お昼になり、さらにお客さんが増えてきた。
これは、休んでる暇はないかな……。
「あれ、もうこんな時間なんだ。将冴君、休憩してきていいよ」
時計を見た相川さんが僕に伝えてくる。
「え、でもまだまだ忙しいのに、僕だけなんて……」
「将冴君、この後生徒会のお仕事もあるんでしょ?それになんか色々やることあるみたいだし、今のうちに休憩しててよ」
「そーそー。それに、やなしーはくらくら先生と一緒に回らなきゃ〜」
「ほ、本音さん!?」
「私たちのことは気にせず、イチャイチャしてきなよ。あ、でも後で話聞かせてね」
クラスの人たちが一致団結して僕を弄ってくる……味方はいないのか!
うう、これも衣装合わせの時に撮られた写真のせいだ。どうしてあの時気づかなかったんだ、僕は……。
などと嘆いていると、教室に織斑先生とクラリッサが入ってきた。二人とも休憩時間になったのかな?
「あ、織斑先生とハルフォーフ先生」
「問題は起きていないようだな」
「はい。ご覧の通り、大盛況です!学年優勝狙っちゃいますよ」
「ああ、くれぐれも問題は起こすなよ」
この調子なら、相川さんが言ったように学年優勝は出来そうだ。何か景品が出た気がするけど……その辺はあまり興味なかったから忘れちゃったな。いかんな……生徒会だから把握しておかなきゃいけないのに。
「将冴、大丈夫か?何か難しい顔をしているが……」
「あ、うん。少し疲れちゃっただけ。クラリッサは今休憩時間?」
「ああ。将冴は……まだ抜けれそうにないか?」
クラリッサが店の様子を見て聞いてくる。
僕はちらりとみんなのほうを見ると、みんな声には出さず口を動かした。
『は や く い け』
……逆らうと怖そうだ。特にシャルとラウラ。二人して包丁とフライパンもって出てこないでよ。仲いいんだから、まったく……。
「僕も、今から休憩時間だよ。ちょっと待ってて、着替えてくるから」
「ああ!」
うれしそうに頷くクラリッサ。まぁ……クラリッサと過ごせるならいいか。
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執事服から制服に着替え、クラリッサと一緒に学園祭を回ることにした。
「さて、最初はどこに行こうか」
「将冴はこの後もやることがあるからな。先に昼食を取りに行かないか?」
「そうだね。それなら鈴のところに行こうか。中華みたいなのやってるみたいだよ?」
「では2組に行くか」
2組の教室前に行くと、そこには中華喫茶の文字が。喫茶店二つ並んだんだね……。
「いらっしゃい……って、将冴とハルフォーフ先生か」
「やぁ、鈴。売れ行きはどう?」
「あんた達ほどじゃないけど、結構お客さんは来てるわよ。これから巻き返すから、覚悟しなさい!」
鈴のことだから、本当に巻き返しそうだな。
こっちも負けてられないね。
「それで、二人はうちで食べてくの?」
「ああ、席は空いているか?」
「空いてますよ。こちらへどうぞ〜」
鈴は僕とクラリッサを席まで案内してくれる。さすがに慣れてるな。中華料理屋の娘だから、まぁ当たり前なのかもしれないけど。
「注文はどうする?」
「鈴のオススメは?」
「私の?そうね……酢豚かな」
「学園祭で酢豚出してたんだ……」
「なによ、悪い?」
「悪くはないけど、ちょっとびっくりした……」
もっと簡単に作れるものを作ると思うんだけどなぁ……。
まぁ、他クラスのことだからこれ以上は口挟まないけど。
「で、酢豚でいいの?」
「うん、僕はそれで。クラリッサは?」
「同じのをたのむ」
「了解。厨房、酢豚二つ!……え、人手が足りない?しょうがないわね、今行くわ!」
鈴はこういう時、みんなを引っ張ってくれる力がある。鈴がこのクラスの中心なんだろうな……。結構な頻度で僕たちのところにくるから心配してたけど、そこはさすが鈴って感じだ。
「将冴、この後はどうするんだ?」
「まぁ、ぶらぶら回りつつって感じかな。校内の監視もしつつ」
「……襲撃なんてなければ、ゆっくりと回れたのにな……」
「それは仕方ないよ。……来年は、もっとゆっくり回ろうよ」
「……ああ、そうだな」
来年……そうなるためにも、ダイモンを早く捕まえなきゃ。これ以上、誰かを傷つけさせてたまるもんか。
んー、調子が悪い……。
もう少しすれば、書きたいところだから筆が進むと思うのだけれど……