IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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お久しぶりです。

前回、日曜お休みするとか言っておいて金曜土曜も休んでしまって申し訳ありません。

リアルでお仕事が続いて、お休みしてしまいました。

今日から過去編を何話か書いていきます。過去編は三人称視点で書いていきます。


150話

〜10年前〜

 

真っ暗な部屋の中、篠ノ之束はパソコンと向き合い一心不乱にキーボードを叩いていた。その傍には、束よりもひと回り大きな人型の機械が佇んでいた。

 

 

「出来た」

 

 

束がエンターキーを叩くと、傍の機械が起動し頭を上げた。

 

 

「プログラムにもエラーは無し。むふふ、ちーちゃんに見せたら驚くかな?やっぱり、最初にちーちゃんに乗ってもらいたいしね。このIS(インフィニット・ストラトス)には」

 

 

束は携帯電話を開き、親友である織斑千冬に連絡を取ろうとするが、1通のメールが届いていることに気づく。

 

それは、以前に束が政府に送ったISによる宇宙での活動の計画書に対する返事だった。

 

その返事を一言でまとめてしまうなら、そんな荒唐無稽な夢物語に付き合ってられないという内容だった。

 

 

「ふん、これだから頭がセメントで固められている奴は……まぁ、いいさ。政府に認められなくたって、束さんは1人でできるもん。さて、ちーちゃんに連絡を……」

 

 

再び千冬の番号を呼び出そうとすると、今度は電話がかかってきた。相手は非通知で、何者かは皆目見当もつかない。

 

 

「まったく、束さんに悪戯電話?ハッキングしてそいつの携帯電話突き止めて、エッチなサイトに片っ端から登録してやろうか……」

 

 

いつもなら無視する束だが、この時は千冬への連絡を邪魔された怒りから、電話をパソコンにつなげてから通話をつなげた。

 

 

「はいはいこの電話にかけてきた命知らずはどこの誰かな?いくら温厚な束さんでも、ちーちゃんとの交流を邪魔する奴はロードローラーに轢かれて脳髄ぶちまけたほうが……」

 

『なかなか面白い物を作っているようだな』

 

「……君、誰だい?」

 

 

開口一番に言われた言葉は束の言葉を止めた。

 

電話の相手が言っているのは明らかにISのことだとわかったからだ。束がISを作っていることを知っている者は誰もいない。政府に送ったのはあくまでも計画書であり実際に作っていることは知らないはずだった。

 

 

『私か……ダイモンとでも名乗っておこう』

 

「ふぅん……それで束さんに何か用なのかな?ISを作っていることは、誰にも教えてないはずなんだけど」

 

『少し調べさせてもらっただけだ。なるほど、君が作っている機械人形はISというのか』

 

「いいから早く要件を言ってくれないかな?束さんは君みたいな暇人と違って忙しいんだよ」

 

『そう急かすものでもない。私は君からそのISを買い「断る」

 

 

即答だった。

 

 

『断るか……君の言い値で買わせてもらおうと思ったのだが……何か理由でも?』

 

「どこも誰とも知らない人間以下のゴミに話すわけないじゃん。バカじゃん?死ねば?だいたい、束さんはお金に興味はないのさ」

 

『それは残念』

 

「……いったい束さんからISを買ってどうしようというの?」

 

『売らないんじゃなかったのかな?」

 

「今でもそのつもりはないよ」

 

『だろうな。……君からISを買う理由については、話す義理もないので黙秘させてもらう』

 

 

束はこのダイモンという男の真意を測りかねていた。

もともと、人付き合いの得意ではない束が電話越しの相手のことがわかるわけがないのだ。

 

 

『まぁいい。取引は失敗したが、私にも考えがある。篠ノ之束。ISは世界に認知されるべきだ』

 

「何をするつもり?」

 

『すぐにわかる。楽しみにしていたまえ』

 

 

ブツッ、と通話が切れる。

 

束の胸中に、言いようのない気持ち悪さが渦巻いた。

 

いったい何をするつもりなのか……早く対策を考えたほうがいいのではないだろうか……グルグルとそんな考えが巡っていた。

 

 

「……ちーちゃんに連絡する気分でもなくなっちゃったな。あ、そういえばハッキング……」

 

 

カタカタとキーボードを叩き、ダイモンの情報を読み取ろうとするも、画面にはエラーの文字だけが浮かび上がる。

 

 

「……本当に、何者なの」




短いですがこんな感じで。

過去編が思ったようにかけないこのもどかしさ。
ここまで話を膨らませず、クラリッサとイチャイチャするだけの作品にすればよかった。
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