昨日は更新できず申し訳ありません。
あと、文量も少ないとの声もいただきましたので、少しボリュームアップを試みてみます。
ただ文量アップに関してはちょうど良いところ切ることがあるので、短くなることがありますので、そこはご了承いただけたらと思います。
クラリッサさんたち3人が、僕の周りに集まる。
「よぉ、将冴君。今日もご苦労様」
ルカさんがぐりぐりと頭を撫でてくる。抵抗できないのでなされるがままだ。
それを見たラウラさんも、僕のほっぺたをつんつん突っついてくる。
「うわぁ、二人ともやめてぇ〜」
「はっはっはー、将冴君はめんこいなぁ」
「む、お前の頬はプニプニしてて触り心地が良いな……肌もすべすべしてて……一体どんな手入れをしているんだ?」
「え、そんなに?……わぁ、本当だ。これは妬ましいわね」
ルカさんまでほっぺたを……ちょ、これじゃお話できない。
「クラリッサさん〜助けてぇ〜」
「ほら、二人とも。将冴が困っているぞ。やめてやれ」
ルカさんとラウラさんは、クラリッサさんに止められ渋々といった様子でつつくのをやめた。
「ふぇ……」
「大丈夫か?将冴」
「はい……あ、そうだ伝えなきゃいけないことがあるんです」
いけないけない、大事なことを忘れるところだった。
クラリッサさんは僕と目線を合わせてくれる。
「伝えなきゃいけないこと?なんだ?」
「はい、急な話なんですけど、しばらくここを離れることになったんです」
「え!?本当に急な話だな……」
「はい、僕も今朝聞いて。たば……千冬さんの知り合いで、僕の体を戻せる人がいるみたいで」
「え……」
クラリッサさんが目を見開く。ラウラさんとルカさんも驚いた顔をしている。それはそうだ。僕だって信じられないよ。その人が束さんじゃなかったら。
束さんの名前を出したらもっと驚くから、名前出せないけど。
「それは本当なのか?」
「すごいすごい!将冴君よかったね!」
ラウラさん驚いた声を初めて聞いた気がする。ルカさんは自分のことのように喜んでくれている。
クラリッサさんは……
「うぅ……」
泣いてる!?
「クラリッサさん!?え、なんで泣いて……」
「よかったぁ……本当に……うぇ〜」
「泣き止んでください。えっと、どうしたら……僕、何かしてしまったんでしょうか……」
「違うよ将冴君」
おろおろしている僕に、ルカさんがクラリッサさんの頭を撫でながらそう語りかけてくれる。
「クラリッサは嬉しいんだよ。最近はそうでもなかったけど、君が怪我した時からずっと心の中では引きずってたんだよ。君の体の自由を守れなかったって。表に出さないようにしてたけど、嬉しさで気持ちが爆発したのよ」
「ルカぁ……言うなぁ、バカぁ」
「クラリッサ大尉、お気を確かに」
「ラウラも見るなぁ」
涙で顔がぐしゃぐしゃになってる。ちょっときゅんとした。
「クラリッサさん、ずっと気にかけてくれたんですね」
「そ、そんなんじゃない……」
「ありがとうございます」
「うっ……」
クラリッサさんの顔がかぁっと真っ赤になる。
目も泣き腫らして真っ赤なってて、とても人前に出れる顔ではない気がする。
「み……」
「み?」
「見ないでくれー!!」
クラリッサさんが走って出て行ってしまった。
えぇっと……これはどういうこと?
「ああ、クラリッサ!待ちなさい……って、足早……」
「大尉ー!待ってください!」
ラウラさんがクラリッサさんを追って外へ出て行った。
「ラウラも……全く。ごめんね将冴君」
「いえ、しょうがないですよ」
「しばらくいなくなるって言ってたけど、どれくらい?」
「そこまではわからないです……そんなに長くはないと思うんですが……」
「そっかぁ……まぁ、元気でね。クラリッサとお散歩でもしてあげて。喜ぶと思うから」
それじゃね、といってルカさんも寮を出た。
……ううん、伝えるのは間違いだったのかな?
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寮生の人たちを全員見送ったところで、寮の出入り口に近づく人を見つけた。ラウラさんのような銀の長髪の女の人……って、ラウラさんにそっくりだ。でも、ラウラさんより大人びているというか……
その女性はなんの迷いもなく、出入り口と扉をくぐった。
「こんにちは。何かご用ですか?」
「あら……あなたは……」
女の人僕の体をジロジロと見て、懐から紙を取り出す。
「片目が隠れるくらいの前髪……喪失している四肢……あなたが柳川将冴様でお間違いないでしょうか?」
「は、はい……確かに僕が柳川将冴です。えっと、どちら様でしょう?
「申し遅れました。私はクロエ・クロニクルと申します。束様から、あなたをお迎えに上がるように仰せつかりました」
クロエと名乗った女の人はスカートの端をつまみ、お辞儀をした。
僕もつられて首だけでお辞儀ををする。
「えっと、じゃあ束さんからの使いって、クロエさんですか?」
「はい。あなたを迎えに来ました。準備はできていますか?」
「え、あ、ちょっと待ってください!」
僕は急ぎ管理人室の扉を車椅子を動かしてノックする。
「あいよ、終わったかい将冴?……おや、そちらさんは?」
タバコをくわえたリョーボさんがクロエさんを見て怪訝そうな顔をする。
「あ、こちらは僕を迎えに来た……」
「クロエ・クロニクルと申します」
「おお、もう来たのかい。ちょっと待ってな、荷物持ってきてやるから」
リョーボさんは再び管理人室へ戻る。僕の荷物を預けてあるからだ。
しばらく束さんのところにいるということで、千冬さんが荷物をまとめてくれた。結構な量があるので、リョーボさん1人で運ぶのは骨が折れるだろう。
「リョーボさん、車椅子に荷物を乗せてください。少しは運びやすいはずです」
「いえ、将冴様。私がお手伝いいたします。失礼いたします」
クロエさんも管理人室に入る。僕は管理人室の外で待っている。
「おや、嬢ちゃん手伝ってくれるのかい?助かるよ」
「いえ、これくらいは……っと」
「嬢ちゃん無理するんじゃないよ!」
「平気です。これで全部ですか?」
「あ、ああ……」
ガチャっと扉が開く。
「お待たせいたしました」
「うえ!?」
出てきたのは荷物頭に乗せて、両手に大量の荷物を乗せたクロエさんだった。
いや、どうなって……
「さぁ、行きましょう。将冴様」
「え、えっと、はい……」
クロエは荷物を持って先に外へ出る。
僕はリョーボさんの方を向く。
「リョーボさん。ありがとうございます」
「構わないよ。元の体になって戻ってくるのを楽しみにしてるよ」
「はい。あ、千冬さんが家事サボらないように見張っておいてください」
「ん、任された」
「では、行ってきます」
リョーボさんに手を振られ振りかえすことができないまま、僕は寮を後にする。
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寮から離れると、クロエさんが黒い車に荷物を積み込んでいるところだった。
「将冴様、お話は終わりましたか?」
「はい。お待たせしてすいません」
「いえ、構いませんよ。さ、車に乗り込むのを手伝います」
そう言うと、クロエさんは僕の体をひょいっと持ち上げる。いくら腕がないといえ、それなり重いと思うのだけれど。
「く、クロエさん……簡単に持ち上げますね……」
「これくらいは軽いものです。さぁ、座席に降ろしますよ」
これまた軽々と車の助手席に僕を降ろし、慣れた手つきでシートベルトを締めた。
あ、車椅子は……
「ふぅ……」
すでに後部座席に積み込まれていた。
クロエさんは運転席に乗り込む。
「さぁ、出発しますよ」
「はい。よろしくお願いしますぅっ!?」
突然の急発進。
そして急カーブ。
僕の体に強烈なGがかかる。
「く、クロエ……さん……この、運転は……」
「何ですか?」
「少し……荒っぽい……よう……な……」
「そうですか?まぁ、確かに少し速度オーバーしてますが……問題ないでしょう。あ、次カーブですので何かに捕まってください」
「つ、つかまれって……僕は腕が……ぐぬぅ……」
カーブに入った瞬間。僕は意識を手放した。
なんとか年内に書き上げられました。
今回、文字数が3,000文字ですが……これを毎日やるのは結構辛いですね。
GEの時も毎日更新でしたが、だいたい2,000前後だったのでなかなか難しいです。
なんとか3,000文字程度で毎日更新できるように頑張ります。