相変わらずクラリッサのイラストは増えず、今日こそはと毎日クラリッサの名前を検索する日々です。自分で書けたら良いんですがねぇ……。神様は画才も文才もくれませんでした。
シャルに連行された部屋は、綺麗に片付いているけど、少し殺風景な印象を受けた。まぁ、大半を日本で過ごしているし、日本に来る前は義母の嫌がらせとかもあったのだろう。
シャルは車椅子を適当なところに止め、僕の前に椅子を置き、そこに座り込んだ。
「さてと……で?」
「いや、「で?」って……」
「僕が聞きたいことは理解してるもんね?さ、話して?」
この妹怖い……。
「えっと……とりあえず、クラリッサと付き合うことになりました……」
「ラウラからそれは聞いたよ。そうなった経緯が聞きたいんだよ」
「ア、ハイ……」
さて、どこから話したものか……ダイモンの件は、あまり話したくないし……。
「ドイツで諸々あって……」
「諸々って?」
「ごめん、それは話せない」
IS学園にも話していないことをシャルに話すわけにはいかない。シャルもなんとなく察してくれたのか、「続けて」と言ってくれた。
「クラリッサと喧嘩……まではいかないけど、少しすれ違いが起きちゃって。それで、いろいろ考えてたら、僕もクラリッサの事が好きなんだって気がついて、それで……」
「……そっか。まぁ、とにかくおめでとうだね。本音を言うと、今まで付き合ってなかったっていう方が不思議なくらいだけどね」
「そ、そう?」
「うん」
うん、って即答されましても……。
「ほかに、その事を知ってる人はいるの?」
「えっと、ラウラの部隊……シュバルツェ・ハーゼの人はみんな知ってるかな。あとはリョーボさんと……そうそう、アメリカ留学の時に知り合ったアメリカの代表候補生2人も知ってる。……それとナターシャさんも……」
「えっ……ナターシャってナターシャ・ファイルス?福音のテストパイロットだった……」
「うん……クラリッサから僕の事を奪うとか言ってた……」
「将冴って、年上受けいいもんね……」
「最近自覚してきたよ……それ」
僕にやたら構ってくる人を思い出すと、全員年上だったから……。同年代からすると、僕は弟みたいらしいし……シャルとラウラは兄としてみてくれてるみたいだけど。
「ほかに誰かに話すつもりなの?」
「とりあえず一夏には話そうかなって……あと鈴にも」
「二人とも幼馴染だもんね」
鈴に関しては、過去の事を全て話してしまっているからだけど……。
「あ、千冬さんにも話さないと」
「織斑先生はやめておいた方が……」
「大変な事になるのはわかってるけど、こればっかりは話さないと」
散々世話になっているんだ。これは伝えなくちゃいけない……。
あとは……
「束さんに、も……伝えなきゃ」
「将冴!汗が尋常じゃないよ!?」
ラスボスは今お世話になっている束さんなんだよ……。なんだかんだで伝えようと思っていたけど、伝えられてなかったし……。束さんが一番怖いんだよ……どうなるかわからないから……。
「シャル……僕が学園に帰ってこなかったらクラリッサの事頼むね……」
「そんな事頼まないでよ!?」
いや、本当、シャレにならないんだよ、束さんは……。
「と、とりあえず、お水飲む?」
「お願い」
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なんか、すごい剣幕でデュノアの娘が将冴を連れて行った……。将冴は今ISを持っていないし、クロエは問題ないだろうから……。
「社長、私は将冴のところに行きます。少々心配なので」
「わかりました。よろしくお願いします」
クロエから許可はもらったし、とりあえず二人についていくか。
と、二人はすぐに部屋に入って行った。部屋の外からでも音は……聞こえるな。盗み聞きみたいで気分悪いが、将冴に何かあったら、私が束に文句言われるからな……。
『えっと……とりあえず、クラリッサと付き合うことになりました……』
え……今なんて?付き合う?将冴が?
どういう事だよ。詳しく……って……
「なんでこんなムキになってんだ……」
別に将冴の事はどうとも思っていない……はずだ。
電話で可愛いとか言われたけど、それくらいだし……直接会うのだって、この間が2回目だし。
スコールとエムに散々からかわれたせいで、少し過剰に反応しちまっただけだ。うん、そういうことにしよう
「……っ」
そういうことにするって言ってんのに、なんでこんなにモヤモヤすんだよ。
オータムがモヤモヤするところを書きたかっただけ。
ただそれだけ。
それだけなんだからね!