IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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別サイトでとある企画に参加しているので、しばらく不定期になります。あと就活も……。


206話

 

一夏たちを残し、指定ポイント付近まで近づいた。

 

レーダーに感あり。数えるのを諦めるほどの反応が、将冴の元まで行かせないよう壁のようにに密集していた。まだ距離があるはずなのに、すでに視認できるほどだ。黒い球体……ダイモン・オーブがいくつも重なり合って、壁のようになっている。

 

 

「チッ、気色悪りぃ光景だな。何が何でも邪魔させないつもりか」

 

「あの中に将冴が……オータム、なんとか突破できないか!?」

 

「できなくてもやるしかねぇだろ!今はそういう時だ!」

 

『待ちなさいオータム』

 

 

オータムがオーブの壁を突っ切ろうと準備を始めた時、スコールから通信が入った。

 

 

「んだよ、スコール!今からアレに突っ込もうって時に!」

 

『そんなことしても無駄にエネルギーを消費するだけよ。私たちで壁を引き付けるから、それまで待機。いいわね』

 

『私たちって、僕たちのことだよね』

 

『それ以外にあるまい。クラリッサには兄さんと戦ってもらわなくてはならないしな』

 

『こちらとしては申し分ない大仕事ですわ。それに、複数戦はブルーティアーズが得意とするものですから』

 

『張り切るのは構わないけど、遊びじゃないからね。それじゃ、オータム。隙ができたらクラリッサさんを将冴君の元に送り届けてね』

 

「了解了解。任せたぜ」

 

『クラリッサさん。将冴君、ちゃんと連れ戻してね。じゃないと、オータムが泣いちゃうから』

 

『クラリッサ、兄さんのことは任せたぞ!』

 

『お兄ちゃんのこと、一発殴るって決めてるので、ちゃんと連れ帰ってくださいね』

 

『ここが意地の見せ所ですわよ。気張ってくださいまし』

 

「ああ、だが……」

 

『『『無茶はするな』』』

 

『あら、先読みされていたわね。あなたの口癖なのかしら?』

 

 

クスクスと笑いながら、スコールはラウラ隊長たちを連れて、オーブの大群へ向かっていった。

 

……そんなに頻繁に言っていただろうか?

 

 

「お前、過保護だろ」

 

「そのようなつもりはない」

 

「お前がそのつもりじゃなくても、周りから見たらそういうことなんだっつの。……無駄話してる場合でもねぇか。いよいよだぞ。さっきのガキどもの真似じゃねぇが、しっかりやれ」

 

「その言葉は、耳にタコができるほど言われた」

 

「それだけ心配なんだよ。将冴のことも、お前のことも」

 

 

ああ、わかっているさ。しっかりと伝わっている。だから、ちゃんと成果を残さなければならない。

 

それが、私が今できることだから。

 

 

「……スコールたちがうまくやったようだ。いくぞ、クラリッサ」

 

「ああ、オータム。頼んだぞ!」

 

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

「きてるきてる。ぞろぞろと来てるわね」

 

「遠くから見ても気色悪いが、近くで見ると殊更にだな……」

 

「このオーブ、確か一夏と鈴が戦って苦戦した相手なんだよね?将冴が救援に来たから倒せたって聞いたんだけど」

 

「あの時は、一夏さんも鈴さんも消耗していましたし……」

 

「まぁ、そこまで特別に強いってわけでもないわ。相手はISの出来損ないみたいなものだから。さ、そろそろ迎撃するわよ。1人目標100体ね」

 

「軽く言ってくれるな……」

 

「しかし、目標があればやる気が出るというものですわ!」

 

「そうだね。将冴が戻ってきた時に自慢しようよ」

 

「それもいいな……。では、殲滅を始める!」




最近小出しですいません……。
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