IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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どうも、作者です。
更新が不定期になってしまって申し訳ありません。

構想は出来ていても、文に出来ないという感じでして……しばらく不定期が続くと思いますが、ご理解いただければと思います。

今回はまた将冴以外の視点を書いていきます。


191話

将冴からの連絡が切れて、僕たちはすぐに行動を始めた。

 

ダリルさんが他の人達を統率して、敵ISを取り囲んだ。

 

 

「1年!私らで抑えるから、柳川の言う通り背中の部分を壊しな!」

 

「はい!行こう、簪さん」

 

「うん!」

 

 

僕と簪さんは、敵の背後に回り込むように旋回する。その最中、僕は将冴のことが気になっていた。

 

すぐに来ると言っていたのに、まだ将冴は来ていない。それにさっきの通信のラウラの言葉……なんでそっちは大丈夫かなんて聞いてたんだろう。まさか、将冴はまた……

 

 

「シャルロットさん、見えたよ」

 

「あ……うん、一気に叩こう!」

 

 

今は目の前の敵に集中しなきゃ。

敵の背後に回り込んだ僕はシールドピアーズを展開し、簪さんは薙刀を構えた。

 

 

「簪さん、目標はわかってるよね?」

 

「うん、もちろん……将冴君のISに似てるから」

 

「じゃあ、いくよ!」

 

 

僕と簪さんは敵に一気に近づき、将冴のそれとよく似たディスク部分目掛けて攻撃した。

 

しかし、攻撃は硬い何かに阻まれた。

 

 

「こ、これって……」

 

「シールド!?」

 

 

アリーナで試合が行われるときに貼られるシールドと同じやつ!?そんな……これじゃディスクが破壊できない。

 

 

「簪さん、一旦離れるよ!」

 

「りょ、了解!」

 

 

先輩たちの攻撃も対してダメージを与えられていない。

このままじゃジリ貧だ……。

 

 

「シャルロットさん、どうしよう……」

 

「……とにかく、学園に近づけさせないように。すぐに一夏たちが来るから、それまで耐えなきゃ。あと、将冴に連絡して指示を仰いで」

 

「わかった!」

 

 

簪さんが将冴に連絡を取る。

 

今は、それだけが頼りだ……。

 

 

「シャルロットさん!将冴君に通信が繋がらない!」

 

「え!?どうして……」

 

「わからない。ノイズしか聞こえなくて」

 

 

将冴……やっぱり君は……!

 

 

「もう!なんでも一人で背負いこむんだから!お兄ちゃんは!」

 

 

帰ったら一発殴ってやるから!

 

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

アリーナでは、将冴君と同じ男性IS操縦者の織斑一夏君が、3人の女性に追われていた。1人は木刀、1人はスナイパーライフル、1人は中国拳法で織斑君が王冠を奪われないように必死に逃げ回っている。

 

おそらく殆どがアドリブなんだろう。でも、生身でよくあそこまで動けるものだ。ドイツ軍にスカウトしようかしら。

 

 

「ルカ。クラリッサと将冴の姿が見えないが、連絡は来ていたか?」

 

「いえ。おそらく、何かあったんだと思いますよ。二人とも、妙にそわそわしていたし」

 

「そうか。ま、二人なら問題ないとは思うが……」

 

 

リョーボさんはそう言うと、ポケットから飴を取り出し口に含んだ。タバコが吸えないから、代わりにということみたいだ。

 

 

「さっきから、教職員が慌ただしく動いているな。何かあったのは間違いないようだ」

 

「私、ちょっと聞いてきます」

 

 

私は席を立ち、近くに来たスーツ姿の……ってこの人!

 

 

「お前、ルカか」

 

「織斑教官!」

 

「今は教官ではない。……そうか、クラリッサが呼んだのか」

 

「はい。リョーボさんと一緒に」

 

 

織斑教か……織斑さんは私が座っていた場所を見る。

リョーボさんはこちらに気づいていたのか、手を振っている。

 

 

「ハーゼを離れても良かったのか?」

 

「しばらく大きな作戦はありませんし、非常時はすぐに連絡が来ますし」

 

「そうか。ならいいが……っとすまない、少しやることがあってな」

 

「何かあったんですか?」

 

「ああ、実は子供が1人迷子になっているみたいでな。私はアリーナの中を探している。クラリッサは校舎を見て回ってくれているな」

 

「そうなんですか。私も手伝いますよ。校舎の方に行けば、クラリッサいるんですよね?」

 

「いや、気遣いありがたいが大丈夫だ。お前はゆっくり演劇を見ていてくれ」

 

 

……なんだろう。織斑さんの言葉、違和感を感じる。クラリッサと将冴君がそわそわしていたのも気になるし……。

 

 

「織斑さん、何か他に隠してません?」

 

「なんのことだ?」

 

「そうですね、例えば球体の機体が襲ってきたとか」

 

「……」

 

「その顔、図星でしたか?」

 

「……はぁ。どうやら、お前への評価を改めなければならないようだな」

 

「今までどんな評価だったんですか」

 

 

聞きたいような、聞きたくないような……。

 

 

「付いて来い、説明する」

 

「イエス、マム」

 

 

まぁ、大体は想像ついてるけど……軍に伝えるべきか否か……面倒だから黙っておこう。

 

 

 

 

「ねぇ、今の……」

 

「うん、行こう」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

「誰かいないのか、いたら返事してくれ」

 

 

校舎を回っているが、一向に見つからないな。織斑先生から連絡がないから、まだアリーナも全部探し終わっていないのだろう。

 

学園に敵が侵入して来る可能性もある。将冴たちが食い止めてくれているとは思うが、大丈夫だろうか……。

 

 

「……早く見つけなければな」




終盤に近づくにつれて、なんだか寂しくなってきますね。

どれくらいで終わるとかはわからないですが……11月頃に、終わるんじゃないかなぁと目処を立てています。
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