着ぐるみ着て街を練り歩いたり、姉の無茶振りに付き合わされたりと、ちょっと書く時間が取れませんでした。
リョーボさんが怒涛の勢いで型を抜いていくのを見ていると、コアネットワーク経由でバーチャロンに通信が入る。それもプライベートチャネルで……まさか……。
「はい、柳川です」
『オータムだ。ダイモンが動き出したから、私は学園を離れる。お前も、いつでも出れるようにしておけ。また連絡する』
一方的に通信が切られてしまった。そういえば、オータムさんは電話が苦手って言ってたっけ?……今はそんなこと考えている場合じゃないか。
「クラリッサ。ダイモンが動いたみたい。僕は楯無さんに連絡するから、クラリッサは織斑先生に」
「ッ……わかった。将冴、くれぐれも……」
「無茶するな、でしょ?わかってるよ」
っと、楯無さんに連絡する前に……。
「簪さん、もうすぐ例の合図が来ると思うから、用意しておいて」
「わ、わかった!」
手近にいるのは簪さんだけ……あとの人は楯無さんの連絡待ちか……。
僕は楯無さんへ回線を繋いだ。
「楯無さん、柳川です。敵が動きました」
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スコールから連絡を受け指示されたポイントに向かうと、ウヨウヨとあの趣味の悪い球体が大量に海上を浮かんでいた。
目測だけで50……いや、100はあるぞ……。
「あら、オータム。10分で来るって言ってたけど、1分遅刻よ?」
「んなもん誤差だよ。で、状況は?」
「とりあえず、正確な数を把握したところよ。全部で120。私達で、できる限り数を減らすわよ」
「できる限りとか……明確な数がないとやる気でねぇな」
「じゃあ、一人30。合わせて60で。なお、それ以上でも可」
「あいあい!じゃあ、早速……砕いてやるよ!」
私とスコールは展開していたIS……『マイザー
っと、今は戦闘中だったな。余計な事考えている場合じゃない。
マイザーΔのこの攻撃なら、オーブを五体は切り裂ける。ここまで密集しているなら、もっといけるかもな。
密集したオーブから飛び出すと、スコールもまた同じタイミングで飛び出した。オーブの大群の中から何体かが海へ落ちていく。
「何体やった?」
「撃墜したのは7。ダメージを与えられたのが10といったところかしら」
「私は8体は落としたぜ。この勢いなら、全部倒せんじゃねぇか?」
私がそう言った瞬間、すべてのオーブがこちらをロックオンした。マジかよ……。
「あら、オータムがそんな事言うから」
「私のせいじゃねぇだろ!?」
オーブが一斉に私とスコールにビームを放ってくる。
私は小さく舌打ちし、上空へ避ける。スコールは高速起動で、掻い潜ってやがる。相変わらず、テロリストにしておくには勿体無い腕だ……。
「ねぇ、オータム!」
攻撃避けながらこっちに話しかけてくる余裕まであんのかよ。
「なんだ?」
「これおかしくない?」
「なにが?」
「IS学園に向かう気配がない」
確かにそうだ……ダイモンの目的が将冴なら、オーブを全て学園に向かわせるはず。私達なんて無視してだ。
……まさか、この大群は!
『気づいたようだな』
まるで何かに反響しているかのような声が聞こえてくる。どこから……。
『流石は篠ノ之束の私兵といったところが。元は、私のところにいたようだが』
どうやらオーブから聞こえてきてるみてぇだな。
全部にスピーカー仕込むとは、ご丁寧なやつだ。
『オータムといったか、お前の考えた通りだよ。このオーブは囮だ。篠ノ之束が介入してくると思っていたからな』
「てめぇ……」
「オータム!早く将冴君に連絡して!」
『無駄だ。ここ一帯はジャミングさせてもらった。君たちは柳川将冴に連絡する事も、助けも呼ぶ事もできない』
やられた……この大群が本隊だと思わされていた。
くそっ、こっちは派手に動けねぇってのに!
『しかし、この程度の数では足止めとしては不十分か。どれ、もう少し足してやろう』
ダイモンがそう言うと、海からさらにオーブが出てくる。まだいやがったのか。
『君達はオーブと遊んでいろ』
「待ちなさい、ダイモン!」
『頑張って生き残りたまえ』
オーブから声が聞こえなくなった。こっちを見る気はないって事かよ……くそが!
「スコール!」
「ええ、わかってるわ。オータム」
「早くこいつらぶっ飛ばして……」
「将冴君の元へ!」
軽くスランプですね……。
頑張ります……