年上全部落とすつもりで書いていましたが、今後は特にそういうことはないと思われます。楯無も、先輩後輩の仲のまま進みますし、篝火ヒカルノも攻略しません。
これ以上は作者のキャパオーバー&そこまで話を膨らませられない……
昼休みになし崩し的に生徒会に入ることになり、そのまま午後の授業を終えて放課後。
僕はクラリッサに昼休みの出来事をすべて話した。
「ふむ……将冴が決めたことなら異存はない。しかし、更識楯無も面倒なことをする……」
「まぁ、今回は僕が迂闊に話してたせいでもあるから。今回のことがなくても、そのうち楯無さんは僕のことを生徒会に誘うつもりだったと思うよ」
男性IS操縦者を野放しにするのは、生徒会としては望むところではないのだろう。今回の件は、たまたま起こったチャンスだったというだけだ。
そういえば……。
「クラリッサ、織斑先生と山田先生にそれとなく伝えるって言ってたけど、上手くいった?」
「いや……実は上手くいかなくてな……タイミングを計っていたのだが、少し忙しくて……」
「そっか……まぁ、仕方ないね。夜にでも織斑先生のところにでもお邪魔しよう。マドカのことも聞きたかったし」
それに、ダイモンについても話さなきゃ。敵が明確に分ったなら、対策も打てるかもしれない。
「将冴」
色々思考を巡らせていると、僕を呼ぶ声が。
そこには織斑先生が立っており、その隣には山田先生もいた。
「織斑先生?山田先生も、何かありましたか?」
「少し話がある。束に関係する話、といえばわかるか?」
「……はい」
織斑先生には、すでに伝わっていたようだ。
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生徒指導室に連れてこられた僕とクラリッサは、織斑先生と山田先生と対面する形で座った。
織斑先生は何やら紙の束を持っており、それに目を通しながら語りかけてくる。
「マドカが束に頼まれて私に届けた資料だ。ダイモンのことが事細かに書かれている。ようやく納得がいったというところだな」
束さんはずっと織斑先生にダイモンのことを伝えてなかったようだ。この資料を見てやっと存在を知ったということだ。
「今まで伝えずにいてすいませんでした……」
「いや、束がこれを私に伝えてきたということは、お前もダイモンの存在を知ったのはつい最近なのだろう。気にすることはない」
織斑先生と束さんの間でどんな話がなされていたのかは知らないが、僕がダイモンのことを知るまで束さんは話すつもりがなかったのだろうか。
「正直、全てが全て信じられるわけではないがな。だが、将冴。お前は実際に被害を受けてきている。IS学園としても、生徒が危険にさらされているのに手をこまねいているわけにはいかない」
「というと……」
「IS学園は、事態の収拾に取り掛かる。学園も被害を受けているからな。やられてばかり、というわけにはいかない」
「織斑先生、すごく悔しかったんですよ。将冴君が傷つくところを見ていることしかできなかったから……」
「余計なことは言わないでもらえるか?山田先生」
「す、すいません……」
織斑先生がキッと山田先生を睨むと、山田先生は涙目になりながら縮こまってしまう。
学園もダイモンの件に介入するとは……こんなこと予想していなかった。
「将冴、もう一人で抱え込むんじゃないぞ」
「……はい!」
こんなに頼もしいものはない。
僕一人の戦いじゃないんだ。
「話は以上だ。今後のことは、追って伝える」
「ありがとうございます。織斑先生、山田先生」
「将冴君は、いつも通りに学園で生活してくださいね」
話はダイモンのことだけだったようだ。長居しても仕方ない。
「将冴、行くぞ」
「うん。……あ、ちょっと待って」
僕はクラリッサと生徒指導室を出ようとした時、伝えなければならないことを思い出した。
「織斑先生と山田先生に伝えておくのを忘れていました」
「何かありましたか?」
「はい。えっと……」
やはり、いざ言うとなると口ごもってしまう。
「どうした、早く話せ」
「は、はい!えー……僕、クラリッサと付き合うことなりました」
「そうか。やっとか」
「お二人とも、おめでとうございます」
やけにあっさりと答えが返ってきた。
この2人の気持ちはなんとなくだけど、気づいていたつもりだったけど……。
「すいません。本当は昼休みに私が伝えるつもりだったのですが、なかなかタイミングがつかめず……」
「それで昼休みにソワソワしていたのか。そういうことは早めに伝えろ。仕事中に落ち着きがなかったら迷惑だ」
「も、申し訳ありません……」
「今後は公私の区別はしっかりしましょうね。将冴君もですよ?」
「それはもちろん……」
「話はそれだけか?」
「あ、はい。お時間取らせてしまってすいません」
「それでは失礼します」
僕とクラリッサは生徒指導室を退室する。
ん〜……なんだか、2人ともぎこちなかったような……。無理しているような感じと言えばいいのかな。
……考えてもわからない。とにかく、目的を果たせたので良しとしよう。
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「ふぅ……ようやく、といったところか」
「はい。……織斑先生、大丈夫ですか?」
「何がだ?」
「だって、織斑先生も将冴君のこと……」
「それは山田先生も一緒だろう」
「それは……」
「……クラリッサと将冴がああなることは前からわかっていたことだ。それまで、少し夢を見ていただけだ」
「織斑先生みたいに、割り切れればいいんですが……」
「……」
「私には、少し荷が重いみたいです」
「山田先生。今晩、私の部屋に来い。愚痴を聞いてもらう」
「……はい、お伴します」
強敵をなぎ払い、将クラ大勝利。
求めていたのはこれだよ……