一夏たちを残し、指定ポイント付近まで近づいた。
レーダーに感あり。数えるのを諦めるほどの反応が、将冴の元まで行かせないよう壁のようにに密集していた。まだ距離があるはずなのに、すでに視認できるほどだ。黒い球体……ダイモン・オーブがいくつも重なり合って、壁のようになっている。
「チッ、気色悪りぃ光景だな。何が何でも邪魔させないつもりか」
「あの中に将冴が……オータム、なんとか突破できないか!?」
「できなくてもやるしかねぇだろ!今はそういう時だ!」
『待ちなさいオータム』
オータムがオーブの壁を突っ切ろうと準備を始めた時、スコールから通信が入った。
「んだよ、スコール!今からアレに突っ込もうって時に!」
『そんなことしても無駄にエネルギーを消費するだけよ。私たちで壁を引き付けるから、それまで待機。いいわね』
『私たちって、僕たちのことだよね』
『それ以外にあるまい。クラリッサには兄さんと戦ってもらわなくてはならないしな』
『こちらとしては申し分ない大仕事ですわ。それに、複数戦はブルーティアーズが得意とするものですから』
『張り切るのは構わないけど、遊びじゃないからね。それじゃ、オータム。隙ができたらクラリッサさんを将冴君の元に送り届けてね』
「了解了解。任せたぜ」
『クラリッサさん。将冴君、ちゃんと連れ戻してね。じゃないと、オータムが泣いちゃうから』
『クラリッサ、兄さんのことは任せたぞ!』
『お兄ちゃんのこと、一発殴るって決めてるので、ちゃんと連れ帰ってくださいね』
『ここが意地の見せ所ですわよ。気張ってくださいまし』
「ああ、だが……」
『『『無茶はするな』』』
『あら、先読みされていたわね。あなたの口癖なのかしら?』
クスクスと笑いながら、スコールはラウラ隊長たちを連れて、オーブの大群へ向かっていった。
……そんなに頻繁に言っていただろうか?
「お前、過保護だろ」
「そのようなつもりはない」
「お前がそのつもりじゃなくても、周りから見たらそういうことなんだっつの。……無駄話してる場合でもねぇか。いよいよだぞ。さっきのガキどもの真似じゃねぇが、しっかりやれ」
「その言葉は、耳にタコができるほど言われた」
「それだけ心配なんだよ。将冴のことも、お前のことも」
ああ、わかっているさ。しっかりと伝わっている。だから、ちゃんと成果を残さなければならない。
それが、私が今できることだから。
「……スコールたちがうまくやったようだ。いくぞ、クラリッサ」
「ああ、オータム。頼んだぞ!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「きてるきてる。ぞろぞろと来てるわね」
「遠くから見ても気色悪いが、近くで見ると殊更にだな……」
「このオーブ、確か一夏と鈴が戦って苦戦した相手なんだよね?将冴が救援に来たから倒せたって聞いたんだけど」
「あの時は、一夏さんも鈴さんも消耗していましたし……」
「まぁ、そこまで特別に強いってわけでもないわ。相手はISの出来損ないみたいなものだから。さ、そろそろ迎撃するわよ。1人目標100体ね」
「軽く言ってくれるな……」
「しかし、目標があればやる気が出るというものですわ!」
「そうだね。将冴が戻ってきた時に自慢しようよ」
「それもいいな……。では、殲滅を始める!」
最近小出しですいません……。