今回は将冴頑張れMARZのお手伝い?な回です。
多分今作初のあのロケット。
束さんのところにきて3日目。
今日も今日とて暇を持て余してます。
暇すぎてマドカに腹筋をペシペシ叩かれまくってます。スコールさんは僕が逃げないようにとか言いながら、僕を膝の上に置いて拘束してるし、オータムさんはそれを横目にコーヒー啜ってますし……お腹のマドカ手の跡が消えません。
束さんは相変わらず研究室にこもってバーチャロンのメンテをしている。束さんにしては時間がかかってる気がするな……まぁ、結構無茶な使い方してたし、しょうがないか。
そういえば、今日はクロエさんの姿を見ていないな……。
「将冴君、ぼーっとしてどうしたの?」
「いえ、クロエさんを見かけないなぁと思って……」
「クロエなら、今日はMARZの仕事があると言っていたぞ」
お腹を叩くのをやめたマドカが答えてくれる。
「MARZの?」
前に束さんが、クロエさんを表向きの社長にするって言っていたっけ……。
そういえば、僕は企業所属なのにそれらしいことは何もやってないなぁ……まぁ、テストパイロット扱いだし、バーチャロンの稼働データを取るのが仕事みたいなものだけど。
「フランスの……デュノア社だったか?そこと話があるんだとか言っていたな。今は自室で変装してる」
「変装って……」
いやまぁ……クロエさんの容姿は確かに目立つからなぁ……。銀髪の女性なんて、そう滅多にいないし。
……あれ、滅多にいないはずなのに、僕2人も知り合いだ。
「確か、オータムが護衛として同行するのよね?」
「ん?ああ、そうだけど……面倒くさいったらねぇよ。あいつ、そんじょそこらのIS乗りより強いから、護衛なんていらないだろうに」
はは……バーチャロンをもらったばかりの頃を思い出すなぁ……。
「せっかくだし、将冴君も付いて行ったら?暇そうにしてるし」
「んー……」
デュノア社か……まぁ、事情があったとはいえ、あの会社がMARZに吸収されたのは僕が束さんに頼んだからだし……一度は見に行ったほうがいいかな。
「僕が行っても問題なければ……」
「あら、よかったわねオータム」
「どういう意味だ、スコール!?」
「なんでもないわ」
オータムさんはスコールさんに勝てないようで……。
まぁ、僕もスコールさんには勝てない気がするけど。
と、その時。部屋の扉が開き、誰かが入ってきた。
「すみません、スコール様。お待たせいたしました」
そこにいたのは、黒髪三つ編みに瓶底グルグルメガネをかけたぱっと見冴えない感じの女性だった。
……あれ、でもこの声って……。
「将冴様?どうかしましたか?」
「やっぱりクロエさん!?」
「はい、やっぱりしなくてもクロエです」
なんかもう……完全に別人じゃないか……本当に誰だよ。
「あの……何かいけないところでもありますか?」
「いや、ちょっと驚いただけだから……気にしないでください」
「そうですか?……っと、オータム様。そろそろ……」
「わかってる。……ああ、それとこいつも連れてくからな」
ポンポンと、僕の頭を叩くオータムさん。
言おうと思ってたことを先に言ってくれた。
「将冴様もですか?」
「はい。シャルのお父さん……デュノア社長に、少し挨拶した方がいいと思って。迷惑でなければ、一緒に行かせてくれませんか?」
「はい、それは構いませんが……」
何やら怪しい雰囲気のクロエさん。
はて、何か不都合でもあるのか?
「まぁ、大丈夫だろ。将冴だって、IS乗ってんだし、そこそこ強いんだろ?」
「……それもそうですね。さっそく行きましょう」
「なんか、僕怖くなってきたんだけど……?」
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「あの……これは……」
僕は今、車椅子ごとあるものに固定されている。
そのあるものとは……
「しっかり固定しないと危ないですので……この人参型ロケット」
「大丈夫だ、すぐに慣れる。人参型ロケットに」
「なんで人参型ロケットなんですか!?ていうかロケットで行くんですか!?飛行機とかじゃないんですか!?」
フランスまで片道1時間。超高速人参型ロケット。作・篠ノ之束。
「……頑張ってください」
「なんで応援されたの……」
「気をしっかり持てよ」
「なんでそんな意味深なことを!?」
そうこう言っているうちにカウントダウンが始まった。
いや、あの心の準備が……。
「将冴様、口を閉じてください。舌を噛み切ってしまいます」
「噛み切っちゃうんですか……」
ああ、もうだいたいわかったよ……。
僕は口を閉じて身構える。それと同時に、カウントダウンがゼロになり、一瞬で物凄いGが体を襲った。
……束さん、ぶっ飛んだもの作りすぎだよ……。
短くてすいません……。
もう少し長く書けるようにしないと……。