番外編の方も考えているのですが、いかんせんうまくいかず……。
たまにはR18の方でも書いてみようか……
マドカとの模擬戦の後、僕たち6人は食堂で夕食を食べていた。うん、冷やしうどんもいいものだ。
「そういえば、みんな学園祭に誰を呼ぶか考えたか?」
一夏がそんなことを聞いてくる。まぁ、確かに気になるところだ。クラリッサはルカさんとリョーボさんを呼ぶと言っていたけど。僕の方は、まだジェニーたちから連絡がないからわからないし。
一番最初に口を開いたのはラウラだった。
「私は誰も呼ぶつもりはない」
「え、ラウラ誰も呼ばないの?」
「ああ。特別仲のいい者がいるわけでもないし、クラリッサがルカなどを呼ぶだろうと思ったからな」
「それはそうかもしれないけど……」
招待券が勿体無い気がするよ……。
んー、そうだな……
「ねぇ、ラウラ。隊員の人達に抽選でもさせたら?」
「抽選?」
「ラウラから送られたってなったら、隊の人達も喜ぶだろうからさ。公平に抽選で2人決めればいいよ」
「むぅ……兄さんがそういうなら、そうしよう」
不本意ながら、とでも言いたそうにラウラが頷く。
ふふ、ラウラからの招待なんて、シュバルツェ・ハーゼは大騒ぎになりそうだ。
「ラウラは自分の隊員か……箒は?」
「私は……呼ばないつもりだ。重要人保護プログラムのこともあるからな」
「束さんは呼ばないの?」
「姉さんが来たら、大騒ぎになるだろう。それに、あの人なら招待しなくても勝手に来るだろう」
あー、確かに。愚問だった。
こればっかりは仕方ないか……。
「箒は呼ばないか……まぁ、難しいところだもんな」
「そういう一夏は誰を呼ぶんだ?」
「俺は弾と蘭を。蘭がIS学園にはいりたいっていってるみたいでさ、学園見学も兼ねて呼ぶつもりだ」
「へぇ、蘭がIS学園に……」
はは、一夏ラバーズは今年度中に決めないとライバルが一人増えることになるね。
「箒、頑張らなきゃね」
「なぜ私のことを応援したんだ、将冴……」
「なんでだろうね」
適当にはぐらかしておこう。
さて、次は……
「マドカは?誰呼ぶの」
僕がそう聞くと、夕食を食べる手を止めてゆっくりとこちらを見た。
「考えていなかった。呼んだほうがいいのか?」
「呼びたい人がいるなら、ね」
「そうか……考えておこう」
そういうと、また夕食を食べ始めた。
マドカが呼べる人となると……スコールさんとオータムさん?
……なんだか面倒なことになりそうな予感がする。
「将冴は誰を呼ぶんだ?」
「アメリカであった代表候補生の2人。軍所属だから、来れるかはわからないけど、誘ってみたよ」
「そうか。来れるといいな」
「その時は私達にも紹介してくれ」
「うん、もちろん」
気になるから、後でメールでも送っておこうかな。
そうだ、ナターシャさんにアレを渡さなきゃいけないんだったなぁ……ジェニー達が来れたら、ナターシャさんに渡してもらうように頼んでおこう。
「ハルフォーフ先生は、さっきラウラが言っていた人を?」
「ああ、シュバルツェ・ハーゼの副隊長のルカと、軍の寮を管理しているリョーボさんをな」
「寮母さん?」
「うん、寮母のリョーボさん」
一夏と箒の頭の上にハテナが浮かんでる。戸惑うと思っていたよ。リョーボさんの本名は誰も知らないから、説明しようにもできないから、2人にはモヤモヤしてもらうしかない。いやぁー、説明できなくて残念だなぁー。
そんな話をしていると、コツコツとこちらに向かってくる足音が聞こえる。そちらの方を向くと、織斑先生が近づいてきていた。
「食事中にすまない。将冴、それとクラリッサ。少し話があるんだが、いいか?」
「はい。僕は大丈夫ですが」
「私も大丈夫です」
「そうか。至急私の部屋に来て欲しい。詳しくはそこで話す」
織斑先生この言い方は、ダイモン関連だろうか?
まぁ、ここの人でこの話を詳しく知ってるのはマドカだけだからね……公に話すわけにいかないし。
「わかりました」
「将冴、ハルフォーフ先生。食器は俺たちが片付けておくから、そのままでいいぜ」
「ありがとう、一夏。クラリッサ行こう」
「ああ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
織斑先生に着いて部屋まで行くと、そこには一度見たことのある人がいた。
「将冴、クラリッサ。こちらの方は……」
「倉持技研の篝火ヒカルノさん、ですよね?」
「覚えててくれたんだね、少年」
「ええ、あんな現れ方されれば、忘れようもないですよ」
「なんだ、知り合いだったのか?」
「はい、ドイツで一度」
両親の墓参りに行ったら、ヒカルノさんがいたんだよな。
あの時は、怪しい人という印象しかなかったけど、織斑先生と知り合いなのかな。
「なら、紹介はいいな。早速だが、ヒカルノさん」
「はいはい、説明ね」
ヒカルノさんはバッグの中から1冊の資料を取り出した。
「これは?」
「昨日、私宛に届いたんだよ。MARZとかいう会社から」
MARZ?束さんか?
僕は資料を手に取り中を確認した。
パッと見た感じだと、何かの機械……シミュレーター?
「私の研究室に、そのシミュレーターが送られてきてね。IS学園に取り付けを頼むっていう旨が書かれた手紙と、報酬と思われるお金と一緒にね」
束さん……突然こんなことして……。
「うちの社長が、ご迷惑をかけました……僕の方からも伝えておきます」
「いやいや、文句を言いに方わけじゃないんだよ」
「……というと?」
「そこからは、私が説明しよう」
と、織斑先生が声を上げた。
……え、まさか織斑先生も関与してるの!?
「実はな、このシミュレーターをたば……MARZに頼んだのは私だ」
「……へ?」
「織斑先生、どういうことですか?」
言葉を失ってしまった僕の代わりに、クラリッサが織斑先生に聞いてくれる。僕に説明を……
「将冴。銀の福音の時、お前は現場指揮官をしていたな」
「指揮官というほどのことはしてませんが……指示出しくらいはしたと思います」
「それを聞いて、今後のIS学園のカリキュラムに司令塔としての授業を取り入れたいと思っていたんだ」
「司令塔……ですか?」
「ああ。それで、そのモデルケースをお前に頼みたいんだ」
モデルケースって……いやいや、話が突然すぎる。そしてタチが悪い。このシミュレーターはそのカリキュラム用のもので、すでに用意されている……断れないじゃないですか……。
「えっと……織斑先生。まさか銀の福音の時に指示出ししたからっていうだけで、僕にモデルケースを?」
「いや、それだけではない。確かに、きっかけは福音の事件だが、一年生全員を見て精査したうえで頼んでいる。それに、これはお前のためでもあると思う」
僕のため?
「今後、お前は戦うことが他の誰よりも多くなる。そうなったとしても、状況を分析する能力を高めるこのカリキュラムは、お前の力になるはずだ」
「織斑先生……」
これは、僕がダイモンと戦うことも念頭に置かれているのか……。はぁ、織斑先生がこんなイヂワルな手口を使ってくるなんて思ってもみなかった……。
「……わかりました。モデルケース、引き受けさせてもらいます」
「ありがとう、将冴」
僕が引き受けたことに安心したのか、織斑先生は小さく笑みをこぼした。
「話は纏まったみたいだね。それじゃ、私は倉持に戻って準備するよ。明日には取り付けておくからね」
「急な話で申し訳ない。よろしく頼む」
「あいあい。あ、そうだ少年」
「はい?」
「明日、君のIS見せてもらえるかな?いろいろと見たいものがあるんだ」
「それは構いませんが……」
「それじゃ、放課後に来てくれ。私はシミュレーターの取り付けをしたらそのまま学園に残ってるからさ」
ヒカルノさんはそう言い残し、部屋を出て行った。
ついバーチャロンを見せる約束をしてしまったけど……まぁ、両親と一緒に働いていた人だから、大丈夫だろう。
「二人とも、時間を取らせてしまったな。話は以上だ。部屋に戻って構わない」
その言葉で僕とクラリッサは、織斑先生の部屋を出た。
はぁ……つい受けてしまったが、いったいどんなことをやるのか……。
「将冴、受けて良かったのか?生徒会もあるのに……」
「あの状況で断れないよ。それに、僕のためになるなら、全部やりたい。強くなれるなら……」
「……そうか」
ヒカルノさん久々登場。
果たしてどう関わってくるか…乞うご期待ということで。