これは以前に書いた番外編の「助けてくれたのは少し怖い人でした」の続きです。
リクエスト下さったのはROIさん。連載当初から感想いただいている方です。感想の端々でオータムスキーの匂いを作者は感じております。もし新作書くなら、次はオータムヒロインを書きたいですねぇ……
オータムさんに助けられてから1ヶ月くらい経っただろうか。ずっとベッドから動けず、部屋も閉め切ってあるから日にちの感覚がなくなっている。
ここにはオータムさん以外にも、スコールさんというブロンドの美人さんがいる。僕の怪我を治療してくれたのが、このスコールさんだ。
いつも胸が大きく開いた服を着ているから、目のやり場に困っている。僕の容態を見によく来るから、その度にからかうのもやめてほしい。
オータムさんはというと……
「おい、飯だぞ」
腕がない僕のために、毎日三食ご飯を食べさせてくれる。
スコールさんが食べさせに来てくれることもあるけど、圧倒的にオータムさんが来てくれることが多い。
オータムさんはベッドの横に置いてある椅子に座ると髪を縛りポニーテールにして、持って来たお粥を冷ますように少し混ぜた。
「オータムさん、いつもありがとうございます」
「礼はいいからさっさと食え。ほら、口開けろ」
オータムさんはお粥をスプーンですくい、僕の口元に持ってくる。最初の頃は、かなり恥ずかしかったけど、今では慣れたものだ。
まだ怪我が完璧に治ったわけではなく、僕は時折体調を崩していたのでオータムさんはお粥などの消化にいいものを持って来てくれる。
僕が一口目を飲み込むと、オータムさんは二口目をまた口元に。それを何度か繰り返すと、オータムさんは次に水に入ったコップにストローをさし口元に持って来てくれる。
「すいません」
「いちいち謝るなって。いいから黙って飲め」
ストローで水を飲み、またオータムさんがお粥を食べさせてくれる。全て食べ終えると、無言でオータムさんは食器を持って部屋を出て行く。でも数分もすると戻ってきて、僕のベッドの横で眼鏡をかけて本を読み始めた。
オータムさんはいつも僕が寝るまで部屋にいてくれる。どうしてかはわからないけど。
とりあえず、僕も暇なのでオータムさんに話しかける。
「何を読んでるんですか?」
「近くの本屋で売ってた本」
「面白いですか?」
「微妙」
「そうですか……」
会話が終わってしまった。いつもこんな感じだけどね……。だいたいこの後は僕が眠くなって寝ちゃうんだけど、今日は全く眠くない。なので暇で暇でしょうがない。意地でも会話してやろう。
「僕の怪我、いつ頃治りますかね」
「スコールが言うには、後1週間くらいだろうってさ」
オータムさんは本から目を離さずに答えた。
んー、これくらいの話題じゃ話しは膨らまないか。それなら
「怪我が治ったら、僕はどうなるんですか?」
「……」
今まで聞かないようにしていたこと、オータムさんに聞いた。実のところ、事件に巻き込まれてから外の情報は全然入ってきていない。一緒にいた両親はどうなったのかも聞いてない。
オータムさんは本を閉じ、眼鏡を外した。
「そうだよな……そろそろ話さねぇとな」
「オータムさん?」
言いずらそうに、そして覚悟したような顔をしたオータムさんがゆっくりと話し始めた。
「お前の両親は……死んだ」
「……」
なんとなく予想はついていた。両親が生きていたのなら、一緒に助けられていたはずだから。でも両親はいない……結構すぐに気づいていた。
「……何も言わないんだな」
「そうなんだろうなと思っていたので」
「そうか……」
申し訳なさそうな表情を浮かべるオータムさん。
オータムさんは悪くない。そんな顔をする必要はない。
「……怪我が治った後、お前のことは日本政府に引き渡そうと思っている」
「政府に……」
「ああ。お前が事件に巻き込まれたというのは、日本も知っている。両親が死んだこともな。政府はお前を援助してくれるだろう」
「……」
「将冴?」
「……あの、これは我儘なんですが……ここにいてはダメですか?」
「なっ、何言ってんだ!私達といたって、何もいいことはない!だって、私達は……」
それ以上は言えないのか、口を噤んでしまうオータムさん。
うん、多分オータムさん達は……
「テロリスト、ですか?」
「な、なんでそのことを……」
「ここを隠れ家と言い、ISを所持している……そしてオータムさんが言いたがらないことを考えたら、そういうことかなって」
「……変に鋭いな、ったく……」
「でも、僕はオータムさんとスコールさんが悪い人とは思いません」
「え?」
「二人が悪い人なら、僕を助けてくれるはずありませんから」
この人達は、何か目的があって戦ってる。何か大きな目的が……。
「お前は……本当に……」
「……」
「私達と一緒にいるってことは、お前もテロリストになるってことだぞ?」
「オータムさん達の役に立てるなら、それでも構いません」
そう言い放つと、オータムさんはすっと立ち上がり扉の方へ向かっていった。
「オータムさん、どこに……」
「そんな体じゃ、何もできねぇだろ。スコールの伝手で、義肢作ってくれる奴がいるから、そいつのところに行ってくる」
「それじゃ……」
「ようこそ、
あれ……オータムとのキャッキャウフフ書こうと思ったら、どうしてこうなった……。
なぜか将冴がテロリストに……うごご