IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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どうもこんにちは。ブレメモの猫耳鈴イベントデイリー2位で小踊りしている作者です。

過去編その2。

そこまで長々とやるつもりはありませんので、今週には終わるのではないかなと思います。


151話

 

束にダイモンと名乗る謎の人物から電話がきてから一夜明け、束の研究室に来客が来ていた。

 

 

「束、いるんだろう?お前が休んだ分のプリントを持ってきたぞ」

 

 

束の幼なじみで親友の織斑千冬だ。

 

 

「おい束」

 

 

しかし返事がない。

 

千冬は「はぁ……」とため息をつくと、麻袋から木刀を取り出し、部屋をキョロキョロと眺めながら物色し始めた。

 

 

「……そこか」

 

 

部屋の一角にある大きく膨らんだ布団に目掛けて木刀を突き立てた。

 

 

「むぐぉふ!?」

 

「いつまで寝ている。もう夕方だぞ」

 

「ち、ちーちゃん容赦なさすぎるよぉ〜」

 

「普通に起こしても起きないではないか。ほら、プリントだ。たまには学校に来い」

 

「あんな無駄な知識をのんべんだらりと教えているつもりの牢屋になんて行くつもり無いよ。ここにこもっていたほうが何倍もマシさ」

 

 

束は千冬から受け取ったプリントにさっと目を通すと、すぐにビリビリと破り捨ててしまう。

 

 

「はぁ……これではお前のためにプリントを持ってくるのも馬鹿らしくなるな」

 

「今度から持ってこなくてもいいよ。と、そうだそうだ。ちーちゃんに見せたいものがあるんだよ!」

 

 

打って変わってテンションを上げた束は千冬の手を引いた。

 

 

「な、なんなんだ束?」

 

「昨日ようやく完成したんだよ!」

 

「完成って、いったい何が……って、これか……」

 

 

束に連れてこられた先には、昨日束が完成させたばかりの白いISが鎮座していた。

 

 

「どう、どう?すごいでしょ!」

 

「あ、ああ……これは動くのか?」

 

「モチのロンだよ!まぁ、人が乗らないと動かないし、その人の適正もあるけど、ちーちゃんなら誰よりもうまく動かせるはずだよ!」

 

「わ、わたしか?」

 

「まぁ、まずはちーちゃん乗ってみてよ。是非とも感想を聞かせて欲しいなぁ」

 

「急にそんなことを言われても……一夏が家で待ってるから、早く家に戻らなくては……」

 

「ほらほら、いいからいいから。ここから乗り込んで!」

 

「あ、おい!」

 

 

強引な束に押し切られ、千冬はISに乗り込まされてしまう。

 

 

「束、こんな押し売りみたいなやり方……それにわたしは操縦の仕方もわからないんだぞ?」

 

「それはISが教えてくれるよ。それに今日は手足を動かすだけで……」

 

 

その瞬間、束のコンピューターがメッセージを受信する。

 

 

「(ん?誰から……まさか昨日の……)ちーちゃん、ちょっと待っててね」

 

 

束がコンピューターを操作し、メッセージを開く。

 

 

(政府の秘匿通知……そういえば私にも届くようにしたんだっけ……これって……!?)

 

 

メッセージに内容は驚くべきものだった。

世界中のコンピューターがハッキングされ、ミサイルが日本目掛けて発射されたと書いてあった。

 

 

(どうしよう……多分昨日のあいつだ。世界に認知されるべきとか言っていたけど、こんな手段を取るなんて……)

 

「おい束。何かあったのか?」

 

「え、いや……(ちーちゃんにあいつの存在を知らせるのはまずい……巻き込んだら、絶対にいっくんを一人っきりにしちゃう……でもミサイルを対処するには、ISを使わないと……)」

 

 

ISを使わなければならない状況にあるが、千冬がこの事態を引き起こしたのがダイモンと知ったら、自分も関わると言いかねない。

 

束はできるだけ千冬を巻き込みたくなかった。

 

 

「……実はね、ちーちゃん」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

「とまぁ、そんなわけで、私はダイモンの罪を被ったわけだよ」

 

「それが白騎士事件……」

 

 

聞かされた真実に、僕は驚きを隠せなかった。

 

世間で伝えられている話と全く違うというのもあるし、ダイモンがそんな昔から関わっていることを知ったからだ。

 

 

「おかげで束さんは追われる身。全く人気者はつらいよねぇ」

 

「あはは……」

 

「その後はしょーくんも知ってる通りだよ。私は政府に頼まれてISコアを作り、家族は重要人保護プログラムとかいう意味のわからないもので不自由な生活を送ることになった」

 

 

箒からもその話は聞いた。

となると、箒も遠回しではあるがダイモンに関係しているわけか……。

 

と、その時、研究室の扉をノックする音が響いた。

 

 

「失礼。朝食持ってきたわ」

 

 

お盆を持ったスコールさんが入ってきた。

 

 

「すーちゃんありがとう。続きは食べながらにしようね。すーちゃんも食べる?」

 

「ええ、そうさせてもらうわ。私たちの話もあるだろうしね」

 

 

僕は朝食に手をつけながら、昔話の続きを聞くことにした。




どうも短い……。

スランプかなぁ……もう少し水増しできそうな気がする。
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