IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

220 / 280
2日ほどお休みして申し訳ありません。
着ぐるみ着て街を練り歩いたり、姉の無茶振りに付き合わされたりと、ちょっと書く時間が取れませんでした。


186話

 

リョーボさんが怒涛の勢いで型を抜いていくのを見ていると、コアネットワーク経由でバーチャロンに通信が入る。それもプライベートチャネルで……まさか……。

 

 

「はい、柳川です」

 

『オータムだ。ダイモンが動き出したから、私は学園を離れる。お前も、いつでも出れるようにしておけ。また連絡する』

 

 

一方的に通信が切られてしまった。そういえば、オータムさんは電話が苦手って言ってたっけ?……今はそんなこと考えている場合じゃないか。

 

 

「クラリッサ。ダイモンが動いたみたい。僕は楯無さんに連絡するから、クラリッサは織斑先生に」

 

「ッ……わかった。将冴、くれぐれも……」

 

「無茶するな、でしょ?わかってるよ」

 

 

っと、楯無さんに連絡する前に……。

 

 

「簪さん、もうすぐ例の合図が来ると思うから、用意しておいて」

 

「わ、わかった!」

 

 

手近にいるのは簪さんだけ……あとの人は楯無さんの連絡待ちか……。

 

僕は楯無さんへ回線を繋いだ。

 

 

「楯無さん、柳川です。敵が動きました」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

スコールから連絡を受け指示されたポイントに向かうと、ウヨウヨとあの趣味の悪い球体が大量に海上を浮かんでいた。

 

目測だけで50……いや、100はあるぞ……。

 

 

「あら、オータム。10分で来るって言ってたけど、1分遅刻よ?」

 

「んなもん誤差だよ。で、状況は?」

 

「とりあえず、正確な数を把握したところよ。全部で120。私達で、できる限り数を減らすわよ」

 

「できる限りとか……明確な数がないとやる気でねぇな」

 

「じゃあ、一人30。合わせて60で。なお、それ以上でも可」

 

「あいあい!じゃあ、早速……砕いてやるよ!」

 

 

私とスコールは展開していたIS……『マイザーΔ(デルタ)』を変形させ、オーブに向けて突撃する。ちなみに、スコールのマイザーΔは頭部が私とマドカのものと形状が違う。性能も少し良いらしい。でも名前はマイザーΔだから、区別するためにファングと呼んでいる。私のはバイト。マドカがポイズン……まるで毒蛇じゃねぇか。あのウサミミ博士のことだから、変な遊び心だろう。

 

っと、今は戦闘中だったな。余計な事考えている場合じゃない。

 

マイザーΔのこの攻撃なら、オーブを五体は切り裂ける。ここまで密集しているなら、もっといけるかもな。

 

密集したオーブから飛び出すと、スコールもまた同じタイミングで飛び出した。オーブの大群の中から何体かが海へ落ちていく。

 

 

「何体やった?」

 

「撃墜したのは7。ダメージを与えられたのが10といったところかしら」

 

「私は8体は落としたぜ。この勢いなら、全部倒せんじゃねぇか?」

 

 

私がそう言った瞬間、すべてのオーブがこちらをロックオンした。マジかよ……。

 

 

「あら、オータムがそんな事言うから」

 

「私のせいじゃねぇだろ!?」

 

 

オーブが一斉に私とスコールにビームを放ってくる。

私は小さく舌打ちし、上空へ避ける。スコールは高速起動で、掻い潜ってやがる。相変わらず、テロリストにしておくには勿体無い腕だ……。

 

 

「ねぇ、オータム!」

 

 

攻撃避けながらこっちに話しかけてくる余裕まであんのかよ。

 

 

「なんだ?」

 

「これおかしくない?」

 

「なにが?」

 

「IS学園に向かう気配がない」

 

 

確かにそうだ……ダイモンの目的が将冴なら、オーブを全て学園に向かわせるはず。私達なんて無視してだ。

 

……まさか、この大群は!

 

 

『気づいたようだな』

 

 

まるで何かに反響しているかのような声が聞こえてくる。どこから……。

 

 

『流石は篠ノ之束の私兵といったところが。元は、私のところにいたようだが』

 

 

どうやらオーブから聞こえてきてるみてぇだな。

全部にスピーカー仕込むとは、ご丁寧なやつだ。

 

 

『オータムといったか、お前の考えた通りだよ。このオーブは囮だ。篠ノ之束が介入してくると思っていたからな』

 

「てめぇ……」

 

「オータム!早く将冴君に連絡して!」

 

『無駄だ。ここ一帯はジャミングさせてもらった。君たちは柳川将冴に連絡する事も、助けも呼ぶ事もできない』

 

 

やられた……この大群が本隊だと思わされていた。

くそっ、こっちは派手に動けねぇってのに!

 

 

『しかし、この程度の数では足止めとしては不十分か。どれ、もう少し足してやろう』

 

 

ダイモンがそう言うと、海からさらにオーブが出てくる。まだいやがったのか。

 

 

『君達はオーブと遊んでいろ』

 

「待ちなさい、ダイモン!」

 

『頑張って生き残りたまえ』

 

 

オーブから声が聞こえなくなった。こっちを見る気はないって事かよ……くそが!

 

 

「スコール!」

 

「ええ、わかってるわ。オータム」

 

「早くこいつらぶっ飛ばして……」

 

「将冴君の元へ!」




軽くスランプですね……。

頑張ります……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。