IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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不定期更新で申し訳ありません。

用事が重なって毎日更新が難しく……。
なんとかサイクルを戻します。

今回はいっぱいキングクリムゾンします。

そして……今回も短いです……申し訳ない……。


18話

 

「将冴様」

 

 

クロエさんが湯気のたつ桶を手に僕の横まで来てくれた。

しかし、僕は答えることができない。

 

 

「あっ……く、くろ……え……」

 

「汗を拭きましょう。痛みは少しひきましたか?」

 

 

小さく頷く。

 

束さんのラボに来てから10日。僕は今、ベットの上でたくさんの管を付けられて寝ている。

 

どうしてこのような状況になっているのかというと、僕の手足の部分(手足はないけど便宜上そう呼ぶことにする)に巻かれた包帯を見れば一目瞭然だと思う。

 

一週間前、義手の接続部を取り付けるための手術を行った。

 

束さん曰く、神経を接続部に無理矢理繋げるため、神経自体が接続部に慣れるまで激痛は取れないとのこと。痛みが取れるのは、束さんの見積もりでは2週間程度と言っていた。

 

手術が終わって、僕は激痛で目を覚ました。3日間は痛みに泣き叫んだ。束さんは心配そうに僕のそばに居てくれて、クロエさんも僕の世話をしてくれた。この時は食事も喉を通らず、管で直接胃に食べ物を流し込んだ。

 

麻酔で痛みを和らげることもできるけど、それは寝るときだけにしていた。何度も使えば、リスクが生じるからと言っていた。

 

4日目で、ようやく痛みが和らいだが、激痛なのは変わらない。今は大分楽になった。でも、3日間痛みで泣き叫んだせいで喉が潰れてしまい、声を出すのが一時的に難しくなっていた。

 

 

「失礼します」

 

 

クロエさんが僕の服を脱がす。入院服とでもいうのか、病院で入院している人が着るような服を着ているので、前を開ければすぐに脱がすことができる。

 

 

「あり……が……」

 

「無理に声を出そうとしなくても大丈夫ですよ。痛みが引く頃には、声も出ます。今は休んでください」

 

 

そう微笑んでくれるクロエさんに、僕はなんとか笑みを作り頷いた。

 

痛みが早く引くのを願いつつ、僕は意識を手放した。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

3日が経ち、手術から10日。

 

痛みはかなり和らぎ、声も出るようになってきた。

まだまだ全快ではないけど、激痛で目を覚ますということはない。

 

 

「しょーくーん!束さんがお見舞いに来たよー!」

 

 

ハイテンションな束さんが、扉を叩き割る勢いで入ってくる。今日は機嫌がいいらしい。

 

 

「束さん、今日は、ご機嫌、ですね」

 

 

まだ言葉を発するのに詰まってしまう。

それでも、最初よりはマシになっている。

 

 

「まぁね〜!義肢の調整が終わったから、束さんご機嫌なのですよ。あと、アレも完成したから……」

 

「アレ?」

 

「ううん、なんでもなーい!さて、少し接続部の調子を確認してみるから、包帯とるね」

 

 

束さんが包帯を外していく。手術の痕は医療用ナノマシンのおかげか、すっかり良くなっている。そして、接続部である機会の部分が露出する。

 

 

「少し触るね」

 

 

束さんが接続部に触る。手術の痛みとは別に、触られた感覚がある。少しくすぐったい。

 

 

「うん、しっかり馴染んできてるね。これなら最初に言った通りの日にちで痛みも引くと思うよ」

 

「ありがとう、ございます」

 

「うんうん、順調なのはいいことだよ。義肢のテストもすぐに始めれそうだね。慣らすのにも時間が必要だから、ゆっくり頑張ろー!おー!」

 

 

束さんのテンションに、若干取り残された。




本当に短くてすいません。

キリいいところまで書いたらこんなに短いとは思わなかったです……。


次回は、将冴の義肢初起動。
そして、ようやくアレが……
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