IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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お盆、コラボ。
このコンボはあかん←

コラボ、今回でラストになります。コラボを持ちかけてくださったラグ0109様と、読者の皆様にここで精一杯の感謝を。

そして本編遅れてごめんなさいぃぃ!


コラボ第19話

ダイモン襲撃から一夜明け、束の時空転移装置完成予定日。将冴と狼牙、クラリッサは自室で待機していた。

 

将冴とクラリッサは私服姿だったが、狼牙はここに来た時と同じ作務衣を着ていた。

 

 

「将冴、束さんから連絡は来ていたか?」

 

「ううん、何も来てないよ。まぁ、あの束さんだし、きっちり作ってくるよ。とりあえず、大人しく待ってよう?」

 

「ああ……そうだな……」

 

 

狼牙はそう言いながら胃を抑える。何やら胃の痛くなることを思い出してしまったようだ。

 

 

「狼牙、胃が痛むなら胃薬を出すが」

 

「いや、大丈夫だ。戻った後のことを思い出してな……」

 

「恋人のこと?」

 

「丸2日放置だからな……時間軸がズレていなくなった直後に戻ってくれればいいのだが……」

 

「そう都合の良いものを、束さんが作るとは思えないけど」

 

「だろうな……はぁ……」

 

 

この世界にいても、元の世界にいても、気苦労の絶えない狼牙に将冴とクラリッサは同情する。実際にどんな苦労をしてきたかを聞いたわけではないが、相当なものだったのだろう。

 

 

「そういえば、他の人に挨拶してきたの?セシリアとか、ラウラとか」

 

「いや、織斑先生にしか伝えていない。みんなには世話になったが、俺みたいな平行世界の人間はすぐに忘れた方が良い。もう会うこともないんだ」

 

「ずいぶんさみしいこと言うね」

 

「その方が、別れが辛くなくていい」

 

 

まるで同い年とは思えないほど、その大人びた狼牙の姿は将冴に違和感を植え付ける。

 

前々から、同年代とは思えない落ち着きを見せていた狼牙であったが、今は際立っている。

 

 

「狼牙……君は……」

 

「はいどーん!束さんが満を持して登場だよーん!」

 

 

扉を砕かん勢いで部屋に部屋に突撃してきた束により、将冴の言葉は最後まで発せられることはなかった。

 

 

「篠ノ之博士、もう少し優しく扉を開けていただかないと……」

 

「これくらいで壊れるほどヤワじゃないよぉ。それより!束さんはちゃんと約束を守って完成させてきたのだよ!」

 

 

そういう束だが、その傍にはそれらしきものが見当たらず、束自身も手ぶらで何も持っていない。

 

 

「その現物はどこなんだ?」

 

「ラボに置いてきたままだよ?」

 

「そんな当たり前じゃんみたいな顔されても……」

 

「結構大きいから、持ってくるのは無理があったんだよねぇ。でも大丈夫!座標を特定すれば、そこに次元トンネルを作れるからだいじょぶだいじょぶ!」

 

「次元トンネルって新しい単語が出てきたけど、突っ込まない方がいいよね……」

 

「どうせ俺たちの知識では到底分かり得ない説明をされるだけだ、そっとしておこう」

 

 

束の頭脳こそ、次元を突き抜けているのではないかと思う三人である。

 

 

「さてさて、ろーくん。準備はいいかな?」

 

「ああ、手荷物などもないしな」

 

 

狼牙こ返事を聞くと、束は通信機を取り出し、どこかにかけ始めた。おそらく、ラボにいるクロエに時空転移装置の操作を頼んでいるのだろう。

 

 

「将冴、短い間だったが世話になった。お前がいなかったら、もう少し自体はややこしくなっていただろう」

 

「ううん、僕もダイモンの時助けてもらったし、お互い様だよ。元の世界でも元気でね」

 

「ああ。お前も、負けるんじゃないぞ」

 

 

狼牙は拳を将冴の前に突き出す。

将冴はそれを見て、ニカっと笑みを浮かべると、その拳に自分の拳をコツンとぶつけた。

 

 

「もちろんだよ」

 

 

その瞬間、部屋に光の柱が現れる。

これが束の言うところの、次元トンネルなのだろう。

 

 

「あとはここを通れば、元の世界に戻れるよ」

 

「世話をかけたな、束さん。クラリッサ、将冴と末長く幸せにな」

 

「当たり前だ」

 

「その言葉で安心した。では、帰るとしよう」

 

 

狼牙はそういうと、将冴たちに背を向けヒラヒラと手を振り、光の柱へ入っていった。

 

 

「じゃあね、異世界の狼さん」

 

 

狼牙が光の柱の中に消えたのち、柱もすぅっと消えていく。

 

 

「まだまだ持続時間に難ありだねぇ。改良が必要そうだ」

 

「束さん、時空転移装置はもう使わないでくださいって言ったら、怒りますか?」

 

「……しょーくんならいうと思ったよ。気にしなくても大丈夫。もうあれを動かせるだけのエネルギーはないからね」

 

「そうですか……なら良かったです」

 

「将冴……」

 

「……暇になっちゃったね。クラリッサ、デート行こっか」

 

「え、ああ!行こう」

 

「ねぇ!束さんは!?」

 

「「ラボに帰ってください」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「丸2日もどこ行ってたんですか!?」

 

「狼牙……心配した!」

 

「これは、お仕置きしなきゃね〜」

 

「少しは俺の話を聞いてはくれまいか……」




これにて、「インフィニット・ストラトス〜狼は誰が為に吼える〜」とのコラボは終わりでございます。

ラグ0109様の方では、将冴君がお邪魔していますので、そちらもぜひご覧ください。

そして次回の更新から本編に戻ります。

一ヶ月も本編置き去りにして申し訳ありません。次回から新しい章……最終章に入り、物語も佳境へと突き進んでいきます。

お盆の時期ですので、更新は不定期になってしまいますが、楽しみに待っていただければ幸いでございます。

それではまた次回。


ラグ0109様の作品はこちら

http://novel.syosetu.org/41194/
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