IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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300話行きそうな気がします。
後日談とかも書こうかなとか思ってますし……。

本当に目指せIS話数1位?


177話

 

ヒカルノさんとのお話が終わった後、束さんの言う通りバーチャロンにデータが届いていたので部屋で確認することにした。

 

僕はベッドに腰掛けてデータを呼び出した。クラリッサは紅茶を淹れてくれている。生徒会で飲んでいたらハマってしまったので、休日に道具一式を購入したらクラリッサもハマるという……恐るべし、虚さん。

 

おっと、今は送られてきたデータに集中しよう。束さんはこういうデータに関してはふざけないから読みやすい。

 

 

『銀の福音を調べた結果、後付けされたであろうパーツを発見。形状はV.ドライブに酷似しているが、搭載されているディスクがV.ドライブとは異なっていた。このディスクを解析した結果、ISコアをコアネットワークから切り離し指定された人物による操作を可能とするデータが組み込まれていた。以後、このディスクを《シャドウディスク》と呼称』

 

 

……なるほどね、わざわざシャドウディスクを取り付けなきゃいけないからダイモンは手間がかかると言っていたのか。ISを乗っ取れるのは脅威だけど、まずISに接近する必要があるのか……。

 

あのダイモンのことだし、今後はこの方法は使わないだろう。でも、別の方法を使ってくるかもしれない。警戒は必要だ。

 

 

「何かわかったか?」

 

 

紅茶の入ったカップを両手に持ったクラリッサが僕の隣に座り、僕にカップを手渡してくれる。

 

 

「んー、ダイモンが何をしたいのかますますわからなくなった。世界を混乱に陥れるとかいう大きな目的はあるみたいだけど、そんな自己中心的な快楽主義者なのかな。ダイモンは」

 

「だが、その目的のために今まで動いているのだろう?」

 

「うん、裏組織も牛耳ってるみたいだし、その気になれば世界で同時にテロが行われてもおかしくない……でもそうしないのは何故なんだろう……」

 

 

……考えてもダイモンの思考が読めない。直接真意を聞くしかないのか……。

 

んー、今日はもういいや。考えてもわからないなら成り行きに任せる。僕は紅茶を一口啜った。

 

 

「ん、アールグレイ?」

 

「ダージリンだ」

 

 

まだまだ修行が足りないようだ。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

翌日。早速ISの授業で、あのシミュレーターを使うことになった。クラリッサと山田先生が付き添いでそばにいてくれるが……正直不安で仕方がない。

 

だって束謹製だよ?怖いじゃん。

 

部屋の中央には、大きな椅子のような機械が鎮座しており、なんとも言い難い威圧感が……。

 

 

「将冴君、体調に変化を感じたらすぐにやめてくださいね?今日は試運転という気持ちで行ってください」

 

「わかりました。僕もどんなものかわからないので、少し慣らすつもりでやります」

 

 

シミュレーターの座ると、僕の頭を覆うようにメットのようなものが降りてくる。

 

 

「では、最初は初期訓練用のデータからやっていくぞ」

 

「うん、お願い」

 

 

クラリッサがシミュレーターを操作すると、視界が変わりさっきまでいた部屋ではなく、外の映像となった。

 

 

「これがシミュレーター」

 

 

リアルに再現しすぎではないだろうか。試しに僕の体を見てみると、ご丁寧にテムジンを展開している。

 

 

『将冴、聞こえるか?』

 

 

クラリッサの声が聞こえてくる。

 

 

「うん、聞こえるよ」

 

『よし、では始めていくぞ。まずは動作確認のために色々動いてみろ』

 

「了解」

 

 

本当に本物そっくりだ。動いた感覚もバーチャロンそっくり。それに、早く動いた時のGの感じなんかも再現されてる。

 

束さん力入れすぎ……。

 

 

『では次に味方のISを出すぞ。将冴が司令塔となって指示を出すんだ』

 

 

そのために作られたシミュレーターだからね。

これがないと始まらない。

 

すぐに現れた味方のISは……え、これって……

 

 

「なんでうちの専用機組のISなんだ……」

 

 

白式に紅椿、ブルーティアーズ、甲龍、ラファール・リヴァイブとシュバルツェア・レーゲン……うわ、打鉄弐式まで……。

 

 

「これは、色々とやばそうな雰囲気出てきたなぁ……」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

ISの授業が終わり昼休み。

僕は机に突っ伏していた。

 

 

「将冴、大丈夫か?昼は食べれるか?」

 

 

クラリッサが心配して声をかけてくれるので、笑みを作り返事をした。

 

 

「大丈夫……でも、今日は消化に良さそうなもの食べようかな……お茶漬けとか……」

 

 

あのシミュレーター、やはり束謹製のトンデモ装置だった。

 

なんせ敵の攻撃を衝撃まで完全再現してるんだから。

それに、初期訓練なのに合格条件が50体のダイモンオーブを全て破壊しろ。ただし、味方機のエネルギー全部集めたうちの80%以上でクリアすること……って。初心者が出来るレベルを超えてるよ!

 

 

「まさかあんなに鬼畜設定だとは……」

 

「私も、そんなに難しいとは……」

 

「まぁ、あれだよね。さすが束さんっていうだけで解決しちゃうから不思議だよね」

 

「改めて、篠ノ之博士の凄さ……がわかったな」

 

 

僕のためにやってくれたんだろうけど……毎回これでは体が追いつかないや……。

 

だけど、休んでる暇はないからね……。

 

 

「放課後は生徒会と、ヒカルノさんに入れてもらったデータを使おうか」

 

「頼むから、今日は休んでくれ……」




将冴を痛めつけていくスタイル。

クラリッサに怒られても仕方ないと思っている……
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