IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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どうも、sha-yuです。

前回のラウラが空気だ。一体どういうことだ。

この作品、書き溜めもプロットも練っておりません。一発勝負です。行き当たりばったりです。それでもお付き合いいただければと思います。


第2話

 

爆風に煽られ、少年を抱いたまま私は研究所の外まで飛ばされた。密室空間で高火力のミサイルポッドを打つなんて、素人のやることだ。いや、ISに関しては素人なのだろう。それか、相打ち覚悟か……。

 

しかし、あの攻撃でシールドエネルギーのほとんどを失った。テロリストのほうも大きなダメージを負ったはずだ。まずは、この少年を……

 

 

「なっ!?」

 

 

少年の姿を見て絶句した。

両手両足が吐き気を催すほどに損傷していたのだ。足に関しては、膝から下が無くなっている。

 

いくら庇ったとはいえ、あの爆発……そして、少年は手足を拘束されていた。

 

 

「くっ、急ぎ医療機関に……」

 

 

研究所から離れようとした時、研究所からISを纏ったテロリストが現れる。くそっ、今は相手にしている暇は……

 

 

「クラリッサ中尉!」

 

 

オープンチャンネルでそう呼びかけてきたのは、銀髪の訓練兵ラウラ・ボーデヴィッヒだった。

 

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

テロリストのアジトに侵入した私は、抵抗するテロリストなぎ払っていく。今回の目的は敵を捕縛し、制圧すること。なるべく殺さないよう、銃器などは使わず、ISの強靭な腕で意識を刈り取っていった。

 

 

「こちらは片付いたか……ん?この部屋は……」

 

 

一つだけ、ドアロックがかかっている部屋を見つける。ISで扉を破壊し、中を見てみると男性と女性が倒れている。

これは……

 

 

「おい、大丈夫か!?」

 

 

ISを粒子化し二人に駆け寄り、声をかける。

女性の方が、まだかろうじて息があるようだ。抱き起こすと、腹部から血が溢れているのがわかった。この様子では、長くは持たない。

 

 

「あな……たは……」

 

「喋るな!すぐに医療機関に……」

 

 

女性は首を横に小さく振る。

そして、首にかけていたペンダントを握った。

 

 

「これ……を……息子に……ショウゴ……に……」

 

 

糸の切れた人形のように、だらんと手が床に落ちた。

 

助けられなかった。もう少し早ければと考えたが、後の祭りだ。女性首からペンダントを外した。

 

 

「必ず渡す……必ず」

 

 

その時、大きな爆発と衝撃が響いた。

方向から察するに、クラリッサ中尉のいる方向だ。

 

再びISを展開し、爆発したところまで向かう。

そこで目にしたのは、壁が吹き飛び、滅茶苦茶になった部屋だった。外には何かを守るように抱いているクラリッサ大尉と、近接ブレードを握る所属不明のISだった。

 

 

「クラリッサ中尉!」

 

 

オープンチャンネルでそう呼びかけた。クラリッサ中尉がこちらに気づく。所属不明ISも私を視認したようだ。

 

 

「気をつけろ!それはテロリストだ!」

 

 

なるほど、状況を大体理解した。

 

 

「ラウラ、私はシールドエネルギーが少ない上に、この子を早急に医療機関に連れていかなければならない。ここを頼めるか?」

 

「了解しました。お任せください」

 

 

クラリッサ中尉は私と同じくらいの歳の子供を抱えて離脱した。

 

所属不明ISを敵性ISと認識し、サブマシンガンと近接ブレードを展開した。

 

 

「捕縛する」

 

 

 

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ーー

 

少年を抱えながら、ドイツ軍に連絡を入れる。

 

 

「こちらクラリッサ・ハルフォーフ中尉。制圧作戦中、一般人が負傷。すぐに医療班の手配を……はぁ!?こちらには回せない!?どういうことだ!……ブリュンヒルデの弟の方に……ふざけるな!こちらは意識不明の重体だぞ!……もういい!直接医療機関に連れて行く!……報告は後でする!切るぞ」

 

 

くそっ、目先の恩のために軍をこんなにうごかして……。

優先順位履き違えているじゃないのか。

 

すぐに見えた病院の緊急コールする。

 

 

「ドイツ軍所属、クラリッサ・ハルフォーフ中尉」

 

 

間に合ってくれ……

 

 

 

ーーーーーー

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ーー

 

頭がクラクラする……爆発に巻き込まれたのは覚えてる。でも今いる場所は、あの研究所みたいなところではない。うっすら見えるのは病院?

 

それと、すごい風……僕は飛んでいるのか……?

 

フッと、身体が落ちたような感覚に襲われる。本当に落ちてる?ていうか……誰かに抱きかかえられて……。

 

地面が近くなり、ドンッと衝撃が走る。

 

病院の出入り口から数人の医者らしき人と看護師が出てきた。

 

 

「四肢を……ている……は……どい……たすけて……たのむ……」

 

 

医者や看護師に抱えられ担架にのせられた。

断続的に声が聞こえる。

その声の方を向くと、あの時のお姉さんがいた。

 

なぜか安心できた。

 

そして、また意識を失った。

 

 

 

ーーーーーー

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ーー

 

運ばれていく少年を見たまま、ISを解いた。

 

あの時油断しなければ、あの時押し切られなければ……そんなことばかり考えていた。軍人として失格だ。

 

こういうこともあるのは知っていた。今までなかったから他人事のように思っていたが、いざ起こってしまうと受け止められない自分がいた。

 

その時、ピピッという音ともに通信をキャッチしたことをISが知らせてきた。相手は……ラウラ・ボーデヴィッヒか。

 

 

「私だ」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ訓練兵です。制圧完了しました」

 

 

テロリストの制圧が終わったようだ。声色から、緊張や疲れも感じない。優秀だな。

 

 

「わかった。報告ご苦労。軍には私が伝えておく」

 

「はい……あの、質問よろしいでしょうか?」

 

「なんだ?」

 

「連れて行った少年の容体は……」

 

「今治療中だ。私はここで治療が終わるのを待つ。お前は先に軍へ戻っていてくれて構わない」

 

「……」

 

 

返事がない、ただのしかばねのようだ。

何かあったのか?

 

 

「中尉、私もそちらに行ってもよろしいでしょうか?」

 

「……なぜだ?」

 

「おそらく、なのですがその少年の母親と思われる女性から、息子に渡してくれと言われたものがありまして」

 

 

母親……ラウラの声の様子から、おそらく亡くなったのだろう。

 

 

「……わかった。場所は……」

 

 

一人でいるよりは、気が晴れるかもしれないからな。




第2話でした。

ラウラは落ちこぼれていません。でも千冬命になります。多分。でも、原作みたいに一夏にビンタかましたり、千冬を連れて帰ろうとはしないと思います。丸くなります、性格が。

ISの女尊男卑やら、なんやらの説明を入れようかとも思いましたが、二次創作物読む人なら大体わかりますよね!(仕事放棄

とはいえ、さすがに何も説明ないとアレなので、それとなーく入れていこうと思います。

次話は筆が乗れば今日の夜にあげます。

それでは
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