IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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昨日3,000文字強書きましたが、かなり疲れました。

毎日5,000文字書いてる人はスゲェなぁ、と尊敬する毎日になります。


173話

「ぅん……」

 

 

あれ、僕何してたんだっけ……。

ここは……僕の部屋?

 

義手つけてない……ちょっと体起こそうかな。

 

拡張領域から義手を展開して、ゆっくりと体を起こす。

寝ぼけ眼で周り見る。すでに陽は落ちていて、もう夜更けだ。……そうだ、クラリッサ。

 

ベッドから降りようと体を動かした時、ベッドの縁に突っ伏するように寝ているクラリッサに気づいた。

 

……思い出した。V.ドライブのデータを取ってる時に気を失って……あれ、なんだろう……何か忘れているような……。

 

 

「ん……将冴!?目を覚ましたのか!?」

 

 

クラリッサが飛び起き、僕の体中をペタペタと触り始めた。くすぐったいよ……。

 

 

「体は大丈夫か!?体調は、どこか痛いところとかは……」

 

「大丈夫だよ。どこも悪くない、心配かけちゃったみたいだね」

 

 

僕の様子を見て、クラリッサは安心したように息を漏らした。ずっと付きっ切りでいてくれたんだね。仕事とかあったはずなのに。

 

 

「よかった……将冴に何かあったらと思ったら……」

 

「ごめんね。えっと、束さんは?」

 

「ラボに戻った。いろいろと将冴の容態を見ていったが、唯寝ているだけだって言ってな……」

 

「そっか……」

 

 

寝ているだけ、ね……。なんだろう、何か忘れているような気がするんだよなぁ。

 

 

「どうした?難しい顔をして……」

 

「うん、何か忘れてる気がして……なんだか、長い夢を見ていた気がするんだ」

 

「長い夢?」

 

「うん。……なんか、すごく大きな狼と一緒にいたような気がする」

 

「狼?」

 

「……ごめん、変なこと言ったね」

 

 

うぅん……寝ぼけているのかなぁ?

どうもはっきりしないや。

 

まぁ、ただの夢だったんだろう。あまり深く気にしないでおこう。

 

と、少し気を抜いたところで、ぐぅ〜と僕のお腹が鳴った。

 

 

「ふふ、お腹が空いたか?」

 

「み、みたいだね……はは」

 

 

クラリッサ相手とはいえ、これはどうも気恥ずかしい……。

 

 

「少し待っててくれ。簡単なものを作ってくる」

 

「うん、ありがとう」

 

 

その後、クラリッサが作ってくれた白粥を見て、また不思議な気分になった。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

翌日、教室に行くと一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラが僕の元に集まってきた。

 

 

「将冴!昨日倒れたって本当か!?」

「学校に来て大丈夫なのか!?」

「やはり、まだ本調子ではないのではありませんか!?」

「あんたもうずっとベッドで寝てなさいよ!」

「いつもみたいに無理したの!?」

「兄さん死んではダメだ!」

 

 

一斉に話されても、僕聖徳太子じゃないからわからないよ?

 

あと、ラウラ。あまり縁起でもないこと言わないでほしいよ。

 

 

「とりあえず落ち着いて。僕は大丈夫だから」

 

 

そう言って宥めて、ようやく落ち着いて話せるようになった。ふぅ……。

 

 

「心配してくれたのは嬉しいけどね。僕だって、そんなにヤワじゃないから」

 

「ヤワじゃないならそもそも倒れないだろう」

 

 

と、僕の背後から声が。この声は……

 

 

「マドカ」

 

「倒れた経緯は束から聞いた。随分と無茶したようだな」

 

「したくてしたわけじゃないんだけどね……」

 

「やっぱり無茶したんだ……」

 

 

シャルがジト目で僕のことを見てくる。

しょうがないじゃないか!V.ドライブをフル稼働させなきゃいけなかったんだから!

 

 

「シャル、そんな目で見ないでよ……」

 

「だが兄さん。兄さんは少々無茶をしすぎだ」

 

「そうですわ。将冴さんはただでさえ、障害を抱えているんですから」

 

 

セシリアの言うとおりだけど……むぅ、無茶してるつもりはないんだけどなぁ。まぁ、とりあえずここは口答えせずにいよう。

 

 

「うん、今後は気をつけるよ」

 

 

僕の言葉に、ほとんどの人は納得したような顔をするけど、シャルとラウラ、あとマドカは信じていないようだった。

 

ハハ、疑り深いなぁ、まったくぅ。

 

と、そういえば……

 

 

「みんな、昨日マドカと訓練してたんだよね?どうだった?」

 

 

僕がそう口にすると、マドカ以外の専用機持ちの表情が暗くなった。

 

 

「いや、なんだ……ラウラが転入してきたときのこと思い出したよ」

 

 

マドカ強いもんねぇ。僕も引き分けたことしかないし。

 

 

「学生にしては、みんなかなり上位を行っていた。落ち込むことはない」

 

「マドカ、その言葉はとどめを刺しかねないよ」




昨日の反動か、あまり書けなかったです。
そろそろ本格的に話を進めないと、と思っています(進むとは言っていない←
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