残暑が続きますね。
そろそろダイモン出てこいよ←
「ふう……」
お店もようやく落ち着き、僕は裏で一息ついていた。さすがに疲れたなぁ……お客さん、全然途絶えなかったから……。
クロエさんとオータムさんは、ほかも見て回ると言ってケーキを食べて写真を撮ったらすぐに行ってしまった。まぁ、あの2人ならそんなに目立った行動はしないだろう。
執事服を少し着崩し休んでいると、僕の元にシャルがペッドボトルを持って現れた。
「将冴、お疲れ様。はいこれ」
「ありがとう。シャルもお疲れ様」
シャルからペッドボトルを受け取り、蓋を開けて一口飲む。なんだか、例の特別カリキュラムで鍛えられたのか周りに眼がいくな……まぁ、そのおかげでお店を回せたんだけど……。
「将冴は、こういう仕事が合ってるのかもね。出会った時から思ってたけど、周りをよく見ているというか、見すぎているというか……」
「褒められているのか、そうじゃないのかわからない言い方だね」
「褒めてるよ、ちゃんと。警備の方だって、将冴が要になってるんだし」
「シャル、僕にプレッシャーかけて面白い?」
「プレッシャーだったの?」
「そりゃあ……ね」
僕が指示を間違えれば、みんなが怪我をするかもしれない。訓練を重ねる度に、その重さが身にしみてくる。シミュレーションで全滅した時なんて、ショックが強すぎてしばらく気分がしずんだよ。
「まぁ、僕は信じてるよ。将冴ならできるって。僕達のことを、ずっと助けてくれた将冴なら」
「シャル……」
「ね、お兄ちゃん」
さっきオータムさんが言ったようなことを……まさかシャルにまで言われるなんてね。
はぁ、そんなに僕が弱ってるように見えたかな。
しっかりしなきゃな。
「やっぱり、僕にプレッシャーかけてる?」
「あ、バレた?」
「本当にそのつもりだったんだ……」
我が義妹ながら恐ろしい子……。
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小休止から戻り、店を見ると何やら派手な格好の鈴が一夏に突っかかっていた。派手な格好というのは……まぁ、鈴らしいといえばそうなんだけど、赤いチャイナ服を着ている。
鈴の方はそういうお店を出してるんだったか……。
「やぁ、鈴。敵情視察?」
「将冴。いや、そうじゃないけど……」
「じゃあ、一夏と学園祭を回る約束取り付けに来たの?」
「何も言ってないのになんでそういうことになるのよ!?」
「え〜、だって鈴は……」
「ああ!もう、言わなくてもいいから!あんたは黙ってて!」
はは、相変わらず鈴は面白いなぁ〜。
「もういいわよ!じゃあね!」
鈴は怒ってお店を出て行き、僕と一夏はその様子をとりあえず眺めていた。
「鈴、なんだったんだ?いきなりきて、このあと暇かって聞いてきたんだけど……」
「一夏と学園祭を回りたかったんでしょ?それくらい気づいてあげなよ」
「そうならそうと言ってくれればいいじゃねぇか」
「鈍ちん、気づいて欲しいんだよ。女の子は」
「そうなのか?」
「そうなの」
前から何度も言ってるじゃないか。本当に一夏は……モテるんだからもう少し女の子を意識してあげなよ、まったく。その気になればいつでも彼女作れるのに。
「っと、そうだ。午後にある生徒会企画なんだけど、あれ何をするんだ?俺、何も聞いてないんだけど」
「ああ、まぁ、行けばわかるよ。そこで説明あるから」
「そうか、ならいいけど……」
楯無さんの巧妙な罠が仕掛けられているのは言うまでもない。一位の部活は一夏を所属させることができる、という制約は生徒会にも適応されているからね。あの人は、一位を取るつもりなのだ。一夏を使ってね……。
まぁ、僕は冒頭のナレーションを終えたら、すぐに警備の方に行くけどね。
一夏、頑張れ。
「すいませーん!」
「「はい、ただいま」」
さて、また忙しくなる。お昼休みまで頑張るぞ。
明日はお休みします。
ご了承ください。