IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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とうとう次回でナンバリングが200ですね……まさかここまで来るとは……

作者が一番びっくりしてますね。
100話くらいで終わると思ったのだけどなぁ……

今回は繋ぎ回……短いです。


199話

 

……ここは……どこだろう。

 

真っ暗だ。何も見えない。

 

僕は、何をしていたんだっけ。思い出せない。

 

何か……何か大事なことを……

 

……まぁ、いいか……。

 

考えるのは、面倒だ。

 

目を閉じて、このまま眠ろう。

 

ここはなんだか……居心地がいいんだ。

 

 

ーーーーーー

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ーー

 

将冴がいなくなってから一夜が明けた。

 

私は……将冴と二人で過ごしていた寮の部屋で、ルカに渡されたシュバルツェア・ツヴァイクを手に一晩考えた。

 

正直、こんなことしている場合ではないのはわかっている。でも、私自身、整理をつけなければ、空回りするだけだと思った。

 

 

「……よし」

 

 

ルカのおかげで、ようやく進める。

 

私はシュバルツェア・ツヴァイクの待機状態であるレッグバンドを手に、校舎の地下へと向かった。

 

あの人が、ここにいると思うから……。

 

地下施設の扉を開けると、コンピューターに向かう篠ノ之束博士と、銀髪の……どことなくラウラ隊長と似ている少女がいた。

 

 

「やぁ、くらちゃん。ここに来たってことは、それなりに覚悟をしてきたってことでいいんだよね?」

 

「はい。篠ノ之束博士、私は……将冴を私の手で救います」

 

 

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ーー

 

 

私……織斑千冬は、アメリカから来てくれた2人を空港まで送りに来ていた。

 

2人とも、日本に残って将冴のために何かしたいと言ってくれたが、これ以上他国の戦力をこっちの都合で引き止めるわけにはいかない。できるだけ早めにアメリカへ返さなければならない

 

 

「わざわざ空港まで送ってくださってありがとうございました。それと、ブリュンヒルデの手を煩わしてしまい……」

 

 

ジェニファーが申し訳なさそうに頭を下げるが、私は彼女の肩をポンと叩き、顔を上げさせる。

 

 

「気にするな。お前たちは、クラリッサを救ってくれた。むしろ、こんなことしかできないことを許してくれ」

 

「そ、そんな!私達はそんな大層なことをしたわけじゃないですし……」

 

 

頭を下げた私に対して、ステファニーが慌てたようにそう返す。私を目の前にしてまだ緊張しているのか……。まぁ、今は特に気にしないでおこうか。

 

 

「それより、ショウのことは……」

 

「お前たちには申し訳ないが、それはこちらの問題だ。2人は気にせず、アメリカへ帰ってくれ。ISの侵食については他言無用で頼む。余計なパニックは起こしたくない」

 

「……わかりました」

 

 

と、そこで目的の便のアナウンスが入る。

 

2人はそのアナウンスを聞いて、自分の荷物を持ち上げた。

 

 

「それでは、私達はこれで」

 

「色々ありがとうございました」

 

「ああ、こっちこそだ。また……来るといい」

 

 

ジェニファーとステファニーは、何度もこちらを見ながら、搭乗口へと向かっていった。

 

はぁ……あんな顔をされると、ずっと学園に残していたくなるな。

 

 

「……戻るか」

 

 

ーーーーーー

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ーー

 

食堂の一角に、一夏、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、そしてマドカが集まっていた。

 

8人は昨晩の話を聞いて、自分たちで何ができるか。それを話し合うために集まっていた。

 

 

「……やっぱり、俺たちだけでも将冴を止めに行った方が……」

 

「それはダメだと、織斑先生に言われたではありませんか」

 

「だが、このままジッとしているわけにも……」

 

「そうよ、こうして間にもISの侵食が進んでる。私達の機体も、使えなくなるのよ?」

 

「将冴君を止めることは……侵食を止めることでもある。早期解決が、やっぱり望ましいと、私も思う……」

 

 

それぞれが意見を述べていく中、シャルロット、ラウラ、マドカはただジッと、その様子を眺めていた。

 

 

「千冬姉に怒られようが関係ねぇ、俺たちが力を合わせれば、将冴のことだって止めれるはずだ!」

 

「それは、違うと思う」

 

 

この場で初めて、シャルロットが口を開いた。

 

 

「違うって、どういう意味だよ、シャルロット!」

 

「僕達が行ったところで、将冴を拘束できても、暴走、侵食は止められないと思う」

 

「そんなもの、やってみなくちゃ……」

 

「それで、兄さんが死んだとしてもか?」

 

 

ラウラが放った一言が、一夏や、他の者達に突き刺さる。

 

 

「篠ノ之束博士は明言していなかったが、無理に兄さんを助け出そうとするのは、それなりのリスクが伴うはずだ。だから、篠ノ之束博士は今は対策がないと言ったんだ」

 

「八方塞がりってことかよ……こんな時に俺たちは何もできないなんて」

 

「そうではない。織斑一夏」

 

 

昨日の会議の時も、沈黙を貫いていたマドカがそれを破った。

 

 

「篠ノ之束は、何も対策が無いのに、私達に協力を頼むなんてことはしない」

 

「しかし、姉さんは確かに対策が無いと……」

 

「あの時点では、ということだろう。あの時、篠ノ之束が考えていた対策を崩した要因……みんなも心当たりがあるだろう」

 

 

マドカの言葉に、皆が一様に昨日の出来事を思い出す。

そして、皆が同時にあることを思い出した。

 

 

「クラリッサ・ハルフォーフ。篠ノ之束のが考えた対策の肝は、彼女だ」

 





将冴との対決のための下準備回がしばらく続く……

いつ終わると言うのだ……
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