IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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ダラダラと書き続けています、作者です。
残暑が続きますね。

そろそろダイモン出てこいよ←


183話

 

「ふう……」

 

 

お店もようやく落ち着き、僕は裏で一息ついていた。さすがに疲れたなぁ……お客さん、全然途絶えなかったから……。

 

クロエさんとオータムさんは、ほかも見て回ると言ってケーキを食べて写真を撮ったらすぐに行ってしまった。まぁ、あの2人ならそんなに目立った行動はしないだろう。

 

執事服を少し着崩し休んでいると、僕の元にシャルがペッドボトルを持って現れた。

 

 

「将冴、お疲れ様。はいこれ」

 

「ありがとう。シャルもお疲れ様」

 

 

シャルからペッドボトルを受け取り、蓋を開けて一口飲む。なんだか、例の特別カリキュラムで鍛えられたのか周りに眼がいくな……まぁ、そのおかげでお店を回せたんだけど……。

 

 

「将冴は、こういう仕事が合ってるのかもね。出会った時から思ってたけど、周りをよく見ているというか、見すぎているというか……」

 

「褒められているのか、そうじゃないのかわからない言い方だね」

 

「褒めてるよ、ちゃんと。警備の方だって、将冴が要になってるんだし」

 

「シャル、僕にプレッシャーかけて面白い?」

 

「プレッシャーだったの?」

 

「そりゃあ……ね」

 

 

僕が指示を間違えれば、みんなが怪我をするかもしれない。訓練を重ねる度に、その重さが身にしみてくる。シミュレーションで全滅した時なんて、ショックが強すぎてしばらく気分がしずんだよ。

 

 

「まぁ、僕は信じてるよ。将冴ならできるって。僕達のことを、ずっと助けてくれた将冴なら」

 

「シャル……」

 

「ね、お兄ちゃん」

 

 

さっきオータムさんが言ったようなことを……まさかシャルにまで言われるなんてね。

 

はぁ、そんなに僕が弱ってるように見えたかな。

しっかりしなきゃな。

 

 

「やっぱり、僕にプレッシャーかけてる?」

 

「あ、バレた?」

 

「本当にそのつもりだったんだ……」

 

 

我が義妹ながら恐ろしい子……。

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

小休止から戻り、店を見ると何やら派手な格好の鈴が一夏に突っかかっていた。派手な格好というのは……まぁ、鈴らしいといえばそうなんだけど、赤いチャイナ服を着ている。

 

鈴の方はそういうお店を出してるんだったか……。

 

 

「やぁ、鈴。敵情視察?」

 

「将冴。いや、そうじゃないけど……」

 

「じゃあ、一夏と学園祭を回る約束取り付けに来たの?」

 

「何も言ってないのになんでそういうことになるのよ!?」

 

「え〜、だって鈴は……」

 

「ああ!もう、言わなくてもいいから!あんたは黙ってて!」

 

 

はは、相変わらず鈴は面白いなぁ〜。

 

 

「もういいわよ!じゃあね!」

 

 

鈴は怒ってお店を出て行き、僕と一夏はその様子をとりあえず眺めていた。

 

 

「鈴、なんだったんだ?いきなりきて、このあと暇かって聞いてきたんだけど……」

 

「一夏と学園祭を回りたかったんでしょ?それくらい気づいてあげなよ」

 

「そうならそうと言ってくれればいいじゃねぇか」

 

「鈍ちん、気づいて欲しいんだよ。女の子は」

 

「そうなのか?」

 

「そうなの」

 

 

前から何度も言ってるじゃないか。本当に一夏は……モテるんだからもう少し女の子を意識してあげなよ、まったく。その気になればいつでも彼女作れるのに。

 

 

「っと、そうだ。午後にある生徒会企画なんだけど、あれ何をするんだ?俺、何も聞いてないんだけど」

 

「ああ、まぁ、行けばわかるよ。そこで説明あるから」

 

「そうか、ならいいけど……」

 

 

楯無さんの巧妙な罠が仕掛けられているのは言うまでもない。一位の部活は一夏を所属させることができる、という制約は生徒会にも適応されているからね。あの人は、一位を取るつもりなのだ。一夏を使ってね……。

 

まぁ、僕は冒頭のナレーションを終えたら、すぐに警備の方に行くけどね。

 

一夏、頑張れ。

 

 

「すいませーん!」

 

「「はい、ただいま」」

 

 

さて、また忙しくなる。お昼休みまで頑張るぞ。




明日はお休みします。
ご了承ください。
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