのは、申し訳ないからね。

 

 

「将冴様はこの後どうされますか?」

 

「もう寝ようかと思います。移動とか、束さんのアレで疲れてしまって」

 

 

束さんに聞きたいことがあったけど、義肢とバーチャロンのメンテナンスが終わるまで待ったほうがいいだろう。

 

束さんのことだから、明日までには義肢くらいは仕上げてくれそうだけれど……。

 

 

「そうですか。では、部屋までお連れしますね。あ、シャワーと着替えもお手伝いしないといけませんね」

 

「着替えは手伝ってもらいたいですが、シャワーは義肢が戻ってからでも……」

 

「そう遠慮なさらず。それに、もう2年前に将冴様の体はすべて見させていただきましたので」

 

「いや、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいので……」

 

 

前に見られていたとしても、2年も経てば恥ずかしさは戻ってくるわけで……それに、今僕にはクラリッサという恋人がいるんだ。

 

 

「なら私が手伝おうか?」

 

「マドカはもっとダメだから……」

 

 

同年代の女の子に入れてもらうなんて、それこそ冗談ではない。

 

 

「将冴、お前は我儘だ」

 

「これって我儘っていうの?」

 

「将冴様、観念してください」

 

「なんでクロエさんはそんなにやる気なの!?」

 

「先ほどの束様と将冴様の絡みを見ていたら、私もやりたくなりまして」

 

 

マジでクロエさんが束さんに毒されている……。ずっと束さんといたらこうなってしまうのか?

 

 

「いや、明日には義肢が戻ってきますから、今日のところは着替えだけ……」

 

「しかし……」

 

 

しかしではなく……あぁ、もうどうすれば……。

 

 

「お前ら、うるせぇぞ!静かに飯も食えねぇ!」

 

 

今まで我関せずだったオータムさんが、バンッとテーブルを叩きながら立ち上がり、僕のところまでズンズンと歩み寄ってくる。

 

 

「お、オータムさん?」

 

「エム、クロエ。こいつ借りるぞ」

 

「え、あ、はい!」

 

「いたいけな少年を襲うつもりかオータム」

 

「テメェは黙ってろ!」

 

 

マドカにそう叫ぶと、オータムさんは僕を抱え上げた。

 

 

「ちょ、オータムさん!?何をして……」

 

「黙ってろ」

 

「は、はい……」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

どうしてこうなった……

 

僕は今、自室のシャワールームの椅子に置かれている。腰にタオルを巻いただけの状態で。こんなこと前にもあった気がする。

 

あの時は山田先生だっただろうか……。

 

というか、オータムさんの手際の良さにびっくりして、絶賛放心状態中なんだ。気づいたらこの格好とか、オータムさん慣れているのかなんなのか……。

 

と、オータムさんがシャワールームに入ってくる。シャツにホットパンツの姿はそのままだけど、裾が濡れないように腕をまくっている。そして髪をひとまとめにしてポニーテールにしている。

 

 

「ほら、頭洗うから目瞑れ」

 

「わっぶ!?」

 

 

上からシャワーをかけられる。

 

 

「お前髪伸びすぎじゃないのか?片目隠れてるだろ」

 

「昔っからこの髪なんですけど……」

 

「ふーん……」

 

 

オータムさんは相槌を打ちながらシャンプーを泡立て、僕の髪洗い始めた。

 

これはなかなか気持ちいい……

 

 

「オータムさん、兄弟とかいるんですか?」

 

「なんでそんなこと聞くんだよ」

 

「ずいぶん手慣れているなと思いまして……」

 

「そういうことか……。いねぇよ。前にエムの面倒見ていたことがあったから、それで慣れただけだ」

 

「マドカの?」

 

「その辺は込み入った話だ。そのうち、うさ耳博士から聞かされるだろ」

 

 

ふむ……そういうことなら仕方ないか。ダイモンの話と一緒に話してくれるだろうか。

 

 

「泡流すぞ」

 

「あ、はい」

 

 

また頭からシャワーをかけられる。

オータムさんは流し残しがないように丁寧に流してくれる。

 

 

「かゆいところはないか?」

 

「ありません」

 

「ん。次、体洗うぞ……って、ここスポンジとかねぇのか。しゃあねぇな……」

 

 

そう呟くと、ボディーソープを手に出し泡立てた。

 

まさか……

 

 

「くすぐったいかもしれないが、我慢しろよ」

 

 

ピタっと背中に柔らかい感触。

そのままゆっくりと背中を隅々まで洗っていく。

 

 

「あ、あの……そこまでしなくても……」

 

「そのまま放っておいたら気分悪いだろうが。黙って座ってろ」

 

 

オータムさんは面倒見のいい人なんだな……。前の電話の時は、すこしおっちょこちょいなところがある人だと思っていたけど……。

 

 

「しかし、お前この体すごいな。無駄な筋肉がないぞ」

 

「昔から鍛えていたので。アメリカでも、すこしハードなトレーニングしていましたから」

 

「留学していたんだっけか?」

 

「はい、ナターシャさんに誘われて」

 

「そうか。よし、前も洗うぞ」

 

「あ、いや、前は……」

 

「タオルで隠してあるからいいだろ。ほら、じっとしてろ」

 

 

隠してあっても恥ずかしいものは恥ずかしいものだ。

 

まぁ、特に何もなくシャワーは終わったのだけれど……。




後にオータムはこう語ったという。

「チラッと見ただけでも相当なモノだった……シャワーだけでも精一杯だったから、顔に出さないようにするのが大変だった……」



あ、明日の更新お休みします←
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