まさかこんな長い間連載するとは……。
しかし、まぁ……毎日更新を謳うなら365話とかになるんでしょうが、残り2ヶ月びっちり書いても足りませんね。
それだけ休んだということですね……反省……。
前回の終盤。ヒカルノさんの話は前々から考えていたネタです。これはまぁ、後々語ることになります。
それでは本編。将冴奪還戦です。
学園から将冴のいるポイントに向けて飛行すること30分。空には障害となるものがなく、私たちはエネルギー配分を考えながら高速でポイントに近づいていた。あと10分ほどで到達するか……そろそろダイモンが妨害を開始してもおかしくない。周りに目を光らせなければ。
「クラリッサ、敵影はあるか?」
私をポイントまで運んでくれているオータムが問いかけてくる。目視でもレーダーでも、まだ反応はない。
油断するわけではないが、まだ大丈夫だろう。
「その気配はない。だが、いつ現れるかわからないから用心はしておいてくれ」
「言われなくても」
オータムは短く返す。かなりの速度で飛行しているが、彼女は慣れているようで、一定の速度を維持している。スコール、マドカも同様だ。3人の速度は乱れず、常に一定。束さんの元で働いていただけはあるということか。
スコールの後ろにはセシリア、シャルロット、ラウラ隊長が、マドカの後ろには一夏、箒、鈴がそれぞれ続いており、スコールとマドカが風除けとなっているため、難なくついてこれているようだ。
おそらく、この速度は彼女たちの本気ではないだろう。合わせてくれている。やはり、この3人は普通ではない……。
と、その時、レーダーが反応を見せた。
「っ!前方1キロに敵影7つ!IS反応……乗っ取られた機体たちだ!」
「早速お出ましってことか。クラリッサ、私たちは突っ切るぞ」
「……ああ、わかっている」
もとよりそのつもりだった。ここに誰かを残して行かなければならない。心苦しいが、それが束さんからのオーダーだ。
『ISが相手なら……ここは俺がやる。みんなは先に行ってくれ!』
いの一番に名乗りを上げたのは一夏だった。確かに、一夏の零落白夜なら、ISを簡単に戦闘不能にできるだろう。
いつも猪突猛進であった一夏も、考えたようだ。
『一夏1人で7体ものISを相手にするのは骨が折れるだろう。私も行く』
『あれくらいなら1人で大丈夫だ、箒。この先何があるかわからないんだから、戦力は温存しておいたほうが……』
『ダメだ。一夏がなんと言おうと、一緒に行く。これは我儘なんかではない。将冴なら、きっとそう指示すると思ったからだ』
『箒……』
箒のISは、一夏の白式にエネルギーを供給できる。この2人が組むのは妥当といえよう。技能も申し分ないくらいまで高まっている。これも将冴の影響だな……。
『あんたら2人だけじゃ心配ね。仕方ないから、私も行ってやるわよ。マドカ、あんたも来なさい』
『言われなくても』
鈴、そしてマドカも同行するか……束さんは、乗っ取られたISの増援が来る可能性を示唆していた。これだけ戦力を割いてもいいかもしれない。福音の時のように攻撃性を増しているなら尚更だ。
『そういうわけで、私たちがあのISを相手するわ。他のみんなは、先に行って』
「わかった。くれぐれも無茶はするなよ」
「……行くぞ、しっかり捕まれ」
オータムが速度を上げて、そのまま敵ISに突っ込んでいく。このまま衝突すれば、敵はひとたまりもないだろう。それをわかってか、ISたちは私たちを避けていった。
「クラリッサ、ポイントまですぐだ。準備しておけ」
「ああ、わかっている」
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「無茶するな、ね……誰に言ってるのかしらね」
「将冴がいつも無茶をするから、クラリッサ先生も口癖になっているんだろう」
「無理無茶は将冴の専売特許だからな」
「お前も人のことは言えないだろう。織斑一夏」
「ぐっ……千冬姉と同じ顔のマドカに言われると結構傷つくな……」
「ほらほら、無駄話はそこまでよ。さっさと片付けて、クラリッサ先生の仕事奪うわよ」
「それいいな。よし、いっちょ派手にやるか!」
「あまり突っ込みすぎるなよ一夏!」
「将冴の……お腹。奪われるわけにはいかない」
俺のことは構わず先に行け展開って燃えますよね